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米山舞さんの個展「EYE」行ってきました!

みなさんこんにちは

早速ですが行ってきました!
イラストレーター米山舞さん個展「EYE」

というわけで展示物やそれに関する感想を綴っていこうと思います。

米山舞さんといえばアニメーター出身のイラストレーターであり、「キズナイーバー」(TRIGGER制作)のキャラクターデザインなどを筆頭に様々なアニメーションに関わってきたメチャクチャ凄い人です。
イラストレーターとしての仕事に比重を置いてからの活躍も目覚ましいものがあり、素晴らしい筆致と色彩感覚で描かれた作品を数多く発表し、イラスト業界の最前線で活躍しています。

そして今回彼女の2年振りとなった個展「EYE」は、渋谷駅から徒歩7分ほどに位置する渋谷PARCO4階展示スペースにおいて5月12日〜29日まで開催されています。

それでは早速、作品とともに個展を振り返っていきましょう。

※以下個展の展示内容のネタバレを含みます。

普段は決して訪れることのない渋谷PARCO、その4階、エスカレーターを上がると左手すぐのところに個展の受付がありました。入場料700円を払い、いざ出陣です。

入場時にチケットと一緒にランダムで全7種のチケット型クリアカードが貰えます

■1/Move

入場料を払ったあと、最初に私たちの目に触れるのがこちらの展示コーナー「Move」
「Move(動く)」をテーマにした作品群が並びます。

まず目を惹くのがこちらの作品。
Eveさんの楽曲「YOKU」のMVで使われたアニメーションです。

『YOKU』キャラクター集合イラスト
コンテも一緒に飾られています

MVに出ていた登場人物が集合した立体感のあるイラスト。そしてその横には絵コンテや原画などがあり制作過程を覗くことができます。

向かい合うように展示されているのが、Netflixアニメ「CYBERPANK:EDGERUNNERS」のエンディング作品。

彼女がはじめて監督・コンテ・原画・撮影をつとめた作品となり、美麗なイラストに惹き込まれます。

そして、目にフォーカスを当てた作品群「EYE-AEFFECT」
「AEFFECT」=「AFFECT(情動)」+「EFFECT(効果)」のかばん語であり、こちらは光によって情動を表現する試みだそうです。

『EYE - BLAZE』:力強い動きと光の演出が目を惹きます。

『EYE - 〇〇』で括られた4つの映像作品が展示。それぞれ思わず吸い込まれるような瞳にドキッとしてしまいます。

そしてこの展示コーナーの締めくくりはこちらの作品。

『gift』
こんな感じで動きます。凄い。

こちら普段は1枚目のように目を閉じた女性が描かれているだけですが、近づくと2枚目のようにゆっくりと目を開けてこちらに微笑んできます。
モノクロだった映像が、鮮やかに色づいていく様は圧巻の一言。
ぜひ実際に現地で見ていただきたいです。

■2/Morph

開けたスペースに出るとまた趣向の変わったコーナー「Morph」に入ります。

「SKIN」と評された作品群。
アクリル素材を用いたレイヤー構造によって作品に立体感や二面性などをもたせる試みです。

「SKIN」の作品群
『SKIN - WAVE』正面から
『SKIN - WAVE』斜めから

実際見ていただくとわかると思いますが、作品に対する表現の奥行きがすごいです。掲出されている作品にはTwitterなどで事前に発表されていたものもありましたが、2層構造による展示によって、そのときには気づくことができなかった新たな気づきがありました。

つぎは作品群「AEFFECT」
「EYE-AEFFECT」であったような光による情動の表現。こちらはアニメーションではないため、また違ったアプローチからそれを表現しています。

「AEFFECT」の作品群
『AEFFECT - FLASH』

後ろからの光により作品が浮かび上がります。
光の色や光量、その配置によって前面のイラストがより生き生きと躍動するようです。

向かい合うように展示されているのがこの展示コーナーのタイトルにもなっている『MORPH』

『MORPH』

少女の移り変わりを鮮やかな色彩と、アニメーター出身ならではの躍動感ある動きによって「Morph(変身)」を表現しています。

そして中央に配置されているのが『JOY - RGB』

『JOY - RGB』

その作品名の通り、RGBの三原色が大胆に用いられた作品は、まさにイラストをそして色彩を楽しんでいる様が伝わってきます。

そして最後は今回の目玉であり、個展のタイトルにもなっている『EYE』

『EYE』
斜めから見るとより立体感がわかります。

黒い色彩を背景として中央に白い少女が配置されたイラストは、スッとこちらの視線を惹き寄せます。また、作品を取り囲むように配置された素材たちは、奥行きを与えるとともに作品の新たな可能性を感じさせてくれました。

作品裏のスクリーンでは、制作過程を映像で映し出しているので、併せて見てみるとより作品に没入できるかもしれません。

■おわりに

というわけで個展「EYE」をざっくりと振り返っていきました。

「AEFFECT」を代表とする私たちの視覚に対する訴えと可能性の追求はもちろんのこと、作品ひとつひとつに描かれる人物たちの持つ「眼力」とでも言うべきエネルギーが溢れていました。
素晴らしい個展をありがとうございました。

今回の戦利品。画集は品切れ中なので通販で購入します。

開催期間が残り一週間を切ったので、まだ行っていない方はぜひ足を運んでみてください。

米山舞さんを筆頭に、今回の個展を開くにあたって尽力頂いた関係者の方々に感謝の意を評してこの記事を終わりたいと思います。

それではまた

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