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プレミアリーグ 第6節 アストヴィラ vs マンチェスターシティ

Date

Premier League 6th Game
Aston Villa  vs  Manchester City
2022/09/04 1:30 K.O
Villa Park

Line Up

シティは前節ノッティンガム フォレスト戦から、アルバレス→デブライネの変更。

前半

シティにとってアストンヴィラとの対戦と言えば、昨シーズンの最終節が自然と思い出される。
優勝するために勝利が必要な中、69分で0-2にされてしまった。
しかしその後76分にギュンドアンで1つ返したのを機に、2点を取り、その時間たったの5分で0-2から3-2にして優勝した。

そんな劇的なゲームから約3か月半。
シーズンが変わり、今回の舞台はヴィラパーク。

今シーズン、アストンヴィラは今一つ調子が上がっていないらしい。
というか、不調らしい。

カップ戦を除いて、今季勝利したゲームは2節のエヴァートン戦のみ。
そして前節、前々節と2連敗して、今回シティとぶつかる。

アストンヴィラは、WGを置かない4-3-3で来たと思う。
ロドリを隠すワトキンズを頂点に、ベイリーとラムジーはシティSBや中のスペースを消すことを担当していたとみられるため、WGを置かない3トップに見えた。

アストンヴィラの3CHのうち、ドウグラスルイスとマッギンはシティIHを見ることで、シティのボール回しを外回しにさせる狙いがあったと感じた。

つまり、シティCBにとってはSBもIHもロドリもつかまったり消されていた状況になる。
空いているコースはWGへのコースしかない。
WGにあてると、キャッシュ(途中からヤング)、ディーニュに対応され、持ちすぎると、
ドウグラスルイスやマッギンにもやってきて挟み撃ちを食らう状況に。

恐らくアストンヴィラはこれは狙い通りであり、シティはかなり困った状態になった。

困った時の状況はこんな感じだったと思う。


ただ、シティは全くチャンスを作れなかったかというとそうでもなかった。
例えば、IHが外に開きWGが中に入ると、CHがIHについていった分のスペースが生まれた。
すると、中に入ったWGにボールが入ると、IHが追い越し、さらにはSB特にウォーカーの追い越しがありチャンスメイクで来た。

これは、ウォーカーの担当はラムジーだがここまで下がって対応することはしなかったからだと思う。

でも、何度もそういった形を作ったかと言われれば、これまたそういうわけではなさそうだった。
多分、カウンターを食らうことも考えてのことかもしれない。


キャッシュの交代で入ったヤングも寄せが早くて強度も高い。
そんな相手を崩すのが難しく、両チームロングボールが多めの展開になるのが、この試合は自然な流れだったのかもしれない。

ロングボールは、受け手に渡る可能性はショートパスほど高くない上に、身体能力の差がかなり出ると感じる。
つまり、ハーランドが居るとはいえ、足元や連携で崩す方が得意な選手が多いシティにとっては分が悪いと言える。

ロドリも前に出ることが多く、カウンターのカウンターを食らうことも多くあり、ピンチもそれなりにあったと感じる。


そんなこんなで前半終了。 0-0
思い通りの形を作れず、サイドに追い込まれて取られたり、なら手っ取り早くロングボールを蹴ってもマイボールにならずカウンターを受けるなど、シティは後半に向けてどうにかする必要がありそう。


後半

メンバー交代なし。

シティは早速、修正が見られた。

  • ロドリの横に誰か(特にカンセロ)を置くことで、隠されにくくする。

  • 3バックっぽく振舞うことで、パスコースと受け手の時間を作る。

  • WG(というかSHというかWB)が低く落ちることで、困る原因にもなっていた相手SBから離れる。そしてIHが近くにサポートに行きやすくする。

これらを得るために、3-4-3に近いような並びに修正したと思う。

そしてそれはうまくいき、後半開始5分くらいで先制に成功する。
上図のように、ベルナルドがあそこで受けてデブライネのサポートを受けながら前進。
ディーニュに対し、デブライネとベルナルドで突破。デブライネのクロスにハーランドという流れ。

AVI  0-1  MCI

以後も何度かこの配置の恩恵を受けて、チャンスは作った。


しかし、追加点が取れず60分過ぎたころから、徐々にまたつまり気味になってきた。

その詰まりの起因は、アストンヴィラの修正にあると感じた。
上図のような形では、シティのCB特にルベンディアスとウォーカーが持った時、ベイリーとラムジーは後ろにそれぞれカンセロとロドリが居るからプレスに出にくかったと思う。

しかし、そこでベイリーとラムジーは目の前のCBがボールを持つと強くプレスをかけるシーンが見られたと思う。

そのプレスは中を切って外に出させるもので、シティCB→WGへのコースしか残らなくなった。
つまり、ベイリーとラムジーがプレスをかけたのを見ると、アストンヴィラのSBも強くシティのWGへ行けるようになる。

プレスの基準点を定めたことにより、またシティWG対アストンヴィラSBで優位に立った。

そしてここで優位に立つと、試合はまたロングボールが多くなる展開になる。

するとシティは75分に失点。
アストンヴィラは同点弾を決める。

AVI  1-1  MCI

これは、シティ陣地エリア付近から中央付近においてセカンドボールをとことん拾われ、ラムジーのクロスにベイリーに合わせられる。

このシーンの少し前、72分25秒らへんから見ると分かるのが、ルベンが持った時にベイリーに圧をかけられ、エデルソンに下げるシーンがある。
この時には、フォーデンも捕まっていてまさに出しどころがない状況。

その後エデルソンは大きく蹴り、相手GKに渡る。
相手GKは、シティ陣地に大きく蹴り、その後ハイボールには分が悪いシティはマイボールにしきれなかった。

シティは、80分にウォーカーに変えてアケを投入。
ルベンが真ん中、右にストーンズ、左にアケという最終ラインに。

相手の強いプレスに、利き足同サイドで回避できる可能性を高めるのが狙いと私は考えたがどうだろう。

その後、アストンヴィラはベイリーと途中交代で入ったコウチーニョを撤退時にはSHに回して、4-5-1。
ハイプレスの消耗か、あるいは3CHの消耗か。

ただそうなるとシティは、押し込みが出来る。
相手陣地にて4バックに5トップで殴ることもできる。
マイナスにロドリのミドルなど、チャンスらしいチャンスは生まれたが決められず。

FT 1-1

苦しんだ前半から修正して後半に入り先制に成功する。
しかし、追加点を決められずにいるとアストンヴィラの修正もあり、試合は相手の土俵に持っていかれ同点にされる。
試合を支配したとは言い難く、前節良い形で勝利しただけに悔やまれる引き分けとなった。

個人的には、得点が入らない場合、決定力よりもチャンスシーンをいくつ意図して作れたが重要だと感じている。

前節 ノッティンガム フォレスト戦
アストンヴィラ戦

この2試合、前節は6-0で今節は1-1。
シュート本数は、前節が17本で、今節が13本。

バカな話、差が4本だからその4本をさらに今節で打って入っていたら5-1に出来たかもしれない。

しかし、得点になりやすいシュート(状況)をどれだけ打てたか(作れたか)を見ると、そんな簡単な話じゃないようなと。

その他スタッツなどは画像をタップしてご参照ください。


上手くまとめられなかった気がしますが、今回は以上で。
CLも始まりますし(私は見れませんが)、どうにか波に乗りたいものです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。












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