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ちょっと残念な読後感:「半落ち」の原作を読んでみた。

おはようございます、Martです。
撮影現場の連続勤務4日目、今日で最後なのですが、朝の6時から夜11時までの撮影があり、その後撤収作業もあるので、一体何時に終わるのか見えない日です😨。

果たして千葉県佐倉市には、何時に帰りつけるのか?

帰りつけない?😲

ま、そんなこと今から心配してもしょうがないので、今日も一日、適当にがんばります!
いやほんと、“適当に”としか言いようが無いですよね、この場合(^^;)。

しかし、本は読めてます。
これまでに2冊を読了して、今は3冊目です。
昨日読み終わったのは横山秀夫さんの「半落ち」です。

たまには「読後感想文」などかいてみっかw

っというわけで、「半落ち」という作品について、感じたことを書いてみっかな、と思ったわけです。

以前は通勤の電車の中では必ず本を読んでいたので、そこそこ読書はする方だったのですが、最近は通勤もなく、目も悪くなったせいで、めっきり読む量が減りました(^^;)

だからこのブログでも、あまり本に関するテーマはエントリーしてませんが、まあまあ本は好きな方です。
最近はその“折衷案”として「耳で聞く本」のAudio Bookなどはよく利用しているのですが、これもあまり小説の種類が多くなく(実用書が多い)、アマゾンのAudibleに乗り換えようかと検討中です。

Audio Bookは「読み放題プラン」で契約してたのですが、これは期待はずれでしたね。
月額750円と安いのですが、そこはそれ、実際に読みたい本はほとんどが“読みホ”以外で別料金となりますので、「お得感」はほとんど無かったです。

それはともかく…、
「半落ち」の感想ですね。

ぼくは小説の場合、作者で読むことが多いのですが、今回の横山秀夫さんは初めてでした。
後でググって調べるといろいろな事実が出てくるのですが、正直この小説を読んでいる最中から「ん?」っという場面が多く、あまり没入できなかったのです。

「刑事」「検事」「新聞記者」「弁護士」「判事」「刑務官」
これらの職務の人間が“梶”という被告人(元警察官)を巡って、順を追って関わっていく形式で物語は展開します。

が、どの話もみんな“尻切れトンボ”状態なんだよな…。

特に「判事」のシーンでは、その発言、判事の範疇を超えちゃってね?という疑問もあり、この時点で作者への信頼感が揺らいでました。

まだ、クライマックスの場面でも、「え?どうして?」という大きなクエッションマークが残ったままの集結で、なんか肩透かしを食ったような印象だけが残ってます。

これが映画やTVドラマだったら、役者さんの演技や効果的なBGMなどにより勝手に盛り上げられちゃうんでしょうけど、小説だとそうは行きませんよね。

登場人物たちも、さんざん疑惑を深めていきつつも、最後はそこに言及せずに、保身に走ってしまう(「梶のため」とはなってますが、そうは感じられない)、という情けない展開が何回も続くので、正直「こいつら、ダメじゃん」としか思えなかった…。

「梶」個人のこともだけど、組織的な隠蔽工作とか役所同士のいがみ合いとか、うやむやにしちゃダメだろ!とか叫びだしたくなる展開で、腑に落ちないな〜。

納得がいかないぼくが頭悪いんだろうか?(´・ω・`)

梶だって、別に悪いことしているわけじゃないのだから、なぜそのことをあれほどひた隠しにしなくてはならなかったのか?


「梶を殺させないで」的なセリフをみんなでいうのすが、これも「ん?」です。

これが「彼を死なせたくない」という理由に、なる?
50歳すぎても、他にもできること、たくさんあるんじゃない?
「血」のつながりだけが、全てなの?
新聞記者が、裏の取れてない事件を全国紙の一面トップに載せる?

そして最大の「?」、一般人を「刑事」と偽って刑務所に面会に行くシーンなんて、ありえるの?
(普通、ばれるでしょ?)

また、ここまでは“人間くさいドラマ”を展開してきたのですが、
最後は「君ら全員、エスパーか?」というビックリ展開もあり、
もう愕然(´・ω・`)。

まあ、小説ですからどういう展開にしても作者さんの勝手なわけですね。

ただ、それを「好きか、嫌いか」と聞かれた時点で、初めて読者の判断となるわけですから言わせてもらいますけど、
もう少し論理性を出してくれないと、あるいはカタルシスのある展開がないと、「次の作品も読みたい」「人にも勧めたい」という気持ちにはならなかったです。

っというわけで、今日は横山秀夫さん2002年発表の「半落ち」についての読後感想文でした(*^^*)。

ちなみにこの映画作品は2005年に第28回日本アカデミー賞を受賞してますね。
寺尾聰さんを始め一流の役者さんたちが共演した、重厚な映画になっていることでしょう。
(すみません、ぼくは観てません(*^^*))

最後になりますが、これはあくまでも「個人の感想」ですので、予めご了承ください(*^^*)。

明日は、書けたら“好きな作家”さんについて書きたいと思います。

ではまた!

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