【アジアリーグアイスホッケー】1/21 HC栃木日光アイスバックス　vs　東北フリーブレイズ戦　観戦

2024年最初のホームゲーム観戦。この日の日光地方は大雪の予報もあったが、幸い気温が高かったために降雨となり、道路状況もチェーン規制なしとなった。
この土日2連戦、前日のゲームは3-2と逃げ切って勝利。しかし、このカードはだいたいいつも「荒れる」。そうなった時に連勝できるのか、はこのチームの課題。数字的にレギュラーシーズン2位までのプレーオフ進出圏内は現実的には難しくなっている。やはり同一カード2連勝できないとこれは難しい。先週のカード、RE北海道の2連戦は土曜に2-8の大敗。日曜日は3-0の完封劇と両極端の試合内容。さてどうなるか。

結果は2-4の敗戦。このゲーム、全ては1ピリにかかっていた。先制したのはアイスバックス。開始3:50に左45°から#12福田が放ったシュートにゴール前の#38鈴木兄が合わせるきれいなゴール。これで勢いづくかに見えたが、東北はパワープレーのチャンスに#38山田が角度のない場所から打ったシュートがGKに当たり、パックはゴールの中へ。
さらに9:33、#78アレクサンダーがパックキャリーして左からゴール裏に行くと見せかけて、スロットに走り込んだ#39ドゥピィにパスを出し、ワンタイムシュートが決まり、逆転。

今日のアイスバックスは運動量が少なく、パスのスピードも緩慢で相手にパスカットされるは、ニュートラルゾーンからオフェンスゾーンにもなかなかうまく入れない。攻撃はチャンスを単発では作るものの、東北のように分厚い攻撃にならない。相手ペースのままゲームは進む

14:59　東北#39ドゥピィと日光#81鈴木弟のチェックに端を発したプレイで#81鈴木弟が倒される。このあとに#39ドゥピィが倒れている相手にスティックでクロスチェッキングし、ペナルティ。倒れている相手にスティックで仕掛けるというのは悪質と思われ、観客もエキサイトするがペナルティにファイティングやアンポーツマンライクコンダクトはなく、単なるクロスチェッキングのみ課せられ、観客はブーイング。その後もこの#39ドゥピィはいろいろやらかすのであるが・・・。このパワープレーもなかなかアイスバックスはセットできないのだが、15:24に#88寺尾がアタッキングに持ち込んだパックを左サイドにいた#22大椋にゴール前を横切るパスがとおり、ゴール！。これで同点。

17:45にアイスバックス#38鈴木兄がインターフェアランスの反則あるもゲームは続行（アドバンテージ）され、最終的に東北の選手がゴールするも、その前にジャッジの笛が吹かれゲームは止まった事になり、協議の結果ノーゴール。しかしこれは本来相手のアドバンテージ中にゲームが止まる事ないので、明らかにミスジャッジ。説明にも時間がかかり、観客はストレスたまる。

このまま東北のパワープレーとなるが、18:45にバックスのベンチ前でパックの取り合いのもみ合いがあり、プレーに関係ないところで、#39ドゥピィが#81鈴木弟に後ろからが殴りかかり、反則。しかしなぜかトリッピングの反則裁定？となり通常の2分間の退場のみ。なぜパックを持っていない選手に後ろから殴りかかったのに、ミスコンダクトペナルティも付かず、ただのマイナーペナルティー裁定なのか？これについても自分も含め観客たちは納得がいかない。このあと、結局パワープレーチャンスも東北がモノにして1ピリは2-3で終了。

はっきり言って、今日のゲームここで終わっていた。
ゲームの進行もスムーズでなく、アイスホッケーの楽しみであるスピード感も薄く、ラフプレーが多く、ゲームは進まない。
もちろん勝負なので、相手に勝つ事は重要だが、自分としてはこんなプレーを見たくて会場に足を運んでいるわけではない。自分でもテンションがかなり下がっている状態になってしまった。もしもこのようなゲームばかり見せられると、観客は嫌になってしまうと思う。違いますか？

2ピリ以降はアイスバックスGK#44福藤が脚の怪我の悪化でサブの#90大塚に交替。その後ラジオ番組での福藤選手のコメントによると、前日のゲームで脚を痛め、今日もゲームに出場したものの、痛みが増してきていたため交替した、との事。本人は大した事ないと話しているので、１ヶ月後のリーグ再開時にはコンディションを戻してくることであろう。
せめてもの救いはこの#90大塚が好セーブを連発。相手のパワープレーあり、ペナルティショットあり、ピリオドをまたいだ3対5のペナルティキリングを守り切るなど、シビアな状況下で失点を許さなかったのは、とても素晴らしい事だった。今後の日光のゴールマウスを託せるプレーヤーが現れたのかも知れない。

最後にもういちど書きます。
こんな酷い内容の試合はスポーツエンターテイメントとしては成り立たない。両チームの選手やレフリーも含め、観ていて手に汗握る面白いゲーム展開にしてほしい。こんな内容では観客増を期待出来ないと、感じた一日でした。