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いまさらだけど「#Vtuber歌唱王」という神企画の話をしよう

みなさんこんにちは

慌ただしい年の瀬、みなさんはいかがお過ごしですか?
さて、今回はいまさらながらこちらの企画について語っていこうと思います。

そう、「Vtuber歌唱王」です。

ホロスターズ所属
律可さんが企画主催した歌うまVTuberを集めて行われた「声質、歌唱力、テクニックを全て込めた歌でぶつかり合う一夜限りの音楽祭」(概要欄より。原文ママ)になっています。

出演者(敬称略)は下記の通りです。
※表記は(名前:所属) 男性V=★

○MC
律可:ホロスターズ ★
星街すいせい:ホロライブ

○歌唱者
歌衣メイカ:無所属 ★
獅子神レオナ:Re:AcT
ときのそら:ホロライブ
緋月ゆい:Neo Porte
神成きゅぴ:ぶいすぽっ!
HACHI:RK Music ライブユニオン
バーチャルゴリラ:VEEMusic ★
_(アンダーバー):アンダーバー星 ★

見てもらえればわかる通りこちらの企画、男女・所属・種族(?)関係なく幅広いメンバーが集結しました。
律可さん自らの人脈をフルに使い、より多くの人々を呼び込もうとしている姿勢からも、この企画への力の入れようが伺えます。

審査はファーストステージファイナルステージで構成され、ファーストステージでは歌唱者8人が課題曲・自由曲をそれぞれ1曲ずつ(計2曲)フルコーラス歌い、カラオケAI採点によって上位4名がファイナルステージに進出。

そしてファイナルステージにおいては進出した4名によるトーナメント形式での自由曲歌唱。
トーナメントを勝ち抜いた勝者が晴れて初代Vtuber歌唱王の称号を手にすることになります。

ファーストステージ選考方法
ファーストステージ課題曲

ここで結果や点数を書いていくのも野暮なのでそちらは配信でご確認いただければと思います。

ここからは律可さんのアフタートーク(2023/10/7配信)の発言を含めて語っていきたいと思います。


■ホロライブプロダクション所属のVTuberが開催した意義


まずなんといってもこの企画をVTuber大手事務所であるホロライブプロダクションに所属する律可さんが主催したというのは大きな意味を持つでしょう。

この日出演したVTuberたちは各人がたしかな歌唱力を持つ実力者ばかりです。
アルバムを出している人は勿論のこと、アニメとタイアップ曲を出している人もいます。ただ、出演者全員のことを把握している人は決して多くないのではないでしょうか。
失礼ながら私自身、歌を聴いたことがない方も数名いました。

今回の企画は「VTuberで1番の歌ウマを決める場」ということも勿論ありますが、「いままで出会っていなかったVTuberに新しく巡り会う場」としての役割も非常に大きいものです。
実際にこの配信の後に登録者が急増したVTuberもいました。

司会を務めた律可さん、星街すいせいさん

この配信の最大同時視聴者数は驚きの3万人超え。これは各配信者の普段の歌枠の視聴者数から考えても驚異的な数です。

誰が歌ったか(=個人の歌唱力)は前提として、どこで歌っているか(=所属)、何人の前で歌ったか(=視聴者数)というのも彼女たちが飛躍していくには重要なファクターであるのは言うまでもありません。
そういった意味で今回の「#Vtuber歌唱王」という舞台は、新しいVTuberとの出会いの場所として最高の舞台であったことは間違いないでしょう。

■ゆるい大会感


一口に歌の上手さと言っても個々人の趣味嗜好が大きく出ることになるので、それを数値化し採点するというのは非常に難しく神経を使う作業になることは間違いありません。

その点、今回の企画では採点をAI採点としたため、「音程の正確さ」や「歌唱テクニック」といった点で採点基準が明確となり、仮に審査員を置いた場合に起こりうる問題や視聴者側の不満といった要素を極力排除していました。
また、採点が思ったより伸びなかった場合でも端的に言えば「AI採点のせい」という免罪符があったのでそういった点でもヘイト管理は完璧に近かったと言っていいのではないでしょうか。

そして各VTuberのリスナーが集まることで、さながら甲子園大会で地元の高校を応援するような感覚で「推し」を応援できるといった形式も素晴らしかったです。
ほかのVTuberの歌唱力に驚き素直に称賛するといったさわやかさが大会を通してありました。

バーチャルゴリラさんの熱のこもった歌唱

獅子神レオナさんやHACHIさんのように圧倒的な歌唱力で高得点を叩き出していく人もいれば、ときのそらさんのようにただでさえ高い「ロマンスの神様」の原曲キーを上げての驚異的な高音での歌唱を行うなど点数以外の面でも我々に衝撃を提供してくれました。
たとえばバーチャルゴリラさんの例でいくと、男性でありながら「可愛くてごめん」を歌唱したり、「TSUNAMI」で桑田佳祐そっくりのモノマネを披露するなど、点数は振るいませんでしたが確かな爪痕を残していました。

これも出演者がそれぞれポテンシャルを発揮することができる場が形成されていたと言うことが大きいでしょう。その雰囲気を醸成できたのも主催者である律可さんの人柄が大きいのは言うまでもいありません。

■おわりに


ここまでお付き合いただきありがとうございました。
いろいろと書いてきましたが、動画を見てもらえればその凄さは一発でわかると思います。
是非是非見てみてください。

多くの人々が活動しているVTuber業界。
1人のVTuberを深く知って推していくことももちろんいいですが、新しいVTuberへの出会いというのもまた大きな醍醐味だと思います。
その中でも音楽系のVTuberというのはまだまだ未知の才能が多く眠っている鉱脈。これからさらに注目されていく分野であるのは間違いありません。

律可さんが度々渋谷ハルさん主催の「V最(VTuber最協決定戦)」を参考にしたというよう発言をしていたように、企画を通してVTuber業界の発展に寄与していきたいという意欲が溢れていました。
そして、この企画はさまざまなVTuberが集まるスクエアとしてのポテンシャルを確かに持っています。
参加者の最近の歌枠でも「歌唱王から来ました」というコメントがいまだあるように、とても影響力がある企画でした。
今回は8人での対抗戦となりましたが、チーム戦や変わった趣向での「歌」にフォーカスした企画などが生まれ、さらに界隈が盛り上がっていくのではないでしょうか。
いまから第2回Vtuber歌唱王の開催が楽しみでありません。

企画者である律可さん、司会を務めた星街すいせいさん、そして参加者8名と運営スタッフの方々に敬意を表してこの記事を終わろうと思います。

それではみなさん良いお年を


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