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研修先のこと 7

▲Place des Pyramides ピラミッド広場(1区)

さて、パリの料理学校、全授業(初級・上級プログラム)が終わりました。
集大成となるのは、上級プログラムに付随する二か月の研修です。

今回の研修期間は、11月29日~来年1月21日です。
(初級プログラムに付随する一度目の研修は、今年4月1日~9月30日に経験済みです。)

研修先は、担当シェフがかつて提案してくれた場所です。(参考:「研修先のこと 5」)
元研修先の省のペストリーシェフが"Tu vas voir beaucoup de choses ainsi que des techniques."(君はテクニックだけでなく多くのものを目にするだろう。)と言うように、サービスや調度品、プロトコルに関することなどにおいても伝統を継承してきた場です。

研修は、研修生と学校と受入機関による契約です。
決定にあたっては、10月下旬に担当シェフによるヒアリングがあり、直後に学校と受入機関のシェフ同士で了解があって、11月に事務手続きが進められました。
担当シェフは私の希望を以前から知っていましたし、シェフ同士も長年の付き合いがあるため、手続きは円滑でした。

具体的に私が担当シェフに伝えたことは、料理の技術的な点に関することよりも働く人に関してで、"stoïques"(ストイック)、"respectueux des autres"(他者への敬意)、"fiers de leur travail"(仕事への誇り)を象徴する場所で働きたいということです。望むものはつまるところ、個々が高い水準で身を修め、真摯に職業と向き合う環境です。

担当シェフは、一年以上指導してきたから、私のことをよく知った上で先方に取り次いだと言います。
一方、シェフ同士では長年の関係があるので、先方は担当シェフの判断を信じて了承したようです。

いま、三者の間で欠くのは私と受入機関との関係性のみです。
この先二か月の動き方次第で、その関係性はいかようにもなることが、私をわくわくさせます。

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