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ビジュアルノベルゲーム レビュー⑤ (SHINY DAYS[旧summer days])

こんにちは
Markerです。

今回レビューするゲームは、SHINY DAYSです。

school daysでサブヒロインとして登場した清浦刹那がメインヒロインになる作品があると聞いたので、購入。
因みに刹那はDaysシリーズのキャラの中で1番好きなキャラです。
(性格的にまともですし、デレが可愛いので)

作品概要

Overflowが発売したDaysシリーズの2作品目「summer days」のリメイク作品
こちらは「school days」と違いPC版しかない。
リメイク前と比べ新ヒロインルートや攻略出来るキャラ、エンディングがかなり増えている。
前作「school days」に比べると残虐的表現、暴力的表現はほぼなくなり、純粋な恋愛物になった。よって人を選ばなくなった。
ストーリーは清浦刹那がバイト帰りに入学式以来憧れであった伊藤誠に出会いそこから仲を深めていくという話。
時系列は1年の夏休みであるである為、school days前のパラレルワールドの話である。(School daysは1年の2学期である為)
また、基本的に物語は刹那主観で進んでいく為、作品の主人公は誠であるが、物語の主人公は刹那と言った方が近いかもしれない。
物語は第一話で刹那ルートとリメイクで追加されたいのりルートに分かれる。
刹那ルートの場合は感動恋愛物であり、途中の展開や引き出しがギャルゲーの中でも最大クラスで非常にエンドが多く、攻略ヒロインもたくさんいる。
いのりルートの場合、基本的に一本道で、ヒロインは基本的にいのりだが、エンドでヒロインが変わったりする。
刹那ルートを一度クリアすると、2週目からは西園寺踊子・ママさんルートに入れる。
物語の展開上1話や2話で話が終わることもある。(実質的にゲームオーバー)

作品評価

ストーリー 5 ☆☆☆☆☆

刹那ルートは王道恋愛物であるが、感動するストーリーで完成度が高い。物語の主観が刹那である為、一般的な恋愛ゲームと違った感覚が味わえる。物語の本筋は刹那がヒロインであるが、誠の選択によって浮気したり、二股かけたり出来る。また、メインヒロイン、サブヒロインを含め攻略出来るヒロインが多い。というより物語に登場する女性キャラはほとんど行為をしたり攻略出来る。それが、小学生や人妻であっても。
刹那ルートをそのまま攻略した場合は浮気しないため非常に男前の誠が見られる。
刹那ルート2週目以降は第2話から踊子ルートに入れるが、基本的に踊子と刹那を二股しながら物語が進むルートの為かなりカオスになる。
辿り着くのが難しいが特に「四人のパリ」は狂ったエンドなので是非ともプレイして確認してほしい。
いのりルートは一本道で物語の大筋はほぼ変わらないが、最後にヒロインが変わるエンドがある。
現実であれば法律的に引っかかるような人と行為してるシーンもあるが、基本的に物語は明るく、暴力的なシーンも殆どない為、純粋に作品全体として楽しくストーリーを楽しめる。

表現力 5 ☆☆☆☆☆

前作と同じくフルアニメーションであり、作画も綺麗になった為、まるで普通にテレビで見るアニメを見てるような感覚になるであろう。たまに入るムービーみたいな物も出来が良い。

キャラ・登場人物 5 ☆☆☆☆☆

メインヒロインの刹那は純粋な性格をしており非常に可愛くヒロインの役割をしっかり果たしてくれる。また、善人であるため前作のヒロインの言葉、世界よりも人を選ばない性格である。
また、2番目のメインヒロインである西園寺踊子は1児の母とは思えないほど、恋愛に積極的であり可愛い。世論によると娘の西園寺世界より人気があるらしい。
世界は前作の悪いところの性格が強調され、個別エンドも無くなったため不遇になった。代わりに言葉は優遇されている。
登場女性キャラ殆どが誠に好意を持つためハーレムである。(これは誠死ねと言われても仕方ない)
サブ男性キャラは女性面に関してはだらしない面はあるが、基本的には善人である為、それほど印象は悪くならない。

音楽・BGM 4 ☆☆☆☆

全体的に海や夏を感じさせるBGMで世界観に入り込める。刹那と誠が2人きりになった際に流れるBGM「as close as possible」は学生時代の淡い恋愛を思い出させるものであり、私の中でノベルゲーの中でもトップクラスにお気に入りで非常に評価の高いBGMである。
また、新旧2曲のOPテーマも夏を連想させ世界観に合っておりこちらもお気に入りの歌である。

難易度 2 ☆☆

前作は言葉と世界の2人の好感度調整かつ選択肢もあった為、特定のエンドに行くことが非常に難しかったが、今回は刹那1人の好感度と選択肢で展開が決まる。
刹那ルートは好感度が足りなかったり、選択肢を間違えると最後まで物語を進めることが出来なかったりする。
その点では前作より少し難しい。
刹那エンドにたどり着く為には、途中の選択肢でとにかく刹那の好感度を上げなければならない。
しかし、上げすぎると他のヒロインを攻略する為の必須選択肢が出なくなり、刹那エンドしか行けなくなる為、他のヒロインを攻略したい場合は上げすぎないように好感度を調整しなければならない。
一部は辿り着くのが非常に難しいエンドも存在するので注意。
いのりルートは一本道でかつエンドがほぼ選択肢で決まる為、易しめ。
まとめると前作と違い、絶対にエンドに辿り着けるわけではないが、好感度調整が1人になった分難易度は少し下がった。

ゲームテンポ・ストーリー長さのバランス 3 ☆☆☆

前作と同じくフルアニメーションである為、テンポはあまりよくないが、ストーリーの長さは丁度良い。1つのルートでアニメで言えば大体1クール(12話)くらいの長さである。
こちらも周回プレイ前提である為、それを考えるとむしろ長く感じるかもしれない。

やり込み要素 5 ☆☆☆☆☆

展開の多さやエンドの莫大さなど引き出しは常に多い。刹那ルートだけでもかなり展開の多さだが、いのりルートも含めると凄いボリュームである。ビジュアルノベルの中でもトップクラスのやり込み要素であろう。

ゲームシステム・バグ 3 ☆☆☆

前作よりフリーズしないが、やはりフリーズする。システム面は前作とほぼ変わらない。

総合評価 9.0/10

総評

Overflow最終作であるが、ストーリーの良さ、やり込み要素のボリュームなど非常に完成度が高くOverflow最高傑作と言っても過言ではない作品である。
恋愛アニメとして純粋に楽しめる展開もあれば、浮気や二股、禁断の恋や3Pなどアダルトゲームならではの展開もあり引き出しがかなり多い。
筆者は前作「school days」よりもこちらの方が作品や世界観、ゲームとして圧倒的に好きである。
ビジュアルノベルの中で王道恋愛モノが好きな人やアダルトゲームならではの恋愛も楽しみたい人でもオススメできる作品である。


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