安倍首相辞任後の日経と為替

安倍首相辞任でクロス円の急激な下落。NY時間まで徐々に円高傾向が進みドル円は105.20まで円高が進んだ。一時的なものと思ったがNYまで継続するということは一時的ではない。コロナ禍をきっかけに安全通貨の役割を果たせなかった日本円。昨年からの違和感を感じたら人も多いでしょう。コロナという有事の中で買われたのは豪ドルや、ユーロでしたから。

日本人からすると安倍首相から他の首相に代っても経済政策は対して変わらないだろうと思いますが、海外の反応は違いました。日経も300円超の下落でしたが、中身を見ると金融をはじめバリュー株は大幅高で取引を終えています。

つまり、意外と感じるかも知れませんが円高、株高の流れです。普通は円安、株高ですが。次の首相が決まるまでは一旦、クロス円はショートで考えます。株は225採用銘柄のPBR1.0倍以下の割安株高です。

安倍首相の辞任は海外から見れば安全資産の復活と見ていると思います。これまでやってきた大胆な金融政策を縮小する可能性の思惑で動いています。世界のお金の流れが日本に集まるキッカケが首相の辞任という皮肉な結果ですね。

ドルは大統領選挙に向けてトランプ大統領は株高に必死ですが、同時に内需へのシフトを急激に進めている中でドル高を望んでいます。しかし、対中問題では中国に最大の弱みを握られています。対中政策を厳しく打ち出さないと支持率は上がりませんが、やり過ぎると中国の外貨準備高の330兆円の約半分はドルなのでそれを市場で売られたらドル、ダウの急落になります。今までの動きを見ていると中国のドル売りユーロ買いは間違いなく行われていると見ています。対中政策はトランプ大統領としては表裏一体のやりずらい環境です。

株、為替、商品の相関性は崩れているのは確かで、唯一見るとしたらDXYとXAUの逆相関くらいです。

この背景を踏まえて、暫くの間トレードしたいと思います。


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