串カツ田中のジョブ

昨晩は友人と「串カツ田中」で飲んで・語って楽しい時間を過ごしました。

個人的には飲み屋を選ぶときには、楽しく話せる空気感があるお店が好きです。
イタリアンのような畏まったテーブル・椅子はちょっと苦手で、食事をシェアしながら食べたりできるお店を優先的に選択します。

串カツ田中もその一つで、チープな机と椅子、あの空気感がいいんです。
料理も酒もそこそこ安いし。

飲食店は差別化というかジョブの開発が優れているなぁという印象で、カテゴリの低次の欲求は「食欲」でしょう。しかし「食欲」を満たすのであればほぼ全てのお店がカバーしているので、品質だったり低価格だったり、地元のいきつけなどの密着だったり軸を設けた差別化を行っています。

しかし、その軸についてもすぐに差別化は困難な状態になっているため、その先の欲求を満たしている店舗が現状うまくいっている店舗ではないでしょうか?

「串カツ田中」については、低価格軸を採用しており、デフレ化においては低価格を求める人口のパイは増える一方なのでその軸については、マクロでの現況をうまく取り入れていると言えます。

で、その先の欲求というか行動の機能についてが結構すごいところで、
・相手と親密になれる
・あまりない大阪の味という希少の味を体験することができる
・話すことで日頃のストレスを解消したり、意欲を得ることができる
といったことがジョブではないかと推察されます。

加えて、チンチロリンというサービスについては、サイコロを振ってゾロ目ならタダ、偶数なら半額、もし奇数が出たら強制的にメガサイズを注文しなければならない(でも価格で損をしているわけではない)。というおもしろサービスもあるので、ジョブから一貫したアウトプットをしているところが面白いなぁと感じた次第です。
このチンチロリンは変動強化を取り入れているので、体験するとまた行きたくなる施策にもなっています。

コモディティ化している業界は串カツ田中を参考にしてみてはいかがでしょうか?

今日は、コモディティ化している市場は行動の機能からジョブを開発し4Pに落とせ。という話。

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