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ChatGPTを"コンサル的"に活用する〜製造業編〜

「私は町の小さな製造業の経営者。最近地域の大型スーパーに大手メーカーが参入し、我が社の売上が大幅に落ち込んだ」ということはないでしょうか。
家族+数名のパートさんを雇用している町の小さな製造業の場合、コンサル業者等にお願いする資金もコネもありません。でも、誰かに相談したいものですね。そういう時に便利なのがChatGPTです。しかし、質問の仕方を間違えると、意図した回答を得ることができず「全然使えないじゃないか!」となります。そこで今回は、製造業を実例に挙げ、質問をしてみることにしましょう。

今回のお悩み

(架空の企業のお話です)

<企業名>
・ABC豆腐店

<ビジネス内容>
・地元の人(車で1時間程度のエリア)をターゲットにした豆腐店
・取引先:大型スーパー、八百屋さん、飲食店、お土産屋さん
・従業員:私(社長)、妻、パートさん2名
・取扱商品:10種類

<年商・現状の問題・すでに対策したこと>
・年商:3000万円
・問題:最近、大型スーパーに全国チェーンの大手豆腐店の商品の納品がスタートした。この商品の定価はうちの豆腐の半額。スーパーでの売上は全体の半分。そこで、大手豆腐店対策として安価な新商品を開発し、大型スーパーに納品を始めたが、その味が不評で、店の評判が落ち、売上が7割落ちてしまった。

<解決したい問題と予算>
・評判を戻す方法、売上を回復する方法を知りたい。
・商品の賞味期限が短いことと、社内にスキルがないため、現在ネットショップを行っていない。これはやるべきか。
・予算は月15万円程度。

 このような悩みのある企業は、どのようなことをChatGPTに相談すればいいのでしょうか。

質問事例

 2つの質問方法を事例に取り上げてみましょう。質問例1と質問例2のどちらがいい質問だと思いますか?

<質問例1>
私の会社は豆腐を製造しています。最近取引先の大型スーパーに大手企業の安い豆腐が納品されるようになりました。その結果、うちの売上が大幅に減りました。そのためうちの会社でも安い豆腐を作り販売しました。ですがそれはマズイということで、スーパーでは売れなくなったし、店の評判は落ちるしで散々な目にあいました。だいたい値段が安くなるのだから、味が変わるのは当たり前でしょ。味を維持したまま値段下げるなんて無謀だよ。
大幅に下がった売上をなんとか回復したいのですが、どうすればいいですか?

<質問例2>
私の会社は豆腐を製造しています。私の住む町と車で1時間くらいのエリアで販売しています。取引先は主に大型スーパー、八百屋さん、飲食店、そしてお土産屋さんです。商品は豆腐や油揚げをはじめ10商品あります。年商3000万円で、従業員は私たち夫婦とパートさん2名です。
最近、全国チェーンの大手の豆腐屋さんが大型スーパーに納品することになりました。この商品の定価はうちの商品の半額です。その結果、売上が7割減りました。スーパーでの売り上げは、全体の半分を占めているので大打撃です。そのため、この大型スーパー向けに、品質を下げ価格の安い商品を開発しましたが、反応はよくありませんでした。それどころか「スーパー向けは味が不味くなった」ということで、評判が落ちてしまいました。
そこで以下の3点についてご相談です。ただし、以下に利用できる予算は月15万円程度しかありません。
・評判を戻す方法を教えてください。
・売上を回復する方法を教えてください。
・現在、インターネット販売は行っていません。なぜなら賞味期限が短いからです。賞味期限の長い商品を開発してインターネット販売を行うべきでしょうか。また、インターネット販売を行う場合、社内にスキルのある人がいないので、人も雇わないといけません。

 どちらの方がいい質問でしたか? 
 質問例1は、とても感情的ですね。売上が減ったことはよくわかります。ですが、ChatGPTにグチを言っても仕方ありません。具体的な問題が詳しく伝わっていません。それに対し質問例2は、非常に具体的に問題点が記載されています。
 それではそれぞれ、ChatGPTがどのように回答したのか見ていきましょう。

ChatGTPの回答

 質問例1のやり取りは、以下の通りです。

 質問の最後に「大幅に下がった売上を回復したい」と書いてあります。ChatGPTもそれに対して回答しています。
 大きく5つの回答がきました。しかし、「これらを組み合わせる戦略」と言われても、この会社に合わない戦略ばかりです。そもそも限られた人材・予算で実現できるものではありません。
 この回答を読んでも、ビジネス書を読んでいるようなイメージで「うちの会社とは大きく離れており使えない情報だ」となりかねません。なぜこのような回答になったかというと、質問に詳しい情報が書かれていないからです。


 では次に、質問例2を見てみましょう。

 こちらは、質問事項を3つにまとめたことで、それに対する的確な回答が得られました。また、現状の問題も詳しく書いたことで、それに対する対策を踏まえて、回答されています。質問例1と比較すると、質問例2の方が「これならやれる」、「ちょっと考えてみよう・調べてみよう」と思ったのではないでしょうか。わからない点は、追加で質問することができます。ChatGPTは人間ではありませんから、何回聞いても答えてくれます。

 質問事例1と質問事例2を見ると、同じ豆腐屋さんとは思えない回答が出ました。困っていることをより明確にすることで、的確な回答を得ることができます。

*今回質問事例2の質問文に誤りがありましたが、ChatGPTは、正しく読んでくれます。

*ご注意ください*
・本件は、ChatGTPの質問事例をご紹介するコンテンツであり、ビジネスコンサルを目的としたものではありません。みなさんのビジネスの改善については、本コンテツを参考にするのではなく、ChatGTPに直接お尋ねください。
・ChatGTPは、古い情報を参照している場合もあります。また誤った回答をすることもあります。戦略を実行する前に、必ず最新の情報と照らし合わせて、戦略を取るか否かご判断ください。
・ChatGTPの表示した結論に対して(事実と異なるなど)、責任は負いません。
・この情報はコンテンツ作成時のものです。

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