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「50歳が14歳と…」発言に思う、(一部の)おじさんの謎の幻想

某議員の発言を聞いて思ったこと

56歳の議員さんが「性交同意年齢」の引き上げについての会議で、

「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ合意があっても捕まるのはおかしい」

と発言したことが問題になっていますが、たしかに気持ちいい発言ではないですね。ただ、ご本人は56歳ですが「50歳近くの自分」とおっしゃっていて、自分が当事者になる可能性を考えていたわけではなく、そういうケースを想定しただけだと思います。そう考えると、気持ち悪さは少し軽減される気がする(苦笑)

ただ、50歳近くが14歳の恋愛対象になると考えているとしたら、かなり図々しい。14歳の恋愛対象はたいてい同級生や1~2年先輩とかで、せいぜい高校生、大学生くらいでしょうから、この議員さんが「大学生が塾講師とか家庭教師のバイトをしていて、中学生の教え子にアプローチされて付き合ったのに、それで逮捕されるのはおかしい」という例をあげたら、納得する人も多かったと思うのですけどね。

こういうありそうなケース、一番問題になりそうで判断が難しいケースを想定して話し合うべきなのに、たとえ話が悪かったために本当に議論すべきことがおいてきぼりになった印象です。「14歳と50歳」というケースを出すと「そういうヤバイ50歳から少女を守るために性交同意年齢を引き上げよう」という流れになるだけじゃないですか(苦笑)


「男性はいくつになっても若い女性と付き合える」という謎の幻想

知人に、既婚でお子さんもいるにもかかわらず、

「男性はいくつになっても20歳年下の女性とも付き合える」

と豪語するおじさんが若干名いました。

このおじさんたちのことは過去にも記事にしましたので省略します。詳細はこちらの記事で。

このうち1人は、体の機能が男性と女性で違うことを根拠に「男性はいくつになってもOKだけど、女性はそうではない」みたいなことをFacebookで言うという、周囲の女性を敵に回す行為をしておられました。

男性の場合、体の機能についてはたしかにそうかもしれませんが(少し調べたら男性でも年をとると変化するという説はいくらでも出てきますが、とりあえずはおいといて)だからといって「いくつになっても若い女性と恋愛ができる」と思うのは、いろいろ誤解があるように思います。

先日お亡くなりになられた田村正和さんは、60歳を過ぎてもとーっても素敵でした。阿部寛さん、福山雅治さん、堤真一さん、50歳を過ぎてもすごくかっこいいです。このような男性であれば、10歳どころか30歳年下の女性も夢中になりますよ。

上記の「男性はいくつになっても…」発言のおじさんは、自分と福山雅治さんを混同した結果かと思いますが、痛すぎる。何より、奥さんと、中学生や高校生の娘さんがいるのに、他人に「年下の綺麗な独身女性を紹介してー」とかいうのはおかしくないか?もちろん、趣味や仕事を通して知り合ったり、同窓や同郷という縁を通して、年下の女性と仲良くなるのは、お互いにとっていいことだと思います。そういう自然な出会いではなく、他人にあえて独身女性を紹介してもらう、しかも年齢や容姿を指定してくるなんて図々しすぎる。そういうことを求めるなら、自分の顔写真、身長体重、一緒に食事した場合の支払いの割合など、プロフィールを提出してほしい。というか、一般人の貴重な時間をただで奪うのではなく、しかるべき場所でお金を払って若い女性と飲めばいいじゃん。

とまあ、また毒を吐いてしまいましたが、冒頭の議員さんの発言にしても、日本の一部の(あくまで一部の!)おじさんは「男はいくつになってもOK」という謎の幻想があるのかもしれません。


若い女性が好きでもいいのですが、相手にも選択権があることは覚えておくべき

こういう謎の幻想の持ち主に言いたいことは、

「若い女性が好きでもいいけど、あなたは福山雅治ではないので、相手がNOという可能性が低くないということを、念頭に置いておくべき」

ということです(爆)

「紹介して」と言われましても、そんなおっさんとの飲み会に来てくれる女性がいるかわからない。

もし来てくれて、おっさんがその女性を気に入ったとしても、その女性が「このおじさんにまた会いたい」と思うかどうかはわからない。

気に入った女性が「NO」と言ったとき、それどころか返信すらなかったときには、何度もしつこく誘うようなことはせず、おとなしく引き下がり、もう二度と誘わない方がいい。

男女の関係でも、友人関係でも、仕事でもそうですが、「相手にも選択権がある」ということを念頭に置けば、世の中の揉め事やストレスは軽減されるように思います。

そういえば、私も20代の頃に不倫を申し込まれたことがありましたが、あのとき、相手の男性は完全にこちらの「選択権」を無視していたな。その話はまた改めて書きたいと思います。



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