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ビジュアルノベルゲームレビュー⑦(Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補)

こんにちは
Markerです。

久しぶりの更新ですね。

今回レビューする作品はリゼロ 偽りの王選候補です。

版権のある作品はあまりレビューしませんが、有名な版権のADVはレビューしていきたいなと考えております。

筆者はリゼロが大好きで、小説版を購入するほどのファンです。
リゼロの関しての感想もいつか載せられたらいいなと考えております。

作品概要

リゼロの据え置きゲーム作品の第2作品目である。
ゲームといっても中身はほぼビジュアルノベルで、SwitchとPS4で展開されている。

ストーリーは偽の王選候補者が出てきたので、その問題を解決するまで王選は延期された。
スバルはその問題を解決する為に奔走するというもの。
時系列は2章が終わって3章が始まった辺りでそれのIFストーリーである。(ウルガルム討伐後)
すなわち、レムがデレた後である為、レムの出番は多い。
ストーリーは一本道でやり込み要素は少ない。
一応ミッションや行動パートがあるがゲームの9割は文章である。

作品評価

ストーリー 4 ☆☆☆☆

ストーリー全体としては面白い。
リゼロが好きなら十分に堪能できるであろう。
また、物語の主旨的に他の陣営と協力する方向性の為、本編と違いスバルと陣営同士の衝突は少ない為ストレスフリーで進められる。
当然だが、偽りの候補者はリゼロ原作やアニメを見ていれば誰だかわかってしまう。
そのため、偽りの候補者を見つけるまでの過程を楽しむストーリーである。
また、この作品はレムがとにかく喋り、大活躍する。

表現力 4 ☆☆☆☆

作画は原作、小説版の作画でスッキリしており良い。
CGは少ないが作り込まれている。
ミッションパートのグラフィックはイマイチなのが残念。
原作と同じように文章力は様々な語彙を使い巧みな表現をしており、レベルが高い。

キャラ・登場人物 3 ☆☆☆

※リゼロ原作にいるキャラを除く評価
 (すなわちこの作品限定のキャラ評価)

他の5陣営に比べると全体的に個性が薄い。
逆に言えば他の5陣営の個性が強すぎるのもあるが。
メルティ陣営で個性が強いのはサクラくらい。
メルティは普通の女の子、ディーガはスバルと性格が似ている為キャラが被る。
また、勘のいい人なら黒幕が誰かわかってしまうようなキャラ設定になっている。

音楽・BGM 2 ☆☆

リゼロの割にBGMは特にめぼしいものはない。

難易度 3 ☆☆☆

ほぼ一本道の為シナリオ的に迷うことはほとんどないが、途中のストーリーミッションが人によっては難しい。

ゲームテンポ・ストーリー長さのバランス 3   ☆☆☆

ゲームテンポはそこそこ良い。
ただ少しストーリーは短いかも。
一本道である為更にストーリーの短さが気になる。

やり込み要素 2 ☆☆

ストーリーが一本道かつこの作品の物語がそもそも3章のifであるため、ifストーリーよるおまけは事実上1つのみ。
物語の都合上ベアトリスとの絡みが殆どない為、おまけはベアトリスとの絡みと回想の旅行ぐらい。1時間もあれば全部見れるであろう。
ミッションはやり方を変えても殆ど変わらない為2回やるほどでもないし、2周目以降はほぼ分岐選択肢も出ない。

ゲームシステム・バグ 1 ☆

ノベルゲームとして致命的なシステム欠陥が多い。
まず初めに、セーブが場面セーブではなく、全体セーブであること。
クリア後もう一度ある場面を見返したい時、通常既読状態になるが、セーブした場面から再開すると未クリア状態でスタートする。
当然そのあとは未読状態である。
(通常全体セーブはRPGなどの周回プレイを前提としないゲームに採用される為、周回プレイ前提としたADVでは御法度と言っても過言ではない。)
しかも、バックログから場面を戻すことが出来ない。前項で述べたことも合わさって選択肢を間違えたら物語が終わるまでその選択肢や場面に行くことが出来ない為、非常に面倒で時間がかかる。

一応、早送りやスキップ機能はあるが、実用性があまり高くない為焼け石に水。
(早送りは遅いし、スキップ機能は場面ごとである為、特定の場面へスキップしたい場合何十回とスキップしなければならない)

おまけに文章による既読機能がない為、クリア後別の選択肢による反応が見たい場合でも、既読したかどうかがわからない。

以上のことからゲームシステムはノベルゲーの中で最低と言っても良い。
(そもそも、ノベルゲーに全く合っていないゲームシステムを選択したことが悪いのであって、このシステムが悪い訳ではないことを肝に銘じて欲しい)

総合評価 7.0/10

総評

リゼロ好きには楽しめる作品。
ストーリーは良く、短い時間でクリアできる。
システム上、不満になる要素もあるが、1度クリアする分には困らない。
上記でも述べたように、レムが大活躍する為、レム好きには特にオススメ出来る作品。
(明らかに正ヒロインのエミリアより出番が多い)
また、アニメ1期観れば十分にキャラや背景を把握できるため、アニメだけ観てる人でも楽しむことができる作品である。


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