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ビジュアルノベルゲーム レビュー① (Fate stay night [Realta Nua])


記念すべきレビュー1作目はFate stay night [Realta Nua]です。

この作品を選んだ理由として、自分が1番初めに本格的にプレイしクリアしたビジュアルノベル作品だからです。

また、知名度などを考えてこの作品にしました。

作品概要

今や大コンテンツとなったFateシリーズの元祖
Fate stay nightの全年齢バージョンである。
原作はPC版でアダルトゲームである。

筆者はPS vita版でプレイした。

魔術師同士の戦い聖杯戦争に突如巻き込まれた衛宮士郎とそれを取り巻くマスターやサーバント同士の熱い駆け引きや戦いなどが魅力の作品。
ストーリーは大きく3つに分かれており、初めのルートをクリアすると次のルートが解放される。
また、ルートによってヒロインが変わる。
ダークファンタジー系で戦いのシーンも多い為CERO Cにしては表現が過激である。

作品評価

ストーリー 5 ☆☆☆☆☆ 

非常に面白いストーリー。次の展開が気になりボタンが止まらなくなる。
大きく3つのルートがあるが、そのルートによって生き残るマスターやサーヴァントが大きく変わるので、プレイヤーを飽きさせない。
各ルートエンディングもよく纏まっている。

表現力 5 ☆☆☆☆☆

難しい言葉も使われており、文章全体に重みがある。心理描写も豊かで、各登場人物の心理を上手に表現できている。
また画面が揺れたり、血が画面に飛び散ったり視覚的な表現も面白い。

キャラ・登場人物 5 ☆☆☆☆☆

マスターもサーヴァントも非常に個性豊かで印象に残る。特に衛宮士郎の考え方や心理の変化は見物である。サーヴァントの詳しい説明がシステムにあるのも地味嬉しい機能。
これにより登場するサーヴァントがどんな英霊かがわかる。

音楽・BGM 5 ☆☆☆☆☆

BGMは非常に豊富で、状況にあったBGMが流れ、臨場感が増している。
どのBGMの印象に残り、特に「消えない想い」「sorrow」「エミヤ」などは名BGMである。

難易度 3 ☆☆☆

基本的に間違いの選択肢を選ぶと即バッドエンドまた、各ルートに各ヒロインの好感度がありその好感度が足りてなければ特定のエンディングに行けなかったり、途中でバッドエンドになったりする。
特に最後のHFルートでは好感度調整が難しく、攻略情報抜きではなかなかエンディングに進むのは難しい。

ゲームテンポ・ストーリー長さのバランス 1 ☆

とにかくストーリーが非常に長い。ビジュアルノベルゲームでも1、2を争うほどの長さである。
初めのfateルートでも十分長いが、その他2つはもっと長い。
3つのルートをボイスありでクリア、バッドエンド回収することを考えると軽く100時間はプレイ時間越える。
日常会話、ギャグパートがゲームテンポを悪くしている要因か?
だからこそ、キャラ個性が際立だったり、ストーリーに重みが出るのもあるが。
この作品の評価を最も下げている部分である。

やり込み要素 3 ☆☆☆

3つのルートは基本的に一本道で、展開の引き出しは多くない。バッドエンドは豊富だが、似たような展開もあり若干冗長。
タイガー道場は見応えあるのでこの評価。

ゲームシステム・バグ 4 ☆☆☆☆

特にオプションや進行における不自由は見られない。バグも特にない。

総合評価 9.0/10

総評

ストーリー、表現力、登場人物に関してはビジュアルノベルゲームトップクラスで作品の盛大さとしては非常に印象に残る作品。
ただ、その盛大さを表現するのに非常にテンポが悪くなっている所が惜しい。
ビジュアルゲーム初心者に作品としてはおすすめできるが、ゲームのクリア時間や難易度を考えると途中で飽きてしまう可能性があり勧めにくいという何とも言えないジレンマがある作品。
それでも、作品としての完成度は非常に高く、心に残る作品をやりたい、または有名で面白い作品をやりたいと言う人には間違いなくオススメできる名作である。


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