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Xiaomi Redmi Note13 Pro+ 5GにおけるFeliCaエラーとその対策 (暫定/ 不完全版)

はじめに

当記事はユーザーレベルで考えたものであり公式アナウンスではありません

Xiaomi、並びXiaomi日本法人と当記事は一切関係がありません
原因を特定、抜本的な解決策の提示ではない事を予めご了承ください
作業は各々の考えと責任において実行してください、ただし結果の保証はいたしません、生じうるあらゆる損害に対し当記事が責任を負う事もありません

この記事はXiaomi Redmi Note 13 Pro+ 5G (以下Pro+ 表記)でSuica・PASMOなど、加え流通系FeliCaをも含め、無反応やエラーで決済や入出札が正常に行えない事象と緊急避難的な対策をまとめたものです

お断りしておきますが100%エラーが発生しているわけではありません

曖昧な表現で申しわけないのですが「普通に使えるけど、突然ぐずる…」です。発生頻度にバラつきがありますし、逆にそのことから発生条件を絞り込むことが出来ません

チェック項目と設定を知りたい方は次項 素早くチェックと設定を行いたいを、理由と詳細はそれ以降にまとめてあります



1.素早くチェックと設定を行いたい

Googleウオレットに対して

  1. NFCタッチ決済とFeliCaの混在を止めFeliCaサービスのみに

  2. 端末の非接触型決済でデフォルトの決済方法としてGoogleウオレットが指定されている場合、アプリを削除し再起動→ デフォルト=なし

  3. またはNFCタッチ決済を使わないものとしてGoogleウオレット自体を削除* (1,2 の設定で残す事も可)

おさいふケータイアプリに対して

  1. マイサービスで該当する決済がメインカードとして指定されている

  2. Googleウオレットにも決済方法として登録がある

端末の設定

  1. NFC:オン (オフでは利用出来ません)

  2. NFCの解除にロック解除を要求:オフ*

  3. セキュアエレメントの位置:自動*

  4. 非接触型決済> デフォルトの決済方法:設定なし* (FeliCaのみのGoogleウォレットも可能ですが切り分けの意味で設定なしが好ましい)

  5. NFC機能を復元:最後に行ってください

  6. NFC機能を制限:オフ

*疑わしいと考えているポイント

設定内 NFC関連の設定



2. 何が起きている?

時点でRedmi Note 13 Pro+ (以下Pro+)のFeliCa決済エラーの原因を特定する事をユーザーが行うことは出来ません。しかし自身の体験や、X (旧Twitter)にある事象をまとめると以下のエラーに集約されていると考えられます。

無反応→ 画面ロックを外して可能
無反応→ 再度タッチで可能
無反応→ バグって再起動→ 可能

私が体験したもので最も深刻なものはバグって再起動。おそらくOSを巻き込んだ何か嫌なことが起きたと考えました。
原因は一つとしても (おそらく)それぞれ異なるプロセスで起きているようにも見えます。これらを探っていきます。

Googleウォレットとは?

Googleウォレットとは交通系や流通系FeliCa (Suica, PASMO, モバイルnanaco、ID, QUICPayなど)と、NFCタッチ決済(対応クレジットカード)を一つにまとめたアプリベースのサービス。FeliCaとNFCタッチ決済の混在で一元管理が可能です。他、各種ポイントカードの収録なども行えます。
*7月10日 訂正
Googleウォレット内のiD・QUICPayの動作はFeliCaを利用している事が分かり記載を訂正いたしました
思い込みはやはり危険ですね、もう少し勉強しないと

私の認識ではこれら利用するセキュアエレメントの位置は異なり、OS側が自動的に選択するという仕組み (デフォルトは自動選択) と考えていました。



3.仮説

GoogleウォレットのFeliCa/ NFCタッチ決済の混在に対し、OSの切り替えが上手く働かない、またロック解除の要求など意図しない制限がかかる

現象から疑ったのはここ、それは今も続きます。先ず行ったのはNFCタッチ決済とFeliCaの同居を解消しFeliCaのみとしました。
というのも一度だけフリーズ後再起動という事があり、巻き込まれたか、そもそもOSに問題があるのでは?と疑いを持つに至りました。

セキュアエレメント自動選択とは?

本来ユーザーが意識する場所ではないのですが影響があると考えています。
ド素人なので間違っている可能性も否定出来ませんが

HCEセキュアエレメント:NFCタッチ決済 (対応カード・QUICPay・*ウオレット上のiDなど)
* 6/29 訂正: ウォレット上のQUICPay・iDはFeliCaそのものの動作では? と指摘がありました
確かに決済の仕組みであり、単体の対応カードではありませんね…、訂正いたします

埋込み(embed)セキュアエレメント (本機の設定にありません)
:FeliCa決済 (=物理的にICを持つ)
というのが私の認識です。

これらを判別し正常な受け渡しをOSが担うと考えています。
HyperOSで自動選択となっている部分です。

HyperOSより前、MIUI13よりこの選択は自動化されており、ユーザーは意識する事なく双方の決済が可能となりました。それよりも前、2021年のMIUI12 (Android 11)では排他利用の選択性となっていたようです (MIUI13以降で解消しています)

❝ 切り替えは「設定」アプリ内の「接続と共有」→「セキュアエレメントの位置」から可能で、おサイフケータイ(FeliCa)を使う場合は「埋め込みセキュアエレメント」を、「タッチ決済」を使う場合は「HCEウォレット」を設定しなければなりません ❞

[みんなのケータイ]「タッチ決済」が使えない? シャオミ製スマホの不思議な仕様∣2021年9月3日


HyperOSの自動選択が鍵?

MIUI13・14 (Android13)で選択肢として存在していたセキュアエレメント> 埋込み(embed)エレメントは消え、代わりにSIMエレメントが追加。
他、MIUI14からアップグレードしたHyperOS (Android13)でも同様に埋込みエレメントは消えています。

現象が発覚した時、X(旧Twitter)上で「セキュアエレメントをHCE固定」と、Xiaomiのサポートを受けたと報告がありましたが原理的に逆、このユーザーさんもまったく反応しないと述べています。


何故サポートがこの案内なのか? が疑問ですがこれは間違い。加えてこの一連と他所の情報を記事にまとめた第三者のページが存在、これも時点で公開されたままです。

明示的な埋込みエレメントが必要?

MIUI14で普通に出来た事がHyperOSでエラーとなる…。それらの変更点こそ原因ではないか?と疑ってみたくなります。
HyperOSでは自動選択に全振りしていますので、選択が正常なら現象は起こらないという仮説です。しかし、同日に発売されたRedmi Note13 Pro 5G (以降Pro)も同じHyperOS/  FeliCaにもかかわらずFeliCaの不具合は聞こえてきません。
この事からHyperOS主犯説は薄らぎますが関与を否定する事は出来ないと考えています。

この2機種はネーミングこそ酷似していますが、SoCはじめ細部が異なりますのでまったく別の端末と考えた方がいいです。ちなみに2024年6月の安定版ファームウエアは

Pro+:1.0.3.0.UNOJPXM
Pro:1.0.3.0.UNRJPKD
と異なるものです。


ロック解除でエラー回避は本当!?

結論から言えば「多分違うが回避方法としてアリ
何回もこの条件でテストしましたが、エラーを確認しています。
ただロック解除や画面点灯がきっかけとなり、正常化しているという線も十分考えられると思います。

仮説 2

FeliCa決済に関係するシステムか、アプリがスリープに入ったまま立ち上がらないのでは?

可能性は限りなく低いのですがやってみる価値はあると思い、おサイフケータイ・Googleウォレットはじめ、関連するアプリをバッテリーセーバーのコントロールから外し、バックグラウンド起動を許可としてみました。

結論はおそらくNOです。
FeliCaの決済はICと入出札ゲートなど端末との通信が確立出来ればいいので、アプリの起動状態はほとんど関係ないというのが私の考え。
カードで発行される交通系FeliCaを想像してみてください。もっともモバイルアプリ版は管理のためのアプリが紐付きますのでもう少し複雑だろうと思います。

正常動作していた前機 (Redmi Note11 Pro 5G) でも、おさいふケータイアプリはバッテリーセーバーの支配下にあり、バッテリー消費情報(=稼働状況)も限りなく低いままでした。

試しにおさいふケータイアプリのステータスバー通知を許可してみると、ほぼ決済よりワンテンポ、遅い時は数秒後に通知が現れます。
このことでFeliCa決済の成否と、おさいふケータイアプリの起動は関連はするが同期していないことが判ります。

ただ、おさいふケータイアプリをバッテリーセーバーから外した方が認識はするという意見もあるので、このあたりは現在経過観察中です。
心当たりがあるのは券売機の現金チャージ機 (大型トレイ・横置きとも)非常に認識が悪いのです。何度か置きなおしてチャージは出来るのですが…。

おサイフケータイの通知を許可

4. その他の要因

すべて共通ではなく、新規端末の設定の仕方により判断は分かれます。

Xiaomi端末ではAndroid (バージョンはモデルによる) ベースの独自OS HyperOS/ MIUIを採用しています。
GooglePlayはじめ、他のAndroid端末と同等の利用が可能です。
ただ一部パラメーターが存在しない (設定はあるものの表から見えない・変えられない) 箇所が存在しています。

新しい端末をGoogleバックアップなどの利用で設定ごとセットアップするのはポピュラーな方法ですが、上記の理由で潜在的なエラーを抱え込む原因となる場合もあります。

以上のチェックリストと設定を実行してもなお継続してエラーが続く場合、ファクトリーリセット後、手作業によるセットアップで改善することがあります。
ただ、X上でサポートからファクトリーリセットを勧められたというのを見かけましたが、バックアップ利用でセットアップした場合に限り有効であることもあり、何からなにまでファクトリーリセットではありません。
どうしても改善しない時の最後の手段だということを理解してください。

ファクトリーリセット実施前の注意点

ファクトリーリセットに進む前に各アプリのID/パスワードを確認・メモなど、事前準備を怠らないようにしてください。
(○○にログインできません・使えませんに、私は責任を持ちません)

Googleアカウントに二段階認証やパスキーが設定されている場合、ネットワークに接続された旧端末が必要となります。が、別手段でログインすることも可能です。



5. ユーザーが望むこと、その後

SIMフリーのFeliCa対応端末で、何度かこのようなトラブルは起きていたようです。2023年のmotorola edge40でも同様なことが起きていたと知りました。

この時はソフトウエア更新と、それでも解決しないユーザーに対し修理/ 交換で対応したようです。


トラブル時はフィードバックを

もし、別件でもトラブルが発生する場合、設定の中にあるフィードバック (対処とトラブル報告)を利用するようにしましょう。
というのも改善を望むにも報告数 (=確実に起こっている)とサンプル数 (=原因の特定に役立つ)が必要で、足りなければ改善が望めないということです。

バグレポートの記録と添付も可能なのですが、今回は発生/ しないの区分が分かりませんでしたので記録は行いませんでした。

設定内にあるフィードバック


NFC最適化を行った暫定修正バージョンを用意しているようです

リリース詳細不明ながら暫定と付くことで完全な修正版ではないことが伺えます。Xiaomiも現象を把握していることは確実でファームウエアでの修正、あるいはハード起因であれば修理・交換という流れがユーザーとしては望ましいです。

フィードバック (2024年6月16日)とその返信 (6月26日)

最後に

記事内は間違いを防ぐために検証と観察を重ねておりますが、100%正確なものではありません。
「この方がいいよ」や、「こんなやり方もあります」など、ありましたら教えていただければ幸いです。

修正版ファームの存在が分かっただけでも一安心といったところですが、また変化があればここに追記していきます。

修正ファーム(とみられる)版にアップデートしました - 2024年7月4日

人によりダウンロードの案内が出ていないようですが、修正版と考えられるバージョンにアップデートを行いました
詳しくはこちらから (雑談多し


FeliCa問題の修正が近日中に行われる(はず) - 2024年7月12日


2024年7月15日 修正版アップデートの配信が始まったようです

一部ユーザーから修正アップデート
1.0.5.0.UNOJPXM (524MB)のダウンロード可能と報告が挙がっています。
通知・設定内の案内が起こらない場合、負荷分散の目的でグループ毎の案内となっている事も考えられますので今しばらく待ってみてください。


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