慌てないこと、焦らないこと、必死に誤解を解かないこと。

とにもかくにも、
問題というのは、まず「問題にしないこと」が大事なわけです。

例えば、日常生活ではなかなかないですが、
ある日突然、知人から殴られたとして、
「殴られたかどうかを、問題にするかどうか」
ということ。
これ実はものすごく大事です。

「殴られたんだから、当然問題にした方がいい!」という正義感は誰しもにあるでしょうが、
その瞬間の怒りよりも、
それを問題にせずに泳がせた方が、もっと大きいリターンがあるのではないか?
と考えるのがものすごく大事です。

または、殴られた問題を掘り下げるとこっちが悪かったパターンもあります。
殴られた方を知らず知らずの内に毎日踏みつけてたとか。
まあなんにせよ、問題にする前にきちんとした「精査」をしておかないと、
自分に物凄く悪いリターンが返ってくる場合があるということ。

あとは、殴られて、即、問題にした場合、
色々あったとしても、まあ最終的には作り笑いで握手して終了だと思います。
案外これって、許す方にもストレスが溜まったりします。

そのまま泳がせた場合、自分に明確に非がない場合は、
突然殴ってくるようなちょっとおかしな方を相手にしているわけですから、
そのまましばらく放置していれば、おそらくもっと大きな問題が起こるでしょうし、
その瞬間に、自分の殴られたエピソードを満を持して披露した方が、
遥かに大きい見返りがあることかと思います。


だから、とにかく、

慌てないこと、焦らないこと、必死に誤解を解かないこと。

これはものすごく大切なことだと思います。
特に、まだどこにもにも問題が露見していない時に動くって、実はリスクが高いんですよね。
さらに動いていること予想以上に自分が乗ってしまって、必要以上に風呂敷を拡げて、
「最終的に自分だけが悪くなってる」という状況になりがちです。

「このままだと、なんか状況が悪くなる気がする」

みたいな時。
慌てて色んな人とアポとり、
焦って状況確認をせず、
まだ露見していない問題に対しての誤解を解く。


自分が疑心暗鬼になった時に発生しやすい行動こそがその三つだったりします。

「こうなってるに違いない」という精査不足がそれを起こします。

最終的に「ただ情報をバラまいた人」になるリスクは、他のどの問題よりも深刻だったりします。

とにもかくにも、一番大事なことは「情報をしっかりと精査するまで動かないこと」
これによって、人間はどこまでも有利になります。

というか!ダラダラと書きましたが、

一番大事なことは!

「自分がちゃんとやっていれば、ある瞬間多少風向きが悪くても、
絶対に誰かが気づいてくれる!」

という強い気持ちを持つことです!!!


■コラム:人の記憶に入り込むことについて

それにしても、「人の記憶」に関するものにおいては、
もっと慎重に扱うべきなのになぁと思うこと、多々あります。

お金は借りたら返せばいい。つまり精算ができます。
それと同じように、物理的なものは精算できることが多いですが、
記憶だけはどうしても精算できません。
一度誰かにその情報を話せば、
どんなに頑張って消そうとしても、人の脳に記憶は残ってしまいます。

だからこそ、「言っていい情報」と「言っちゃダメな情報」はきちんと整理しなければいけない。
みんな「それは自分はしっかりできている」と思っていますが、
実はもう一つ追加項目があって、

「言っていい相手などいない!」

ということを、どこまで認識できているかどうか、でその人の価値が変わると言ってもいいかと思います。

たまに、「嫁には全部話してるよ」とか「彼女には全部話してる」「隠し事なしにしたいから」とかいう方がいますが、

「お前のことならええねん。俺のことは違うやろ。」

と思うことがあります。

情報の価値は、あなたにとって必要かどうかではなくて、
その人にとって重要かどうかを認識しなければなりません。

「私は気にしない」みたいな発言をさらっとかっこよく言う人がいますが、

それ、自分のことならかっこいいんですけど、」
人の情報に対しても同じように言う人がいるので注意が必要です。


ありがとうございます! 今後ともよろしくお願いします! なんでもひとつ、願いを聞くくらいの気持ちはあります(笑)