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“錯覚”が価値を広げてくれる

こないだの皆既月食、ご覧になりました?

きっと、日本中が見たんじゃないかな
SNSも自撮りの写真で溢れてます

あれだけニュースで取り上げられましたからね

「皆既月食」自体はそんな珍しくないけど
月に天王星が隠れる「天王星食」が重なった

この 皆既月食+惑星食 の Wパンチが超希少で

前回は1580年(442年ぶり!)だし
次回は322年後!の 2344年 だとか…(゚Д゚;)

メディアもこの希少性に飛びついた(^-^;
“400年”のインパクト凄まじいですから

でもよくよく考えれば、
ヒトの「一生に一度」という尺度では

400年ぶりだろうと、100年ぶりだろうと
(下手したら50年ぶりだろうと)

価値は一緒なんですけどね。。( ̄▽ ̄;)

けど数字が大きいほど、
ヒトは “より価値がある” と感じます。

この心理、実は広告でも巧みに利用されてる

例えば「タウリン1000mg配合!」

そう、かの栄養ドリンクの有名なキャッチコピー

では問題です
次の二つでは、どちらが多いでしょう?

A)タウリン 1000mg 配合!
B)タウリン 1g 配合!

はい、正解は A=B ですね (;´・ω・)

でも音で聞いた印象や、パッと見では、
明らかにAの方が多いと感じてしまう

原因は「1000」という数字のインパクトが
もたらす“いかにも多そうなイメージ”です


このように、イメージによって
判断が影響される(錯覚を受ける)現象
を、

心理学で
シャルパンティエ効果 》といいます。


これ、単に大きな数字を使うとは限らない。。

例えば、次のケース

A)ビタミンC 1000mg
B)レモン 50個分 のビタミンC


この場合では、
AよりもBの方が具体的なイメージが湧くため
Bの方が伝わりやすく理解されやすくなる


この効果、さりげなーく、
あちこちで使われてますよ。。( ̄▽ ̄;)

〈使用例〉
東京ドーム 50個分 の広さ!
1日分 の野菜がとれる
日本では 2人に1人 がガンになる
賞品は〇〇 1年分!(だいたい365個)
100人 乗っても大丈夫!(古いか・・)


どうですか?

CMや広告に消費者が触れる わずか数秒間

その数秒での効果を最大にするために
どう伝えるのがベストか?


送り手側は細部まで工夫を凝らして
ひとつの表現を生み出してるんです。。


最後までお読みいただきありがとうございました
スキ・コメントいただけたら嬉しいですm(__)m




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