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美術館デートのおもしろカップル(やや毒)

現在山種美術館で開催中の「犬派?猫派?」を観に行きました。
とっつきやすい題材で大盛況です。

犬と猫に焦点を当てた作品が集められています。
円山応挙などの可愛い水墨画から、洋画風のものまで多岐にわたります。

場所柄もあり美術館デートのカップルが沢山いました。
私がカップルについてなんか書くとですね、
「黒い」とか「意地悪い」とか言われるんですけど、あくまで微笑ましい、ということで読んでくださいませね。

私のすぐ後ろにいた20代後半のカップル
男子は、どこかのミュージアムグッツであろう浮世絵柄のシャツ、女子は花柄のワンピ。手を固く繋いで、ささやくように一つ一つの作品の感想を言いあいながら鑑賞。微笑ましいじゃないですか。
ちなみに女子はアニメ声。ちなみに、ですよ。

円山応挙の有名な子犬の作品の前まで来た、

彼女「へぇ~ 上手ぅ~」
彼氏「ねぇー」

上手?? この美術館内全部「上手」な人の作品だと思うんだけど。
上手かどうかは既に鑑賞ポイントではないのでは?ちなみに下手な人いました??
彼氏もそこは「ねぇ」じゃないでしょ?
「お前誰やねん?」
「上からかーい!」
「みんな上手やて」
かどれかじゃないか?そこは。

別の作品前では(つきまとってるんじゃなくて、会場が混んでて同じぺースでまわるので必然的にそうなるのです)

彼女「歌川さんって、猫もかくんだぁ」
彼氏「ねぇー」

だから、彼氏、ねえ、じゃないって。
「歌川さん」は今回、広重さんも国芳さんも出てるけど、どっち?国芳にいたっては猫愛が凄すぎて、むしろ猫ばっかりかいてるぞ。
猫”も”ってなに??その前に誰の何を見てたの??
彼氏もそこは「ねぇ」じゃなくてさ?
「友達かーい!」
「どっちの歌川よ」
「むしろ猫しか描かんて!」
かどれかじゃないかい??

まあ、微笑ましいじゃないですか。いいじゃないですか。

私も若かりし頃、美術館デートというのはやったことありますのよ、ええ。
でも、美術館デートは手をつないでささやきながら回るって案内ががなかったのですよ。
入館してしまえば好きな作品の方に私はふらりと行ってしまい、
彼氏さんは私を探しまくった挙句、1時間も再会出来ず、鑑賞もおろそかになって
「だから、クソB型は!!!」と
B型への憎悪を一身に受けながら後で私が怒られるということを繰り返しておりましたなぁ(遠い目)
    ※B型は自分勝手ということらしいのです。差別だ!!

というわけで、(どういうわけか?)開催中の「犬派 猫派」おすすめですのよ。
山種美術館から近い、國學院大學博物館で開催の「源氏物語」関連の特別展(無料)へも是非足を延ばしてくださいませ。
こちらもお勧めです。

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