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㊱夢を見るのは楽しいが、掴みにいくと結構キツい〜爪痕を残す

あきらめ切れずに、最後の悪あがき。シンガー・ソングライターのプロを目指し、60代から通いはじめたボーカルスクール。その顛末やいかに。


再びオーディション

1/29に新曲「前のめり」をリリースして早くも1ヶ月。予定していたアクションができなくて、非常に苛立つ毎日ですが、その前に1月中旬のお話です。

ボーカルスクールからまたオーディションの案内が届きました。もはやオーディションを突破できるとは思ってませんが、緊張を持って人前で歌うこと自体が貴重なので、つい申し込んでしまいました。

問題は何を歌うかです。昨年は確か3回オーディションで歌う機会がありましが、そのうち2回がカラオケで、1回がギター弾き語りだったような気がします。今回はカラオケ持参で望むことにします。

気合いを入れて練習するべきなのですが、なんか気持ちが乗ってこない。どうせオーディションには通らないだろうな。でも、何かしら爪痕を残したいよなと思いながら、担任のI先生のレッスンで、何を歌うかを探っていきます。

未発表の新曲「センサー」(まだどこにも出してないです)も含め、検討した結果、1/29にリリースした「前のめり」で行くことに。

そこで改めて歌唱をチェックしてもらったところ、オーディションがA社なら、「Aメロは、なんか、もっと回すような感じがいいかも」とのこと。なるほど、ちょっとラップぽいというかメロディを歌うと言うよりリズムをとる感じ。

さらに「サビはフレーズの最後の音を少しあげる様な歌い方はどうでしょう」との提案が。それって、YOASOBIのアイドルの「メディア」の「ア」がきゅ!て高くなる感じですね。え〜、そうなの?と最初は思いましたが、やってみるとこれが意外といい。

Aメロはリズムのノリをつくるのに苦労したのですが、この歌い方ならもっと乗れる感じだし、サビもパワフルながら軽さがでていいかもです。

I先生のレッスンがオーディションの1週間前だったので、ちょっと練習の時間があります。オケに合わせて、いろいろな歌い方を試します。それ録音して、どのあたりがいいかを確認し、また修正。いや〜、これ、レコーディングの前に言って欲しかったよなぁ。絶対こっちの歌い方の方がかっこいい気がしてきました。

この時はすでにリリース登録を済ませたあとなので、もう変更はききません。まあ、それはしょうが無いですね。

あとは歌詞をちゃんと頭に入れること。ただし、オーディションは90秒だから覚える歌詞も少ないので、何とか覚えるのみです。

皆、若いです

さて、オーディション当日。5〜6人一組が一緒に会場に入り、1人90秒で順番に歌うといういつものスタイルです。

さすがに若めアーティストが多いA社です。来てる子はだいたい、みんな20代前半な感じです。控え室にはやけに気合いの入った男子が、発声のチェックをずっとしていて、なかなかの緊張感です。

自分の回は全部で5名。まず19歳の女性からスタート、その後20代前半の男性が2人。4番目が自分です。自分のあとは27歳の男性でしたが、27歳と聞くと,ずいぶんトシだな、大丈夫か?と思ってしまうぐらいです(笑)

ところで、皆の年齢が分かるのは。歌う前に年齢を言わないといけないからです。最初に、名前・年齢・歌う曲を言うのがルールなのですね。

私もハラをくくり「モリマサヒロ、63歳です。歌うのはオリジナル曲の「前のめり」です」と元気よく伝えます。準備してきた歌詞カードも渡します。今回の審査員は、女性で30代前半ぐらい。わりかし、柔和な感じの人です。

どう爪痕を残すかを考えていたので、とくにかく、歌いながら動きをいれよう、時にサビの頭には、がつんと前にでよう。そして歌っているときは、審査員の目を見よう、と決めていました。

自分の前に歌った人の時は、審査員は歌い手をしっかり見つめていたので、これは目を見るアピールは通じるかもなと思いました。

さて、いよいよ「前のめり」のイントロが流れます。でも、審査員さん、自分ではなく、歌詞カードを見ています。Aメロスタートし歌い出しても、歌詞カードを見てる。

おいおい、こち向いてくれよ〜、ジジーは見てくれないのかよ〜と思いながら歌います。サビ頭で予定通り大きくからだごと動かすと、やっとコッチをみてくれましたが、またすぐに目は歌詞カードに。

とにかくミス無く歌えましたが、もうちょっとコッチ見て欲しかったと、すこしがっくりです。多分,コッチをみたのは2回だけです。

コメントが

全員の歌唱が終わったところで、審査員さんが「いくつか質問いいですか?」と発言。いままでのオーディションで審査員がしゃべったことは無かったので、おお!っと思いました。

まずは、2番目に歌った男子に質問です。ダンスのことを聞き、髪をあげて顔を見せてください、といった感じでやり取りがあります。

そのあとどうなるかな、もう終わりかな、と思ったら「もりさん」との発声が!「年齢からいってフォークとか演歌かなと思ったけれど、けっこうポップですねぇ」というコメントが。

これ質問じゃないよねと思いましたが、なんか言わなきゃいけない間合いだったので「今、の音楽シーンが好きなんですよね」と返答。そしたら「だれに影響を受けました?」と来たので「最近だったら、藤井風さま、いいですよね」と、いったら、ああ、ああって感じの頷きが。

さらに「個人的には、ギャップが面白いと思いますよ」とのご発言。そこで「是非、いろいろとアドバイスをお願いします」といった感じで、終了しました。

よし!
初めてのコメントゲット。これは、つまり、爪痕残したってことだよな。目標達成だ、オーディション受けてよかった、今年は違うぞ!といった気分になってしまいます。

でも正直、単純にコメントをいただき有り難いなと思い、なんかお礼を伝えたいなと思いました。

そこで、翌日、ボーカルスクール事務局に「お礼の手紙を送りたいので、」A社の担当者さまの名前を教えてください」とメールをしたら、すぐ返事が来て「お名前は■■さん」とのこと。フルネームで教えてくれれば、A社あてにハガキ出せるなと思いましたが「メールを送ってくれれば、転送します」との事務局からのオファがあったの、それに乗ることにして,ハガキはあきらめるました。

そして、送ったメール文面は以下のような感じです。

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●●●社
■■様

昨日(1/24)にVOAT校内オーディションでオリジナル曲「前のめり」を聞いていただいた、モリマサヒロ63歳です。

終了後にはコメントを頂戴し、ありがとうございました!!
この歳で「なにやってんの」的な声が自分の中からも度々聞こえて来ますがもうちょっと頑張るぞと、勇気がでました。

1/29(月)には「前のめり」を配信します。
今年はその後定期的にオリジナル曲を発表していく予定です。
お時間のある時に聞いていただけるとうれしいです。

以下、リリースのリンクです
https://linkco.re/0EpFn9M3

以上よろしくお願いします。

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さて、ということですが、その後は特に何もありません。
それはもちろん折り込み済みです。まったく期待しなかったかと言えば嘘ですねえ。。

さて、めげずに前に進みましょう。






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