《※ネタバレ注意》パニッシュメントクレインのめちゃくちゃな考察です。流し見してください。

爆走おとな小学生の初めての配信公演であるパニッシュメントクレインを見ました。すごく面白かったです。本格派ミステリーということで、見終わったあとも色々考察が進んで余韻が楽しめる作品だったと思います。

ちなみに私が大好きな女優さん、林千浪さん(ちなみなだけに)が演じてらしたアゲハは、林さんにキャバクラ勤務経験があって、本当はめちゃくちゃ裏表の激しい女性なのではと思うぐらいにリアルでした。(もちろんちなちゃんはとってもいい人で、私は彼女が大好きです。)彼女の演技の凄いところは、彼女がアゲハとして二十何年と生きてきた歴史というか、血の通った人間感、舞台をおりたあとも存在している気がするほど、実在感がある所だと思います。きっと彼女は観察眼が鋭いのでしょう。

脱線してしまいました。

パニッシュメントクレインの考察なのですが、加藤氏とは何者だったのかというところに着目しました。個人的にモヤったので…。かなりぶっとんだ考察ですし、んなわけあるかアホと一蹴されてもおかしくない内容なので、上げるか悩んだのですが、これもひとつの感想として受け取っていただけると嬉しいです。

結論から申し上げますと、加藤氏の正体は、「山田裕太に1000回折られた千羽鶴」だった、と私は考えました。

この考察に至った経緯をお教えしますと、まずはこの舞台の名前に着目しました。パニッシュメントクレイン。パニッシュメントは「刑罰」という意味です。クレインは「鶴」という意味。そして、この物語のラストは、山田裕太を殺したアゲハこと山田千浪が、死んだはずの山田裕太がアゲハのカバンに戻した毒入りの水を飲んだことによって終わっています。おそらく彼女はあの後亡くなっている。報復ですよね。そこで、私はあるおとぎ話を思い出しました。鶴といえば、「鶴の恩返し」。

私は、パニッシュメントクレインは、「鶴の恩返し」ならぬ「鶴の仇討ち」だったのではないだろうかと考えたんです。すみません。意味わからんでしょう。自分でも意味わからないと思いますが、とりあえず聞いていただきたいです。

冒頭の居酒屋シーンで、1000回おられた千羽鶴(ここでは加藤氏=千羽鶴させていただきます。)爆誕。

その後も、山田裕太がずっと鶴を折っていたため、常に持ち歩かれている。(加藤氏は天から見ていたか、それとも山田裕太視点と同じなのかがかなり悩みましたが、とりあえず前者ということで。)美沙紀に加藤氏がこの中に絶対殺した人がいますと言ったのは、加藤氏の視点からみて、死ぬ前に山田裕太と関わっていた人がその5人だったから。加藤氏は作中で、犯人が誰なのか美沙紀と一緒に追って探していたのかもしれないと思いました。そして、白鳥にフォーカスが当たってからは、小阪がちょいちょい出てくるようになったので、美沙紀が何度も繰り返し話された嘘の話も混ざっているのかなぁと思いました。

美沙紀は山田裕太に危害を加えておりませんでしたが、関わってもいないために助けず、最終的に、加藤氏はアゲハが仇討ちすべき相手だとわかり、殺すに至ったのかなぁと思いました。

多分取調室で繰り広げられていた話でしょうし、山田裕太が亡くなってから半年も経ってるのに、そこでも喪服に数珠で、喪に服し続けている加藤氏が異様で、もしかしたらこの世のものでは無いのかなぁと思ったのも、加藤氏を千羽鶴と思ったきっかけです。

森田がパワハラを受けていたということで、買い占めはホント似合ったとは思いますが、職場まで行ったことや、キャバクラまで言ったことは、森田やKATSUYAを殺したという嘘に隣接したエピソードなので、真実かどうかは確信が持てません。ですが、そのエピソードの時は加藤氏と美沙紀が一緒に白鳥にフォーカスを当てていたので、ストーカーしていたことだけは事実なのかなぁとも思ったり思わなかったり……。

とりあえず、考察?はこんな感じです。このご時世で、お客さんを入れての演劇や、役者同士の接触でさえはばかられるという大変な状況だと思いますが、こうやって楽しみを提供してくださるおと小さんは素晴らしいと思います。個人的には、消毒や空気洗浄を演出に入れていて、距離をとるのも、不自然じゃなくて、むしろ距離を生かせるような演出が散りばめられていたことに感激しました。今が1番大変な時期だと思いますが、またおと小の舞台を生で見れる日を心待ちにしております。楽しい時間をありがとうございました。


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