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月曜日は嫌い? # シロクマ文芸部

月曜日が嫌いな人は多い。
今日から一週間、また仕事だ。
また学校だ。
カーペンターズも歌っている。
「雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう」
僕もそうだった。
月曜日どころか日曜日の夕方になると、もう気が滅入っていた。
「サザエさん症候群」と呼ぶらしい。
僕が子供の頃は、週刊新潮のCMが赤とんぼの歌とともに日曜日の夕方に流れると、もうダメだった。
それは、楽しい日曜日の終わりとともに、憂鬱な月曜日の始まりを告げる。

でも、振り返ってみると、月曜日が待ち遠しい時も数少ないがあったことはあった。
学校でドッチボールが流行っていた時には、月曜日が楽しみだった。
それは、僕が唯一ヒーローになれる時間だった。
仕事で営業成績が良かった時には、月曜日の会議にわくわくした。
落ち込む同僚の肩を叩き、
「俺かて、たまたまやん」
と言いながら、胸の中で快哉をあげていた。
そんな時に月曜日が待ち遠しいのも、月曜日であればこそだ。
日曜日という会社も学校もない日を挟んで、待たせて待たせてやって来る月曜日。
これが他の曜日では、これほど待ち焦がれることはない。

しかし、人生でそんなことは少ない。

さて、来週の月曜日。
あなたは、どんな月曜日を迎えるのだろうか。

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