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去り際を美しく演出するグループは連鎖が生まれる

アルバイトの高校生が殺到する店

1,2,3,多~~!
多馬力コーディネーターのマークなかじまです。
とあるファーストフード店の元店長さんのお話です。
高校生が多くアルバイトとして働いているそのお店。
進学や就職で定期的にその子たちは辞めていきます。

新しい人を雇うために求人広告を出したり時給を上げたり。
通常の店舗だとそんな工夫を行いますよね。
でもそのお店はそこまでしなくてもバイトの子がやってきます。
その秘訣を聞かせて頂いたんですが、驚きでした。
それは、卒業していく人たちを大切にするということ。

送別会ではなく、卒業式のような形で送り出されていたそうです。
思い出の写真を並べた映像を流したり、一緒に働いた感動を
共有したうえで卒業して入って頂く。
人を大事にするという姿勢がそこで感じられ、紹介が生まれる。

採用時で落とした方もお客様

とある企業の話も聞きました。
採用試験で落とす方に対して、その方もお客様なのだから
丁寧に扱っているという話。
不採用のメッセージが届く機械的なものではなくって
引き続きその会社を愛したくなるような心のこもったもの

採用人数が決まっている以上、落とさないといけない人はいるわけで
それでも気持ちを届けようとする姿勢。
恨みを抱かれないような戦略だな~って思います。

時代は小集団思想

大きな組織を作ったり、大人数をお客様にしたり
少し前まではそれで通用したのかなと思います。
SNSの登場により、個人が情報発信できる時代となりました。
一人の恨みの言葉が拡大されてしまう可能性もあります。
些細ないたずら心が拡散されて、炎上し、大きな被害になることも。

大人数を相手にしようとすると、こういう対処も必要になってきます。
好きを集める活動から、嫌いを避ける活動に。
私の周りにも自分の器以上に人を集めようとして悪評が広がる。
そんな人も見てきました。

過去の偉人もそうかもしれません。
尾張一国で終わっていれば、悪評も広がらなかったかもしれませんが
天下を求めたがゆえに悪人として扱われてしまうようになるとか。
功罪はもちろんありますが、どうしても罪の方が強調されてしまう。

縄文時代は小集団の集まりだった

縄文時代の集落は数十人から数百人だったと言われています。
今からすれば小集団ですね。
そして集落から去る人も当然いましたが、行く先で集落を作り
そこから交易に繋がるなんてことになったかと思います。

大きすぎる集団を作らずに、去る人を大事にする。
これからの集落に大事な考え方じゃないかなと思います。

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