人はまだ行動したことがないものをどう判断しているのか?
人は、実体験を基に同じ行動を強めたり弱めたり判断するのとは他に、未だ体験したことのない行動に関しては予測機能が働き行動を判断しているように思えます。
例えば、ある食物にアレルギーを持っていて、それを知らずにその食物を食べてしまった場合、身体に現れるアレルギー反応から今後その食物を食べるという行動はしなくなります。これを嫌子出現の弱化と言います。
では、とってもカラフルなキノコがあったらどうでしょう?
そのキノコは食べた事がありません。仮にそのキノコが生命を脅かす毒キノコであった場合、食べてから次の行動を判断するのでは時すでに遅しです。
食べる前にそれを食べてよいのか否かを判断する必要があり、脳にはそのような予測機能が遺伝子レベルで備わっていると考えて良いと思います。
では、どのように判断しているかというと、知覚の結びつき、つまりニューラルネットワークによって物事を事前に予測していると考えられます。
同じカラフルでも、スイーツのカラフル=美味しいイメージ
作られたものではなく自然界に存在するカラフル=危険なイメージ
このような知覚の結びつきによって、事前に予測して行動を強めたり・弱めたりするわけです。なので、行動随伴性の基本4パターンに関しては、予測の要素も含めて考えてしまってよいのではと個人的には思っています。
例)カラフルなキノコを食べる行動を控える→(予測による)嫌子出現の弱化
・カラフルな魚を食べたいと思わない
・企業や大人向けのサービス名にニコニコと入っている(ニコニコローンなど)
などにネガティブなイメージを持つのは同じ随伴性が働いていると考えられますね。
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