真の意味でのスーパーヒーロー映画だった『パッドマン 5億人の女性を救った男』

あのね、これは本当に面白かった。
面白いビジネス映画。
いや、真の意味でのスーパーヒーロー映画とも言える。
アメリカにはスーパーマンやスパイダーマンがいるけど、
インドにはパッドマンがいる。
まさにその通りだなと。
女性以上に女性のことを考えている主人公のひたむきさが心に染みました。

話としては、主人公が安価な女性用の生理ナプキンを作るというもの。
2001年のインドでは生理用ナプキンが55ルピーと高いからね。
特に地方では誰もが買えるわけではないから、
現地の女性は汚れた布などを使うのだけど、感染症などのリスクも高い。
そこで愛する妻のために、
夫が一念発起してナプキンを作ると。

ただ、その夫の立場がとにかく辛すぎるんだ。。。

男なのに「ナプキンナプキン」ばっか言ってるから、
まわりから白い目で見られて、家族からも見放される。
大体主人公って辛い立場でも家族だけは味方でいてくれることが多いけど、
今回その家族にも見放されて、完全に独りになるからね。。。

でも彼はそんなことおかまいなしに、
自分の信じた道を進んでナプキン作りに励む。
俺だったらそんな状況になったらやめてしまうけれど、
彼はショックを受けつつも、
どちらかといえば「なんでみんな事の重大さがわからないんだ!」
と、ひたすらナプキン作りに励む。

本当にやりたいことがあれば、
すべての時間をそれに注ぎ込むものだし、
どんな逆境にあっても粛々とやり続けるものなんだと痛感しました。

親も妻も村も失ってまで生み出した生理用ナプキンと
それに捧げた主人公の純粋かつまっすぐな生き方が
とても励みになるいい話でした。
それがインド映画の陽気な歌とダンスと合わさって進むから
テンポもよくて見やすい!
ちょいちょい笑える演出もよかった。

これは実話を元にしているけど、
世の中にある様々な製品やサービスが
こうやって生まれるんだろうなと思うと尊敬する。

あと、ソーナム・カプールが新木優子にしか見えなかった(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?