髭男アコ

#いまから推しのアーティスト語らせて#究極の人たらしミュージック、Official髭男dism

aikoさんの記事を書いて、やっぱり髭男についても書きたくなっちゃった。aikoさんごめんね、でもaikoさん先に書いたから許してね。(笑)
今でちょうどハマってから約1年くらいだけど、体感では5年位経ってる気がする。それくらい怒涛の人気おばけバンドですね。

初めて聴いたのは2018年夏の終り、You Tubeを漁ってた時におすすめされたと思う、かの有名な「ノーダウト」。コンフィデンスマンJPが面白そうだなと思って観ようと思って結局観ないで(よくある)しまったけど、あのドラマの主題歌なんだーと思って聴いたら、異常なまでの耳なじみの良さとMVの可愛さポップさにやられて、とりあえずカラオケで歌えるくらいには聴き込もうとひたすらMVを観ていた。歌詞のセンスもずば抜けてて、声も良くて、いいバンドだなあ、覚えておこ、という感じ。(実は初見の時は「髭(HiGE)」っていうバンドのことかと思った。)
それから、例によってYou Tubeが次々に髭男の曲をおすすめしてくるままに、過去の曲も色々聴いていくのだけど、どの曲も初めて聴いてもスッと身体に入ってくる、そして聴き込むと心にもじーんと染み込んでくる現象が毎回起きる。髭男といえばやはり「キャッチー過ぎるメロディ」が特徴なので、聴けば聴くほど頭から離れなくなり、延々と髭男公式チャンネルをループ再生する日々が続いた。

まあそこまではどのアーティストでもよくあることなんだけど、「あれ・・・これ、恋・・・?」みたいにはっきりと意識したきっかけがあって、すでに何回か聴いていた「What's Going On?」が流れてきたときに

「過去にもこうやって 人生めちゃくちゃにされて
大切な仲間が1人 命を絶ってしまった」

っていう部分の歌詞が初めて文字になって頭に入ってきて、「ん?今さらっとすごいこと言わなかったか?」と。それで急いで歌詞を調べたら、ものすごい重い話を、あたたかいやさしい言葉選びで、ポップなメロディで、誰かのことを本当に励ましている、見たこともないくらいメッセージ性の高い歌だったわけです。MVは銭湯でメンバーが可愛く踊ってるからうっかりしてた。話は逸れるが私は自殺防止ポスターとか、やさしくふわふわで可愛らしい子供向けみたいなデザインが本当に死にたい奴に響くわけねえだろ、って思うたちたのですが(個人の意見です)、この曲に関しては、死にてえって思った人間を抑止する力がマジであるんじゃないかなあと思ってる。

「イヤホンつけたら 1人じゃないから」
「What's Going On? 愛してるよ この手を掴んでよ
生き抜くことが 反撃のビートだ 傷は消えないけど」

こんな歌詞、20代男子に書けるのか、マジか、そしてどうしてこんなに薄っぺらくないんだろう、本当に当事者に語りかけているように聞こえるんだろう。それは多分、髭男がマジで思っているからだと、嘘や脚色がないからだと思う。

こうして「ノーダウト一見(聴)リスナー」だった私がちょっとした恋に落ちてしまってからの転落は早く、でもとても久しぶりな心模様だったため戸惑いながら、は・・・ハマっていいのかな・・・って思いながら結局ハマっていた。「コーヒーとシロップ」、「異端なスター」のように、ラブソングよりも人生ソングが多いというイメージが、それもまた良かった。
そして「FIRE GROUND」がリリースされて、今まで聴いたものとまた曲調が違ったので「毎回味変激しくてやべえ」って思ったし、また歌詞がやりやがって、これはアニメ「火ノ丸相撲」のOPだったんだけど私ジャンプ本誌購読者なのでそのタイアップがイメージ強かったので、初めて聴いた時「残ったのはどっちだ?」の「残った」が相撲の「のこった」とかけてる!!(解釈合ってる?)ってめちゃ興奮して、もう天才かよと。
そもそも「ノーダウト作成秘話動画」を観ていて、まあ観ればわかるんですけど、

私は決してナメてるわけじゃないんですけど、ベテランと比べたらまだまだ場数もそこまで踏んでいない20代のミュージシャンが、依頼元の意向を汲んで、ここまで自分の作品を詰めていけるものですか?冷静に考えてもこれはレベル高すぎる。っていうのも、いざやろうと思ったときに、まず若いうちは必要以上のプライドが邪魔しちゃったり、視野が狭くなりがちだったりするものじゃない。髭男、特に藤原聡氏にはそれを感じない。素直に、でも意思をまっすぐ持って、ただ「いい作品を作りたい」にフォーカスを合わせて音楽を作る姿勢。簡単なことじゃないと思うし、そのオファーを期待以上にやってのけるからこそ、タイアップが尽きないんだなあと思う。

You Tubeで聴き漁る日々に限界を迎えたのは、この動画がきっかけだった。

サムネが激しいな(笑)
この中にある、「恋の去り際」という曲が、たまらなく好きだと気づいてしまったからだ。ここではサビしか聴けない。とりあえずSpotifyで探して聴いてみたら、前奏から終わりまで全部、本当に死ぬほど好き。私は今でも髭男の中で一番好きなのはこの曲です。理由はわからない、でも髭男の曲って毎回言うけど全部自分で作った曲なんじゃないか?ってくらい魂レベルでなじみがいいんです。「恋の去り際」はそれがダントツにハマったっていうことだと思う。是非聴いてみてください。アルバム「MAN IN THE MIRROR」4曲目です。いや他のアルバム曲もめちゃくちゃ良いです。

いろんな若いアーティストやバンドがデビューして流行って、っていう流れはどのミュージシャンにも等しく回ってくる可能性のある出来事だと思う。髭男の流行は、それと何が違うかというと、「老若男女さまざまな人のミュージックライブラリに入ったこと」。まさに国民的バンドといえる状況に近いと思う。あるジャンルのファンに流行ったとか、音楽好きの若者に流行ったとか、そういうレベルはすっ飛ばして、まさに背中に羽を生やした髭男4人(髭は生えてないけど)が一気に上り詰めてしまった感がある。もちろんタイアップ効果は大きいと思うけど。髭男を見つけて全国に引っ張り出してくれた人、超偉大。ちなみに私は2020年からは、司会者などによる「メンバーはヒゲ生えてないんですね!」の決まり文句は野暮になると予想する。(笑)
それに髭男のメンバーの、好感度の高さもすごい。どこをどうとっても嫌いになる要素がない感じ、互いを超絶信頼し尊敬しあっている雰囲気、正直に飾らない振る舞い。例えるなら、結婚相手として実家に紹介するのに全くためらいを感じないみたいな(笑)。彼らの音楽には人となりがにじみ出まくっているから、より多くの人の心に染みわたるのだと思う。

私は運良く今年の武道館のプラチナチケットを手に入れて行くことが出来たんだけど、今のツアーは全滅で、戸惑いながらも勇気を出して武道館のチケット申し込んどいて本当に良かったと去年の自分をめちゃくちゃ褒めたい。さいわい来年のアリーナツアーは1公演取れたので、ますます遠い距離で観るのは少しさみしいけど、期待に胸を破裂させるいきおいで挑みたいと思います。いつかライブハウスの距離で観てみたいな。観たことある人、羨ましい。

これからもどんどん人たらしな音楽を生み出してくれることでしょう。髭男の皆さんが歳を重ねてもっともっと味わい深く素晴らしいバンドになっていくのが筆舌に尽くしがたいほど楽しみなので、私も生き抜いてやりたいと思います。

#いまから推しのアーティスト語らせて

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