想像以上によくて泣ける『オンリー・ザ・ブレイブ』

森林消防隊の話。
「人命救助がメインなんでしょ?」って思ってたから、
『バックドラフト』とか『海猿』とか、
そんなの想像してたんだけど、
これが想像以上によくて、普通に泣いた。

ジョシュ・ブローリン率いる消防隊が、
山火事の消火活動にあたり、
ホット・ショットと呼ばれる精鋭部隊に昇格し、
最後、巨大な山火事の消化任務に当たるという流れ。

日本にいて、さらに都心部に住んでいると、
山火事なんて縁遠いからピンと来ないけど、
(CGとはいえ)実際の映像を見ると、
とてつもなく火の勢いが強くて、範囲が広くて、
すごいスピードで被害が大きくなっていく。

これをね、火の進路に先回りして、
先に木を燃やしておいたり、
溝を作って、火の手が回らないように、
チームで協力して、素早くこなしていくんだ。

自然災害だから、いつ何が起こるかわからない。
彼らの家族は、常に命がけの夫や恋人の身を案じている。
また、家族のことを考えれば、消防士自身も、
森林消防隊よりも、まだ安全な建物消防隊へ異動を考える。

懸命に消火活動に当たりながらも、
自分のことや家族のことなどを常に考えている、
家族の絆を描いた作品でもあるんだ、これは。

そして何と言っても、実話というところが辛い。
20人いるうち、18人が僕よりも年下。
まだ20代前半の若いメンバーもいる中で、
命がけの消火活動を日々行っている彼らは誇らしい。

自然を相手にすると、人間の力なんてあまりにも無力、
そう思えるシーンもあり、実話ということもあって、
本当に惨いなと思った。

ジョシュ・ブローリンは、ここのところ、
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノス役を、
『デッドプール2』でケーブル役を演じており、
それに引き続きの出演ではあるが、
ようやくちゃんとした人間の姿を拝めた(笑)

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