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「人がガンになるたった2つの条件」を読んで

看護師の知人から安保徹先生を紹介され、先生の本を探して読んだ。

https://books.rakuten.co.jp/rk/cfde3d15cdd044b4a0ee0b3d4ec1725c/?l-id=search-c-item-text-06

たくさんある著書の中からこの本を選んだのはなんとなくだったが、前書きには自身の免疫学に対する「安保理論」の集大成と書かれていたので良い本を選んでいた。

安保先生は細胞の構造とエネルギー生成のメカニズムに注目し、がん細胞も体の防御反応による適応の結果としている。僕自身、がんについては家族ががんで亡くなっているので、治療方法などを色々調べてきた結果、糖質を極限まで減らし、ビタミンCの投与で完治できるというひとつの結論を持っていた。糖質制限は、この本で書かれているがん細胞の発生メカニズムから先生が考える治療方法の一形態であり、今まで学んだことの裏付けが取れたと感じた。

細胞内でエネルギーを生成するメカニズムは無酸素で働く「解糖系」と有酸素で働く「ミトコンドリア系」の2つがあり、この2つのメカニズムがバランスをとっている。体の一部に何らかのストレスがあると、血管が収縮し血流が滞ることで低体温と酸欠の状態になり、細胞は生き延びるために解糖系のエネルギー生成回路が活発になる。この状態が続くと細胞内のミトコンドリアが減少し、解糖系メカニズムが優勢な細胞となり、細胞分裂をし続けるがん細胞と変化していく。がん細胞は低体温・酸欠への適応の結果としている。

この本からは健康に最後を迎えるまでの生活の仕方について多くを学ぶことができる。この本の土台となっている「免疫革命」も読んでみたいと思う。


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