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写真集

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フィルムカメラ(オリンパスOM-1、ペンタックスMX、キヤノンAE-1、コニカSⅢ、ニコンEL)で撮影した写真たち。
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#日記

公園写真記

花の名前も知らない。 いつもの公園でまたカメラを構える。同じところを撮影していると、自分のカメラの癖に気づいて、つまらない写真ばかり撮っているという気にさせてくれる。どうしたら、異化できるのか。それを考えながら撮影することで、一歩踏み込める領域があるのかも知れない。だからいつもの公園に没頭してみることにしている。 春ですね。この公園でいちばん人の目を惹く桜。花を背景に自撮りしている女性に遭遇する。東南アジア系の方のように見えた。その写真はインスタに上げるんだろうか、それと

モノクロームに踏み入る

今回の写真はフジのモノクロネガACROSSⅡを使用してみた。1ヶ月ほど前に撮影したものになる。 これまでモノクロフイルムは避けてきたけど、魅力があることに今回気づかされた。データ保存してるので、なんとなればカラーネガでもモノクロにはできるんだしと思っていたけど、たぶんそれでは出せない味がある。 陰影がキリッとしていてよい。勝手にかっこよくなってくれる。 ちょっとモノクロしばらく使ってみようかなと思わせてくれた。沼。 地元の砂浜を歩いた。以前にも写真にしたところで、ちょ

隙間に入り込む(写真日記)

このごろも、カメラを持ち歩き昼休みと夕方にぶらぶらとする。 飲食店を出てから本来の時間となる。商店街を突き、路地裏を抜け、建物のあいだに通用口を見つける。これらは車で走り抜けると直線的に切り裂かれていく視覚であり、歩行、散歩はそれ自体ひとつの現在へと志向する仕草である。 ミラーが脱落したニコマートELを手に散策する。私には目測距離が分からぬ。腕を被写体に伸ばし、指先でだいたい70cmの深度という感覚と、それでも分からなければ被写体まで一度歩く。一歩がだいたい60cmだろう

写真日記20230304

天然の良港なる、入江の奥詰まるところ、その形ひょうたんなる島のある。地元ではこれをひょうたん島といい、当漁港を象徴する。現在は埋め立てによって島の東側が陸続きとなって公園を形成している。島の2つの山上には小さいほうに大山祇神社が坐し、大きい方には鹿島神社が鎮座する。 埋め立て地に形成した公園を鹿島公園と称する。観光客向けの地場産品を販売する店舗もそばにあり、週末や連休にはそれなりに駐車場を埋める。 本日は午後から曇天、鈍い陽光というロケーション。やがて小粒の雨が降り出した