#5 いよいよ、決断のとき。
「あとひと押し」が欲しい。
さあ、ここ数ヶ月、
「2月の壮瞥ツアーで決断するから、それまで待ってて」
といろんなものを先送りにしてきて、とうとうその「決断の時」が来ました。
洞爺の自然の美しさは、言葉では説明できないけど無条件に
「もっとここにいたい」と思わせて、
行くたびに、見るたびにそれを思い出す。
でも反対に、少し離れると、「本当にそこにいる理由はあるの?」と、曖昧になってしまう理由でもある。
「壮瞥はまだ手がつけられていない、何もない場所。だからこれから面白くなっていく、面白くしていけるのが楽しい」という今井さんの言葉に私も胸が高鳴る。
でも同時に、「目的も、やることも、何も決めないまま、私がいく意味ってなんだろう?」と考えてしまう。
学校もゼミも家族もいなくて、自分で自由にできる暮らし。
捉われずに、縁と運に任せて動いた先に、何があるんだろう、自分はどんなことをしているのだろう、と思いを馳せる。
でも急に、高校も大学もない洞爺地域には同世代が少ないこととか、
初めての一人暮らしでは、当たり前だけど帰り道は一人だし、帰る家に誰もいなくて、きっと部屋は冷たくて暗いということを思い出して、
急に寂しさと怖さを感じる。
それでも、私が「迷ってます」といった時に今井さんがかけてくれた、
「就職とか、起業とか、進路はどれを取ったって正解だけど、学生の間にモラトリアム期を持てるなら、絶対にやりたいことを思いっきり挑戦し切ったほうがいい。それだけは絶対。」
という言葉がグッと心の天秤を傾ける。
特プロ4日目、洞爺ナイト。
まきさんが焼いてくれたケーキに私がデコレーションをして
すずかん先生のバースデーサプライズをしたあと、
食事の場もひと段落して、
まきさんとすずかん先生の会話の中に入れるタイミングがあった。
少し会話をした後に、(あ、これはタイミングだ…)と思って、
勇気を出して、
「壮瞥に住もうと思うんです。でもちょっとだけまだ不安で、あと一歩決断しきれなくて、二人に背中押して欲しいんです。」
って言った。
すると、まずまきさんが口を開いて、
そして二人で先生の方を見る。
まきさんが「私もあったなあ〜、そういう時期。青春ですね〜先生」と笑う。
「そっか、行きたくて行くんだから、我慢することないのか。まきさんもいるし。なんか、大丈夫かも。」
そう思った途端、なんだか肩の荷がふっと軽くなりました。
保護者挨拶!? 安心と確信。
翌朝、みんなでモーニング満世閣(洞爺で一番有名な温泉)に行く予定だったのですが、先生を乗せた運営カーで最後に出発した私たちのもとに、先発組から「到着したが朝入浴の時間が終わっていた」という連絡が。
「残念だね~」と話していると、目の前に「道の駅 そうべつ情報館i」という看板が。
「せっかくだし、ちょっと寄っていきませんか…!」と提案をして、
思いがけず、先生やゼミ生と一緒に壮瞥に寄れることになったのです!
道の駅で、色々な種類のリンゴジュースを先生に買っていただいた後、向かいのミナミナに立ち寄ると、その日はタイミングよく、今井さんがいらっしゃいました。
私が一目惚れした町に、すずかん先生とみんながいて、今井さんとお話ししてる。。。
なんだか心がふわふわして、ちょっと夢みたいで、嬉しい気持ちになりました。
そこで、こんな面白い出来事も。
小樽や積丹など、これまでの旅路の話をする中で
「五十嵐さんって知ってますか?」と先生が今井さんに尋ねると
「五十嵐さん…いや、知らないですね…」と、今井さん。
その時、ちょうどその場に置いてあったフリーペーパーを手に取ったチェリさん(前ゼミ長)が、「あ、この人です!ちょうど載ってた!」と指をさして今井さんに見せると、
「あ、もしかしてこの人…」とiPadを取り出し、
「やっぱりそうだ、明日この方とイベントでご一緒するんです」と、イベントのポスターを見せてくれました。
明日繋がる予定だったなんて、こんなこともあるものか。笑笑
つくづく、「人は出会うべくして出会うんだなあ、ご縁だなあ。。」と思った出来事でした。
〜〜〜
ヨツカド商店でしっかりチーズも買って、車に乗り込み再出発。
するとすずかん先生が、
「なんだ、ますます迷うことないじゃないか。昨日も言ったけど、今日改めて壮瞥にちゃんと来たら、こんな頼れる大人がいるし、保護者挨拶もできたし。壮瞥、面白いよ。何も心配することない。」と少しノリノリで笑うので、
なんだかそれで、私は安心して。
この時ようやく、心の天秤がカクンッと、倒れたような気がしました。
覚悟を決める。
北海道特プロツアー最終日は、小樽のtug Bで過ごす夜でした。
そこで、最終日なのに、自己紹介をするという謎のプログラム。笑
他の人の自己紹介を聞きながら、「何を話そう」と考えていたのですが、
ここでみんなに「壮瞥行きます、休学します」と宣言して、
既成事実化して、覚悟を決めることにしました。
みんなが拍手してくれるのを聞きながら、「もう後には引き返せないぞ、絶対行くぞ」と心に決めて。
〜〜〜
お酒を片手に、
誰より伝えたかったてんちゃんにここまでの話をすると、
「まーみ〜嬉しいよ〜、」と泣きそうになっちゃうてんちゃん。
そんなてんちゃんを見て泣きそうになっちゃう私。
いつも、一歩先をすすむてんちゃんっていう存在がいるから、
「私もできるかな、やってみよう。」と思える。
優しくて暖かくて頼もしくてかっこいい。
いつもありがとう。(note、誰に向けて書いてるのか分からなくなってきたぞ)
〜〜〜
長く長く、徐々に詳細に、段々と雑になりましたが、
決断までのストーリーはこれでおしまいです。
おうちに帰って、家族にもお話しすると
「素敵な場所だね、ご縁だね。応援するよ。」と言ってくれて、
最近は新生活のことを一緒に考えてくれています。
大学生になりたての頃は、終電で帰ったりお泊まりに行ったりするだけで大騒ぎだったのを思い出して… こうやって寄り添って理解しようとしてくれる親の偉大さを感じます。ありがとう。
感謝とか今の色んな気持ちを伝えたい人は尽きないのだけれど、
まず、もしこのながーい文章を最後まで読んでくれた人がいるなら、
本当にありがとう。
人生また動き始めたーーーーって感じ!
壮瞥にいって、また気持ちが溢れたら、noteをまた開くかも!
その時まで。👋
Thank you♡
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