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【3月27日】市場は材料待ち

現在のトレンド

米国の経済指標が低下する中、市場はFRBの利下げ開始の可能性を見越しており、長期金利の上昇とロンドン・フィキシングに絡んだドル買いにより、ドルが支持された。ポンドドルとユーロドルは上値が重く、特にマン英中銀MPC委員の発言後にはポンド買いが先行したものの、米長期金利の上昇背景にドル買いが優勢になった。

市場の注目ポイント

日本財務省による介入警戒感があり、ドル円の上昇を抑制している可能性が指摘されている。米国債利回りの動向と、それがドル円に与える影響も注目されており、先週のFOMC後も上昇を続けていることがドル円の下支えとなっている。マン英中銀MPC委員の発言から市場が現在織り込んでいる利下げは多過ぎるとの指摘は、ポンドとユーロに対する市場の利下げ期待を抑制し、短期的な通貨動向に影響を与えています。

直近の傾向

米国の経済指標が一部低下しており、FRBの利下げ可能性が再び市場で議論されている。ポンドドルとユーロドルの弱含みで両通貨ペアは、米長期金利の上昇に伴いドル買い・ポンド売り、ドル買い・ユーロ売りに傾いている。ECBの利下げ開始時期をめぐり、ミューラー・エストニア中銀総裁の発言から、ECBの利下げ開始が近づいているとの期待が市場に織り込まれ、ユーロの動きに影響を与えている。

折込は変化なし

市場の意思

市場は、日本銀行が短期間で新たな行動に出る可能性が低いと見ており、ドル円に対する下値のサポート感が強いマン英中銀MPC委員の発言やECBの動向は、市場が利下げ期待を見直す動機となっており、短期的な通貨の方向性に影響を及ぼしている。

今後の推移

FRBによる利下げ実施にはまだ時間がかかるとの見方があり、高金利状態がしばらく続くと予想される。ECBの6月の利下げ期待が日ごとに高まっており、これが為替市場にどのように影響するかが注目されている。金利動向と他国の中央銀行政策の差が、短期的にはドルの強さを維持させる可能性が高いです。

現状で最も買われやすい通貨

米ドルは、米国の経済指標とFRBの金融政策の見通しによっては、引き続き強い位置にある。しかし、介入のリスクや他の中央銀行の動向によって、状況は変わる可能性がある。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。



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