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JIMTOF 2020 Online 感想①(よかったところ・悪かったところ)

 こんにちは。今週からJIMTOF 2020 Onlineが始まりましたね。(JIMTOFとは日本最大、世界3大と言われている工作機械の見本市です。2年に1度東京ビッグサイトで行われ、ビッグサイトのイベントの中でも最大級です。)今年はコロナで東京五輪が延期になり、ビッグサイトが使えなくなったので、初めてのオンラインのみでの開催になりました。どのようになるのかあまり想像つかず楽しみにしていました。
 まだ全て見切れているわけではない(結構時間がかかります...)のですが、ざっと見たJIMTOF Online全体に関してよかったところと悪かったところを書いてみたいと思います。詳細なトレンドの傾向や、各社の出展内容、おすすめ、面白かった技術といったところは全て見終わってから改めてまとめたいと思います。
JIMTOF Onlineサイト


 オンラインでよかった点

①いつでも、どこでも見れる。
 東京まで見にいくことが大変、仕事の都合でいけないといった人も多いので、移動せずに見れることは大きな利点でした。さらに夜でも見れるため、空いている時間に見ることができ、時間を有効活用できました。今後JIMTOFもオフラインには戻ると思いますが、オンラインも同時開催されると思います。

②機械の動画が増えた。
 機械関係の動画は今まで少なかったです。企業サイトでもYoutubeでもなかなかなかったですが、オンライン開催ということで動画をUPしている企業も多く、全体的に機械関係の動画が増えたきっかけになったと思います。

③時間をかけて見ることができた。
 制限時間がなく、足が疲れないので(オフラインのJIMTOFは歩く距離も長く、人も多く、非常に疲れます。)、時間をかけてじっくり見ることができ、今まで知らなかった(会場だと見逃してしまいそうな)ところも知ることができました。

④会場に持って来られない機械を見れた。
 実物展示の難しい大型の機械や海外の機械なども多く展示されており、オフラインだったら発見できなかった機械も知ることができました。


 オンラインで悪かった点

①とにかく見にくく、名刺交換、手続きが面倒。
 おそらく誰もが感じた不満と思いますが、パッと見で何を展示しているのかが非常に分かりにくく、見ようとしたら名刺交換・さらに企業サイトでの会員登録となり、非常に面倒でした。名刺交換した企業からのメールが多く届くため、見るのを諦めようとする人も多かったのではないかと思います。画面レイアウトも見にくく、リンクがあるのかないのかがわからない写真・ボタンも多かったです。

 改善策としては、パッと見で押しどころの情報が1ページでわかるようにして欲しいです。オフラインとの協働開催となれば、オフラインのバーチャル展示場を作って3D風に見に行けるようになるのではないかと思います。今回もDMG森精機は自社でそのようなことをやっていました。ただ重くてスムーズには動きませんが、5G環境になればできるのかもしれませんね。。。

②たまたま見つける掘り出し物が見つけにくい。
 ふらふら歩いている中で、たまたま見たものが探していたものだったり、面白いものだったりすることがあるのが展示会の醍醐味の一つと思います。今回も、エリア(工作機械や鍛圧機械などの棲み分け)ごとにランダムに企業が表示されるというシステムになっており、工夫されているなとは思いましたが、なかなか難しかったです。
 逆にこれはオフライン展示会のよさと思いますので、知名度をあげたい企業ほど、実際の展示会に頑張って出展してみて、実物が目に入る機会を増やすのも良いのではないかと思いました。

③情報に差が大きい。
 各企業の展示ページの情報量の差が大きかったです。展示ページをみて名刺交換をしても、あまり情報を得られないようなところもありました。反対に詳細な説明動画を用意してあると、展示会場でみる動画やイベントよりも分かりやすく理解できました。
 これはオフラインの展示会場でも、スペースの大小、機械台数、カタログや説明資料の情報量、説明員の人数・熱量が、与える情報量に大きく影響してきます。これらは情報量を増やそうと思うと、どんどん費用が嵩んでしまいます。しかし逆に考えると、オンラインの場合、オンライン上に情報を増やす、YoutubeにUPするといったことですので、情報量を増やすことに対する費用がオフラインほどかからないのではないかと思いました。普段あまりJIMTOFでスペースを取れない企業ほど、オンライン展示会だからこそ、情報量を増やすよう努力しても良いのかと思いました。


 最後まで読んで頂きありがとうございました。次回以降は、JIMTOFの出展内容をみて、どのような技術トレンドなのかを考えてみたいと思います。同時期(11月18日〜20日)までプラスチックのオンライン展示会IPFが開催されていました。そちらはまだ全然見れてないのですが、そちらでもトレンドを調べたいと思っています。



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