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第32週(8/5~8/11)

▲大砲の発射

10日土曜日、スペイン・バスク地方のサンセバスチャン市庁舎前では、人々がArtillero dale fuegoを合唱しています。合唱が終わるやいなや大砲が放たれると、一週間に及ぶ祭りSemana Grandeが幕開けします。祭りの期間は有志団体による花火大会、音楽コンサート、スポーツ競技、パレード、地元の伝統的な行事などが市内で繰り広げられ、街が熱気に包まれます。

街の一角では、バスクの伝統スポーツであるぺロタのトーナメントが行われています。

ハンドぺロタ

種目の一つ、pelota mano(ハンドぺロタ)では、テーピングをしただけの手で革製のボールを壁に打ち込み、弾けるような音がコートに響きます。器用さと力強さを兼ね備えたスポーツです。

市庁舎に向かうパレードでは、バスク民族旗や市旗が先陣を切ります。
これらに倣った白や緑、赤などの色はさまざまなモチーフに見られます。

パレードは旧市街の細い道を行進

演奏はバスク料理の振興を目的とした団体によるもので、髭を蓄えた恰幅のよい男性が多く見られます。

旧市街地にはタパスバーが密集しています。
虫よけの蓋代わりのパンに由来する小料理tapas(タパス)と、串に由来するpintxos(ピンチョス)、酸味が特徴的な白ワインtxakoli(チャコリ)が定番です。

旧市街のタパスバーが並ぶ通り。23時ごろ。

今まさに新鮮な食材が火にかけられたと分かる、食欲をそそる香りがタパスバーから漂い、気分を高めます。店ごとの得意料理を見分け、自分の好みを求めて開拓をする楽しみがあります。

旧市街の広場では伝統楽器を用いた音楽や、舞踏などが披露されています。
約4mあるgigantes(巨人)は回転するなど軽快な動きで街を練り歩いています。
併せて滑稽味のあるcabezudos(巨頭)は通行人を袋で叩きます。
縁起を担ぐことから、叩かれた彼らは満足気です。
ウルグル山の城壁から臨むラコンチャ海岸と街並み

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