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研修59日目

▲Castel Béranger(16区)
アールヌーヴォーの装飾様式で代表的なHector Guimard氏による建築です。
メトロ駅でも知られる同氏の駆け出しのころ、28歳時の作品です。

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"Castel Dérangé"という俗称のとおり、異なる素材が組み合わせや、無秩序な装飾は、作者の狂人ぶりを今に残します。

さて、自分の作業をこなしただけで、時たま「ありがとう」と言われることがあります。そのたびに所詮、研修生に責任はないということを痛感します。研修生に責任のある作業だとすればこなすのは普通のことで、感謝するまでもないからです。

穿った見方をすれば、研修生の戦力は取るに足らず、役に立てば儲けもんくらいに考えられているんだ、と思えば気が楽になります。
そうすることで失敗を恐れずに作業に向かうことができる一面もあります。

一方で研修先で雇われている人は、研修生に対して教えることに時間を割いていることも確かです。
その人たちのことを考えると、同じ失敗はできません。一度見たものは間違いなく再現できるようにすることで、隙を作らずに成果を積み重ねていくのが研修生としてあるべき学びの姿勢のように思います。

28日、凡ミスによって積み重ねたものの欠陥が露わになりました。

前職で納入された資材に欠陥が見つかった時、先輩が常々気にかけていたことを思い出します。
「他にはないか」「今後生じることはないか」

いま、自分に当てはめて考えてみます。
似たようなミスは他にもあるのではないか。
今後同じミスはしないと言い切れるのか。

周囲の環境も自分自身の状態も常に変化に晒されている中で、確証をもってこれに応えることは難しいことです。
無数に気を付けるべき点がある世界においては、自身の経験のみならず、経験から敷衍して失敗を未然に防ぐ作用も必要です。

いま、ゆっくりと自問します。

■指摘されたこと(6月28日)
・野菜の水切りのこと:調理

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