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はじめまして日記〜ぼくらは格闘探偵団編〜

はじめに

 こんにちは。Ryotaです。
 GCWが初の後楽園ホール大会を開催していましたが非常に盛り上がっていたようですね。行きたかった…
 そんなGCW後楽園ホール大会の同日、新宿ではある格闘芸術の宴が開催されていました。

今回のはじめましてはコチラ

ぼくらは格闘探偵団

観戦記録

10.12(木)
ぼくらは格闘探偵団
新宿FACE

新宿FACE

 本筋からは逸れますが、僕は新宿FACEという会場が好きです。
 あの、新宿歌舞伎町のド真ん中のエレベーターに乗って7階に上がっていく感じが秘密の闘技場に向かっている感じがするからです。
 その"秘密の闘技場"で格闘探偵団。もう最高じゃないか。

格闘探偵団バトラーツ

 第二次UWFの流れを汲む団体ではありますが、中々表立って語られる事のない団体、格闘探偵団バトラーツ。
 僕は「格闘探偵団バトラーツ」という団体は経験してきませんでした。ただ、その名前は強烈に覚えています。
 子供の頃に父親のプロレス名鑑を見ていて、そのプロレス団体らしからぬ団体名に目を引かれたのです。
 子供の頃好きだった日高郁人選手や田中稔選手などはバトラーツ出身でした。

ソリッドな試合ルールと侘び寂び

 興行はすべてバトラーツルールで行われた。
 第二次UWFの流れを汲む団体ということもあり、そのルールはLIDET UWFやハードヒットと同等のルールなのかな?と思っていましたが実際は違っていた。
 3カウントフォールなし、フリーダウン制、場外戦なし、ロストポイントなし、4点ポジションも攻撃OK。
 決着はKO、ギブアップ、レフェリーストップのみ。
 なんてことはない。要は"最後まで立っていた奴の勝ち"なのである。めちゃくちゃわかりやすい。
 この極端なまでに規則をそぎ落としたソリッドなルールによって繰り広げられた攻防はとても美しかった。
 多種多様なプロレスルールにあふれた現代のプロレス界において、そのシンプルさを素敵と感じたのは日本人が有している感性 侘び寂びに通じるものがあるのかもしれない。

やりすぎくらいがちょうどイイ!

 試合に関しては基本的にどの試合も"やりすぎ"ていた。笑っちゃうくらいに。
 この大会で初めて試合を見た矢野啓太選手ですが、そのキャラクター、雰囲気、入場曲のGO!GO!7188に完全に心を持っていかれてしまったのです。

矢野啓太選手

 石川雄規選手と池田大輔選手の攻防は非常に見ごたえがあった。
 もちろん両選手の高度なテクニックの攻防はあるものの、最終的には蹴る殴るの原始的な戦いだ。
 とはいえ随所で光る石川選手のグラウンドテクニック。町中華の継ぎ足しの秘伝をタレを味わっているかのような、濃厚でかつ奥深い味わいの攻防はたまらなかった。

池田大輔選手(左)と石川雄規選手(右)

 メインイベントの阿部史典選手と野村卓矢選手の試合はまさに壮絶。
 よく激しい攻防の試合を「壮絶だった」と表現するが、本当の意味での"壮絶な試合"とはこの試合のことを指すのだろうとそう思った。
 技術もへったくれもない蹴る!殴る!極める!のみ。
 視界に殴れる部位があるなら殴る。
 視界に蹴れる部位があるなら蹴る。
 視界に極めれる部位があるから極める。
 攻撃の選択をする際に上記以外は考えてはいなんじゃないかと思えるほどに反射的に蹴る殴るをしていた。
 あれほどまでに殴打音を聞くのは人間生きていてそう経験するものじゃない。あまりにバコン!ボコッ!という音が聞こえてくるので思わず笑ってしまった。
 "やりすぎくらいがちょうどイイ"とはかつてバトラーツの代名詞的な選手だった澤宗紀選手(現:一般人・澤宗紀)のキャッチフレーズだったが、この試合は思わず「いや、やりすぎだろ笑」とツッコミを入れたくなった。

殴打音が響く
頭突き
阿部史典選手(右)の蹴りが野村卓矢選手(左)の側頭部を捉える

感想

 この興行は格闘探偵団バトラーツの復活興行ではなく、ぼくらは格闘探偵団という阿部史典選手の自主興行である。
 それでも、僕が経験できなかったあの頃のバトラーツの息吹みたいなものを肌で感じることができたそんな大会だったと思っています。
 阿部選手も試合後のマイクで思わず「バトラーツ興行」と口走っていました。
 よくアニメやドラマなんかで世界観を共有していたり続編ではあるがタイトルが違う作品がありますよね。(ケイゾクとSPECみたいな….)
 格闘探偵団バトラーツとぼくらは格闘探偵団はそんな感じなのかなということを感じました。
 今回、みちのくプロレスのフジタ"Jr"ハヤト選手がオファーを受けながらもドクターストップにより参戦が叶わなかったという経緯がハヤト選手の口から語られていました。
 ぼくらは格闘探偵団の第二弾があれば是非、ハヤト選手の試合がみたいですし、第二弾の開催を期待したいところです。
 めちゃくちゃ楽しかった!

ここまでお読みいただきありがとうございました。
以上

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