"行動あるのみ"を明確に示した『マイ・プレシャス・リスト』

松竹のこういうヒューマンドラマ系の映画、好きなんだよね。
『マイ・インターン』のプロデューサーの作品だけど、
女性の方が刺さりやすいのではと思った。
いや、面白かったんだけど、
個人的には、これまでの松竹のこういう系の映画の中では、
ちょっといまひとつっていう感じもしたので。
その理由は、自分でもわからない。
ヒロインが身のまわりにいなそうなタイプだからかな?(笑)

お話としては、IQ185あって飛び級でハーバードを卒業したものの、
偏屈で引きこもりがちなヒロインが、
セラピストの先生から「幸せになれるリスト」をもらって、
渋々実行していくうちに、
自分の世界が広がっていくというもの。

自分以外はバカに見えて、
人の言うことはすぐに否定するがゆえに、
友達も恋人も仕事もなく、
リストをもらったときも「こんなん意味ある?」
って言いまくってたのに、
なんだかんだで「実行する」ところがポイントだと思う。
実際やらない人多いだろうし(笑)

金魚を飼い、チェリーソーダを飲み、
出会い系で知らない人と出会い、
いろいろ経験していくことで、
心に余裕ができていく過程は面白い。
まあ何にせよ「とりあえずやってみる」ことは大事だなと思った。

とはいえ、昔、俺自身がまったくいろいろやる気が出ないときに
「これはもしやうつ病では?!」と思って
メンタルクリニックに行ったら、
まったく問題なかった上に、
先生から「人は本当に困らないと行動しませんから」と言われたけど、
そういう意味ではヒロインはある程度の危機感はあったのかもしれない。
あとは19歳という若さもあるかな。
若いときの方が行動しやすいというのはよくわかる。
(作中だと""Excuse"って言われそうだけどw)

でも心がほんわかする映画であることは間違いない。

ちなみに、ヒロインといい感じになる
ウィリアム・モーズリーっていう俳優が、
あの『ナルニア国物語』の長男役の人だと知ってびっくり。
成長しすぎててわかんなかった(笑)

あと、これは余談だからどうでもいいのだけど、
個人的に一番驚いたのが、マンハッタンの街なんだよね。
やったことある人じゃないとわからないと思うけど、
プレステ4の『スパイダーマン』の街まんまで。
「あそこ、この前飛び越えた!」って感動したわ。
普通はゲームを見て、
「おお、リアルに再現されてる!」って感じるのだろうけど、
実際ににマンハッタンに行ったことがない身としては、
ゲームと同じ街がちゃんとあって、
ゲームの世界が現実になってる気がして興奮した(笑)

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