たった1つだけある後悔

私はこれまで生きてきて、心の底から後悔していることがあります。

それは、敬愛するすぎやまこういち先生のオーケストラを生で聞けなかった事です。

2020年のオリンピックの際に、ドラゴンクエストの序曲が流れた事は記憶に新しいですが、同年9月30日に亡くなったことが速報で伝えられました。

僕はあまりのショックに寝込みました。彼の作品が私に与えた影響は大きく、辛いときの支えにもなっていたからです。


音楽に関する、過去のことを書きます。


もしかしたらどこかで書いたかもしれませんが、小学生の頃になんとなくで選んだ金管クラブに所属していました。

5年、6年と続けていたわけですが、それほどやる気があったわけではありません。時折、練習をサボろうかなとも思ったこともありました。

そんな中、町中を歩くパレードに金管楽器で出ることになりました。日頃の練習の成果を出せるチャンスだったんですよね。

その時に演奏したのが、ドラゴンクエストのEDテーマ「フィナーレ」でした。ここで初めて「ゲームミュージック」の魅力に気がついたんです。


中学生になると、私はドラゴンクエストの「交響組曲」をひたすら集めました。まだドラクエの事を殆ど知らなかったのに、音楽に魅了されてしまったんですね。

特にⅢの交響組曲は、何時間聞いたか覚えてないくらい聴きました。ゲームボーイカラーで遊んでいましたが、こんなに感動出来るものになるんだと心底驚いたものです。

またⅧについては、ゲームを買ってないのに、サウンドトラックは購入しました。序曲やおおぞらに戦うなど、

次第に、音楽の世界に身を引かれるようになっていったんです。


ですが、学校の勉強に追いつけなくて、学校の吹奏楽部に入る余裕はありませんでした。

自宅でやろうにも、近所迷惑にならないかと考えると満足に音を出せず、次第にトランペットから距離を置くようになりました。

そして航行3年に起きた肺気胸をきっかけに、私はトランペットから完全に離れる事を決めました。今もまだ、自宅の倉庫内に眠っています。


大学に上がった際にパソコンを買ってもらったんですが、ここでドラゴンクエストの交響組曲をしきするすぎやまこういち先生が、定期的にコンサートを開いている事をしりました。

価格はまぁまぁな値段がしたのですが、十分手の届くレベルでした。買おうと思えば買えましたね。

が、コンサートの時間帯は午後からで、場所も都内が多く体力的にも厳しかったのです。

行ってみたいけど身体が不安…こんな状態が何年も続きました。今の身体になってからは、もう絶対に無理だと勝手に諦めをつけてました。


そして2020年、先にも書いたすぎやまこういち先生の訃報を耳にしました。身体が元気なうちに行くべきだったと、本当に後悔しています。

昨今様々な著名人が亡くなっていて、先日の鳥山明先生の逝去も言葉を失いました。ドラゴンボールは私も楽しんでいましたし、スライムを可愛らしく書いた事も様々な作品に影響を与えたことでしょう。

それ以上の衝撃を、私は3年前に味わっていました。今もすぎやま先生の生オーケストラ動画とかはよく見ていて、その度に子供の頃の感動が蘇ります。


この後悔は、一生埋まらないと思います。それだけ、大きな出会いだったんです。

せめて私が出来る事として、すぎやま先生が残した最後の置き土産「ドラゴンクエストⅫ」は購入したいところです。

鳥山先生が亡くなったことによる影響は大きいと思いますが、開発は続行されるとの事。2人のレジェンドが手がけた作品、これだけは手元に遺したい。

同時に、今後もゲームミュージックを愛していきたいと思います。あわよくば、何かしらの楽器で演奏もしてみたいですね。

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