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食べて富み、呑んで富み、語らって富む。

毎日Hummingしたくなる。

「まるまが」では、そんなMAROOTのあるくらしをちょっとずつご紹介していきます。

【Vol.9】若者世代に感動の日本酒体験を。 

食べて富み、呑んで富み、語らって富む。

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富山県自慢の地酒がカジュアルに味わえる『バール・デ・美富味』は、さまざまな感動体験ができる日本酒バル。富山初となる日本酒リキュール醸造所を併設し、富山県内19の蔵元から仕入れた日本酒をご用意します。

蔵出しされた生酒はフレッシュな状態で、タップから注いで提供。また、富山の人気店の名匠たちが、日本酒に合わせて小皿料理をプロデュース。「美食とのペアリング」もお楽しみの一つです。

日本酒とフレッシュな果物などを組み合わせたオリジナルカクテルは、これまでにない美味しさを実感できそう!甘酒やノンアルコールカクテル、日本酒スイーツなどなど、とにかくワクワクの仕掛けが満載のお店なのです。

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今回は、『バール・デ・美富味』の仕掛け人となる株式会社アトム・株式会社TOYAMATOの代表 青井茂さんと、富山県酒造組合の代表・株式会社桝田酒造店 桝田隆一郎さんに対談という形でお店のコンセプトや富山のお酒のあれこれを伺いました。

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MAROOT出店のきっかけ

青井 「地元の方では気づかないような地方の魅力を掘り起こしていくのが我々の仕事でして、今回は富山県酒造組合のトップの桝田さんにお声がけし、プロジェクトを進行させていただいています。日本酒っていろんな県にあるんですけど、まだ昭和の香りがプンプンなイメージなんですよね。そこを課題として今あるものをちゃんと掘り起こさないと、次の世代に繋げないなっていう想いが桝田さんとも合致したところがあってこの話が実現に向かった感じですよね」

桝田 「青井さんとはいろいろ接点があって、常にやられていることを僕たちは見ていたので。青井さんに言われたら、僕たち酒造組合としては喜んで、と。新しい可能性があると思うし、今まで僕たちが頑張ってやろうとしてできなかったことを実現して貰えるんじゃないかって、期待でワクワクですよ」

青井 「私どもがプロデュース…というとおこがましいのですが、光の当て方を変えて、20代とか30代の若い世代の方にも飲んでいただける、今までにない楽しみ方を作っていきませんか?桝田さん!みたいな感じで(笑)」

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桝田 「前に、東京にいる僕の娘が富山へ帰って来たときに、うちのお酒を見て『父さん、こんなラベルじゃ誰も買わないよ!』って言ってきたわけですよ、19歳の彼女が。そのときに『ああ、そうだよな』って思いましたよね。僕たちはまわりにいる日本酒を愛好している人の顔しか見てないわけで。世の中では日本酒愛好家ではない人のほうが大多数。その人たちのことを見ていなかった。日本酒はこうじゃないとダメだ!ということに凝り固まってるって、娘に言われてしまったんです。けど、自分は凝り固まってるから自分ではできない。そこへ日本酒の村ではないところから、青井さんが来てくださったんです。もう大拍手ですよ」


日本酒の伝統と、新しい飲み方の発見

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青井「良い物を違う解釈で、時代時代の世相をちゃんと感じ取ったものにして出せば受け入れてもらえるかなと。それがひいては伝統産業の次への橋渡しになるんじゃないかっていう可能性を感じているんです。日本酒…勉強させていただくと、めちゃくちゃ深いんですよね!なんですか?この面白さはって(笑)」

桝田「僕は深いと思ったことはないんですけど(笑)、そう思って貰えるとすごく光栄です。例えば、市川猿之助さんはスーパー歌舞伎をやっていらっしゃいますが、古典歌舞伎ラバーだけのものじゃなく、広くPRしていったことで歌舞伎界の生き残りとチェンジに繋がってきてると思うんです。また、お寺さんとかも、説法の手法を変えてお寺に来て貰うためにいろんなことをやったりね。そんなようなものかな、と。日本酒の飲み方も、30年前って基本的に乾杯は燗酒でしたから。今の日本酒ラバーの人たちが冷たく飲むなんてことが信じられない! 邪道!って思ってる人もいるかもしれないし、なにが王道なのかも今と30年前じゃ違うんですよね」

青井「桝田さんも遊び心がある方なんで、日本酒の世界を変えたいとか思っていらっしゃいますけど、日本酒業界をどういうふうに変化と進化をすればいいかは、業界全体の挑戦でもあると思うんです。お酒を通して富山の文化を知っていただくことが一番の目的なので、富山の酒蔵さんが丹精込めてつくられたお酒を、まずはいろんな形で楽しんでいただいて、1本買っていただけたら嬉しいかなと」

桝田「このあいだ、青井さんが僕に見せてくれたいろいろなカクテルとかがまあ楽しいんですよ。自分では絶対に思いつかないけど、絶対楽しいんです(笑)。飲んでて楽しい。カウヒーってコーヒー牛乳あるじゃないですか? カウヒーを使ったカクテルなんて誰も想像もできないですよ(笑)。カルアミルクってリキュールもあるわけだから、その延長線上って考えればわかるんですけど『富山』をちゃんと見ていてすごく面白い。あと、ひとつひとつが楽しいんですよね。フードも僕たちは日本酒にはホタルイカの干物とかそんなイメージだったのが、カナッペとかピンチョスとか。カッコイイし、ワクワクなんですよね。これって日本酒業界全部が注目する店になりますよ。ワクワク感が日本酒には足りなかったんです」

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青井 「富山の日本酒文化を次の世代に繋いでいくことが1番の使命だと思っています。突然ブームを作りたいとかそういうことでは全然なくて、新しい客層というか若い世代の方に日本酒に触れていただきたいなと思うんです。日本酒ってすごく丁寧に作り込んでますし、カスタムメイドなんですよね。コンセプトだとか伝統は間違いなく守りながら、また違う解釈で伝えていきたいなという思いでいます」


旅人と富山を繋ぐゲートウェイに

青井「店内はすごく明るいですね。酒蔵に行くと、キレイで洗練されているし爽やかな感じなんですけど、日本酒が持つイメージってやっぱりまだ暗い感じじゃないかと私は思っていて。なので、全国でも稀な明るさと爽やかさを持った日本酒バルになると思います! なかなかああいうしつらえってないですよね?」

桝田「床なんてパリのカフェっぽいんですよ。ホント楽しみです」

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青井 「富山のお酒って本当に美味しいですし、水が底抜けに美味しい県じゃないですか。お食事は富山は注目を浴びている部分はあるんですけども、まだまだお酒って知名度の面では気づいて貰えてないので、この『バール・デ・美富味』で飲んでいただいた1杯から始まって、お酒って楽しいな、富山っていいよねって言っていただけるような、旅人と富山を繋ぐゲートウェイになれればと思っています。そういう意味では、桝田さんや酒造組合と組ませていただくというのは本当に願ったり叶ったりで。これから一緒に作らせていただけたらなというふうに思っています」

桝田 「ちょっと冒険かなと思うところもあるし、賛否もあるかもしれないけど、酒造組合も腹をくくって踏み出して楽しもうと思ってます。これから、例えば野菜の生産者や漁業関係が絡んでそこで何かうまくできればまた面白いかもしれないし、オール富山で富山を自慢するような場所になれたら楽しいですね」

日本酒カクテルや美食とのペアリング、これまで日本酒に馴染みのなかった世代にもグッとくる楽しさが詰まった日本酒バル。新しい発見がたくさんありそうで、富山の地酒ファンが増えそうな予感大です!


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【第1回】おいしいが一番! 新鮮・旬の新拠点。


【第2回】私の美の拠点、目指すは「富山美人」。


【第3回】ぜんぶ食べたい!私の寄り道スイーツ


【第4回】「好き♡」がつまった、自慢のマイルーム。


【第5回】お一人様でも、ふらっと気軽に肉ざんまい


【第6回】オンもオフも外さない。私のクローゼット


【第7回】わたしのひと息スポット。


【第8回】くらしの基本のすべてが揃います。