📗【文書版】✴️礼拝メッセージ『お金の正体は何か？を超えるもの』

📗先日の礼拝メッセージのテキスト版もここに掲載いたします⬇️
📗礼拝メッセージ『お金の正体は何か？を超えるもの』
 
新約聖書　マタイの福音書第6章19～24節　2024年6月23日
 
19　自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫やさびで傷物になり、盗人が壁に穴を開けて盗みます。
20自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。
21あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのです。
22からだの明かりは目です。ですから、あなたの目が健やかなら全身が明るくなりますが、
23目が悪ければ全身が暗くなります。ですから、もしあなたのうちにある光が闇なら、その闇はどれほどでしょうか。
24だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。あなたがたは神と富とに仕えることはできません。

　主の恵みと平安が皆さんの上に豊かにありますように。この日も皆さんとご一緒に主の日の礼拝にあずかれますことを心から感謝いたします。
 
　この数年のことですけれども、多くの日本人の心をざわつかせた問題がありました。色んな問題がありますけれども、―これは皆さんもよくご存じだと思いますが―いわゆる、「老後2000万円問題」です。これは金融庁が試算を出したものですが、老後2000万円資産をためておきなさいよと、いうものですが、最近は4000万円になりましたね。そのうち多分、6000万円とか8000万円とか言ってくると思いますけれども、これは半分トリックみたいなものですから、あまり真に受けて捕らわれないように、踊らされないようにしていただくと良いかと思います。
　この老後2000万円問題に対して、田内学さんという、元ゴールドマンサックス金利トレーダーの方が書いた「お金の向こうに人がいる」という2021年出版の本があります。
　私たちはこういう老後2000万円とか4000万円とかいう話に、ともすれば踊らされたり、ある意味で心が捕らわれたりしがちなんですけれども、なぜそうなのか？ということを考える上での補助線を引いてくれる、非常に良い本だと思いますので、皆さんも興味があればお読みになってみると良いかと思います。
　この本は経済学の専門用語を知らなくても読めるように、易しく分かりやすく書いてくださっていますけれども、途中途中でクイズがあるんですね。これがとても楽しくていい。その中の一つのクイズを見てみたいと思います。
 
エジプトのピラミッドの建設にかかったお金は、現在のお金に換算するといくらだろうか？
 
A  4兆円
B  1250億円
C  0円
 
　さあ、皆さん、どれでしょうか？(もう答え知っている方いらっしゃいます？)
 
　これ、著者の田内さんが言うには、正解は、Ｃの0円だって言うんですね。なぜ0円か。当時まだエジプトには貨幣というものがありませんでした。では何によって、膨大な数の労働者を働かせたかというと、あの黄金のマスクなんですね。
　あの黄金のマスクは、見る人に、恐れを呼び起こしたんですね。当時、ナイル川の砂を何キロもすくって、ようやくこんな小っちゃな砂金しか採れないような中で、あの黄金のマスクを作らせてしまう。この王様は、どれだけの人を働かせてこんなマスクを作らせたんだろうか。すさまじい数の人々を有無を言わさず従わせる、一種の魔力のようなものさえ感じたかもしれないですよね。命令に背くととんでもないことになるぞ、ということを感じて、人々はファラオに従ったことでしょう。
　
　それでそれは、古代の話です。では時代が下るとどうなっているか？
ここでお金の発明と言いますか、お金が登場したのは何によって登場したかという話になるんですけれども、最近はこれがちょっと強い説になっているんですが、税の誕生によって、お金が生まれたという説があるんですね。
先ほどあげた、エジプトのファラオのように、分かりやすい絶大な権力によって、人々の労働力を集めて大事業をするようなことはしません。しかし、この税の制度とお金の導入によって、公共事業のように、「みんながみんなのために働く」というシステムを作り上げたわけですね(たとえば律令時代位から)。民間でも、そのお金を使って、労働の貸し借り、というのができます。お金を出せば、見知らぬ人に自分のために働いてもらうことができますし、その逆もしかりですね。そういう意味ではお金は非常に便利な道具だとも言えます。
　しかし著者の田内さんは、このお金によって、もっと言えば今の日本でなら円によって、実は脅されている、という側面があるっていうんですね。
　1873年の租税改正によって、「税の支払いが、円貨幣でしかできなくなった」ということが重要なポイントで、円で納税をしないと、―脱税ということでしょうか？―刑務所に入れられてしまうことになったので、皆が円を欲しがるようになった、ということなんですね。そういう仕組みをまず理解しておくことが大事です。
 
　さて、今日のイエス様のみことばを一度お聞きになるだけで、金銭、富、財産への捕らわれ、ということが一つは問題となっていることは何となくお分かりだと思いますけれども、人がお金に捕われたり、お金が無くなることへの恐れを感じるのは、一つはそれが原因でもあります。
 
　そして田内さんが、老後2000万円問題はお金が足りないという問題では無い、ということをおっしゃっています。本質は何なのか？それは将来働いてくれる人が足りない、という話なんです。
　2000万円とか4000万円という金額を聞くと、自分の財布の中身だけに注目させます―この財布というのは、もちろん銀行預金や株などの資産を全部含みますけれども―それはそもそもお金や資産が足りない問題ではない、って言うんですね。財布の中身だけに注目させることがトリックだと私も思います。なぜならそれは、人を自己中心の「集める思考」にさせ、今日のイエス様のことばで言えば、私たちの宝が財布や銀行口座の中にあると思い込ませ、そこに心が捕われてしまうっていうことなんですね。
　まぁ田内さんの場合は、この本の「お金の向こうに人がいる」というタイトルの通り、お金が足りないのではなくて、働いてくれる【人】が足りないという話を老後何千万円という話にすり替えているだけだということを見ぬいていらっしゃいますので、そもそも将来働く人が少なければ、1億円貯めてもダメという話になって来るんです。
何千万円貯めなさい、というのは、それは沈みゆく船の中で、椅子取りゲームに自分だけは勝って行きなさい、だから投資しなさいというような話になるので、そうではなくて、社会全体を沈まないように良くして行くこと、そういった社会的な答え、というもの、そして、お金というものは本当は何なのか、という本質、そういうことがとても深く、かつ分かりやすく書いてある本ですので、超お勧めの本ではあります。
 
それで、ここまでは、お金の正体は何なのか、ということを、まぁまだ全然足りないながらも語らせていただきました。ずいぶん長くそこを語ったような気もしなくもありませんが、それはある意味で、私たちの思考の枠を広げるのに役立つと思ったからですね。というのも、どうもこのイエス様のみことばの説き明かしというのも、ともすれば、資本主義の思考法の枠内から脱却しないままで、お金や通帳残高への執着をやめましょうとか、それでもお金より大事なのは愛ですよ、またはお金より大事なのはキリストですよ、とか、そういう話になって来がちであって、この地上のお金や財産への執着が少なくなれば少なくなるほど良いクリスチャンであるような道徳の話のように言われたりする。しかし人間というのは、執着をやめさない執着をやめなさいと言われたら、はいそうですかと執着をやめられるものではないので、まずは、お金にはどうしてそういう魔力のようなものがあるのか？お金とはそもそも何なのか？お金の何が私たちの心を捕らえてしまうのか？そういうことを知ることによって、ひいては、主イエス・キリストの福音が、どういうふうに、私たちを、その束縛から解放してくださるのか、ということがよりピントが合った形で分かってくることに繋がると思うんですね。
 
　それで24節の「神と富とに仕えることはできません」の富とは、マモン(原語：マモーナス)と言います。このマモンとは、イエス様や弟子たちが話していたアラム語がそのままギリシャ語になったもので、英語のマネーの語源なのではないかと言われることもあります。もともとの意味は「確かなもの」から来ているとも言われています。古代から、お金は信用できる、将来の安定を約束してくれると思っていた人がいたからなんでしょうね。そしてこのマモンは、偶像の一つのように考えられました。神々の1人か、もしくは、魔物か、悪魔的な人格をもったもののように考えられたんですね。それは田内さんの本からもよく分かることかと思います。お金には得体のしれない、人を従わせる抗いがたい魔力のようなものがあると古代の人々は感じ取った。でもそれはファラオの黄金のマスクが象徴する権力が変形したものとも言えるかもしれません。お金にはそういう確かな力、確かなものがあると考えられた。
「確かなもの」実は、アーメンというヘブル語も、「確かなもの」「真実」という意味ですから、同じ「確かなもの」ということばから、一方で(ジェスチャーしながら)マネーという言葉が生まれて、一方ではアーメンということばが生まれてっていうのは、なんだか象徴的な気がしますね。本当に確かなのはどちらですか？マモンか、それともアーメンなる方キリストかって問われているような気がしますね。
それで答えは明らかです。イエス様が、語られている通りですね。
 
19　自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫やさびで傷物になり、盗人が壁に穴を開けて盗みます。
 
　よく分かることでしょう。地上のお金や財産は確かなものではありません。このみことばを現代に置き換えてみましょう。盗まれることもありますし、詐欺に遭うこともあります。円で貯金をしていても、今、1万円をアメリカにドルに換えて持って行ったら、1ドル100円の時には、100ドルでしたよね。これが今は、同じ1万円でも、62、3ドルになっているんですよね。かつての3分の2以下にです。目減りしたりするんです。株を買うのか、元本割れすることもあるんですね。また実体経済を細らせて金融経済の方にお金を回してしまうという問題もあるんですね。じゃあ金に換えるのか？金も盗難の危険もあるわけですね。全然確かなものではないし、震災にあったりすれば、お金や資産を持っている人が将来安心だとは決して言えないわけです。このマモンという偶像が、一見力を持っていて、一見恐ろしそうですけれども、ハリボテに過ぎないことがお分かりくださると思います。何より、先ほど申し上げたように、財布の中身に宝を置くと、そこに心が捕われてしまい、集める思考になりがちになるんですね。
 
　もちろん貯金や資産形成が悪いわけではありませんが、極端な話をすれば、実は生きて行くだけなら、お金が無くなっても、どうにかなるわけで、私も貯金ゼロという時を通りましたけれども、神さまが色んな人の手を通して助けてくださった、必要のすべてを満たしてくださいました。神様は皆さんにも必ずそうして必要のすべてを満たしてくださるでしょう。来週の箇所を先取りして申しますと、「明日のことを思い煩うな。神の国とその義をまず第一に求めなさい。そうすれば、それらのもの、つまり衣食住はすべて添えて与えられる」イエス様の約束があります。
 
　さて、20節の有名なことばですね。
 
20自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。
 
　天に宝を蓄えなさい、これは聖書の中では一番有名な部類に入るくらいのことばですね。よく分かる話だと思います。地上に宝を積んでも確かではない。幻かハリボテのようだ、それならば、天に宝を積んだらいい。じゃあ天に積む宝とは何か？中世の修道士たちは善行を天に積んでおけば心は安らか、たいていそう取ったようです。
　じゃあ、中世の修道士のように、善行と解釈するなら、現代で考えたら、善い行いをする、愛の行ないをする、困っている人を助ける、そういうことをすれば、天国貯金ができて、天での報いは大きくなる。実は私は15年位前に、礼拝説教でそう説いてしまったことがあります。申し訳ありません。それはどうも誤りだったようです。というのは、文脈を考えるとそれが分かるんですね。
　この山上の説教の前後の文脈は、イエス様のパリサイ人律法学者批判の一連の文脈の中で語られているんですね。ですから、この章の前半で、パリサイ人律法学者の何をイエス様は批判しておられたでしょうか？主の祈りの説教シリーズが7週続きましたので、もう覚えていらっしゃらないかもしれませんが、まさにパリサイ人律法学者たちの、偽善について批判なさっていたんです。この当時のユダヤ教の善行のおもなものは3つでした。祈りと、施しと、断食です。パリサイ人律法学者たちは、この3つを、人前で、わざと目立つように、いかにも敬虔そうにやっていたんですね。ですからイエス様は、右の手でした施しを左手にも知らせないようにしなさいとおっしゃいましたし、祈る時には奥まった部屋で祈りなさいとおっしゃいました。断食している時には、いかにも苦行してますよ、みたいなやってる感を出しなさんな、とおっしゃいました。
　ですから何を申し上げたいかと言いますと、そういう善行が、結局は、人の評判を集めて、それで立場や権威を守ろうとしていたわけでしょう。そうやって安心を得ようとしていた。それと同じように、現代の私たちが、地上の富はハリボテのようなものだから、善行をして、愛の行ないをして、ああきっと天国貯金がこれだけできただろう、と満足して安心を得ようとするならば、実はやっぱり律法主義だっていうことですよね。自分の行ないを宝にして、それに信頼を置く、ということになってしまうんですね。
　ではどういうことが、天に宝を積むということになるのか？それの答えが、続く22節23節から導き出されます。
 
22からだの明かりは目です。ですから、あなたの目が健やかなら全身が明るくなりますが、
23目が悪ければ全身が暗くなります。ですから、もしあなたのうちにある光が闇なら、その闇はどれほどでしょうか。
 
　と。ここで、全然別の話が出て来たと思われた方もいらっしゃるかもしれません。テーマがブレたと思われた方がいらっしゃるかもしれません。全然別の目の話が出て来たと。しかし、それは表面的な印象でして、ここには一貫したテーマが貫かれているわけです。
　からだの明かりは目です。これはどういう意味かというと、当時のユダヤの考え方で、目は体の外部の光を体の中に取り入れるという考え方だったそうで、私たちがイメージするなら、目が家全体の窓ガラスのようにイメージすると、このことばの意味がバッチリ分かるんです。目から光を存分に取り入れることができたら、部屋である体全体に光が行きわたって、全身が明るくなる、という意味です。
　でここで翻訳が問題になるんですけれども、あなたの目が健やかなら、この「健やか」と訳されていることばは、健全であるとか、澄んでいるとか、もっと言えば単純である。シンプルである、純粋である、純真である、こういった意味です。ですからお分かりくださると思うんですけれども、二心がないということですね。目がまっすぐであって、アッチにもコッチにもキョロキョロしていない。アッチとコッチにって神とマモンにです。そうではなくて、単純に神だけを見つめている、そういう状態のことを指す言い方です。
　そして23節の「目が悪ければ」っていうのは、直訳すれば単純に「悪い」ですけれども、新共同訳では、「濁っている」になっているんですね。澄んでいる、というのとは逆で、神も、富も、両方見つめている、こういう状態のことを指すわけです。
　そうすると、次の節とのつながりがよーく分かってくるわけです。
 
24だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。
 
　これは、当時の奴隷のことを言っています。当時は奴隷が許可されている社会でした。その社会通念に合わせたたとえをイエス様はおっしゃっています。私たちは何の気もなく聞き過ごしてしまうかもしれませんけれども、当時の人は爆笑したと思うんです。
　「二人の主人に仕えることはできません」って当たり前だろ、って思ったわけですね。主人というのは奴隷の所有者のことで、奴隷はその主人の所有物だったわけです。こんにちの雇用契約のような考え方ではないんですね。こんにちの雇用ですと、副業が可能な所も多くなってきています。しかし、当時の奴隷は、その日の仕事が終わったら自由にしていいよ、夜は別のところで働いてもいいよ、というのではないので、そもそも所有物なので、そんなこと考えることもできないわけです。それと同じことで、
 
あなたがたは神と富とに仕えることはできません。
 
　これは神と富とに兼ね仕えることはできないという翻訳もありますけれども（口語訳）どちらにも兼ねて仕えることはできないわけですね。
 
　そこで視点を変えて、こういうことを考えてみたいと思います。神様の、そしてイエス様の心はどこにあるのでしょうか。イエス様の純粋な目は、どこに集中しているでしょうか？神様の、イエス様の宝と言えばなんでしょうか？
 
旧約聖書　申命記第7章6節に記された神のことばです。
 
6あなたは、あなたの神、主の聖なる民だからである。あなたの神、主は地の面のあらゆる民の中からあなたを選んで、ご自分の宝の民とされた。
 
　あなたに神が語りかけておられます。そして、
 
旧約聖書　イザヤ書第43章4節(前半)では、
 
わたしの目には、あなたは高価で尊い。
わたしはあなたを愛している。
 
　と語りかけられています。こんな私なんかが、神さまの目にそう見られているなんて信じられない、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。このわたしの目、って神さまの目ですけれども、不思議なことです。神さまの目ってどんな隠しても見通す目なんです。どんな罪も、醜い思いも、ずるい思いも、全部見通してしまう目。けれどもその目で見ても、あなたは高価で尊い。と言われることは、イザヤ書のそのことばに続くことばがあるからです。
 
だから、わたしは人をあなたの代わりにし、
国民をあなたのいのちの代わりにする。
 
　このことばは、色々と省略して、新約の光に照らして解釈すると、人とか国民(くにたみ)というのはイエス・キリストを指していると言えます。つまり、罪ある私たちを見て、神さまがなぜあなたは高価で尊い、愛していると言えるかというと、イエス・キリストをあなたのいのちの身代わりにするからだと、主はおっしゃるのです。
　どこで身代わりにするか、あの十字架の上でです。あの十字架の上にかけられたイエス様が、私たちの罪のすべてを背負ってくださったからこそ、私たちは罪ゆるされて、神さまの宝物として、見ていただいているんです。
　イエス様は、エルサレムに向かわれる時に、まっすぐに、ブレることなく、十字架を見つめておられた、と言ってもよいかと思います。それによって、私たちが救われたこと、この罪のゆるしと永遠のいのち、この宝を、またいのちさえ捨ててくださったイエス・キリストご自身を、私たちの宝として、まっすぐに見つめることが、ここで神さまから呼びかけられていることではないでしょうか？目という窓から、キリストの愛が、キリストの光が、まっすぐに入ってきて私たちの内側全体を輝かせる。最初に歌った「栄えの主イエスの十字架をあおげば」「世の富　誉れは　消えなば消えされ」という歌詞は、まさにそのことを歌っているんです。
　それによって私たちの目は、澄んできます。まるで窓ガラスを拭いて、曇りがなくなって、太陽の光をさんさんと部屋中に取り入れるかのようです。そしてそれがまさに、天に宝を積むことであると思います。
 
　もちろん、その部屋中が明るくなったことからあふれてくる行動として、祈り、愛の行ない、慈善、神さまから与えられたすべての良いものを惜しみなく他の人々と分かち合って行くこと、そのほかのすべての良い行ない、そういうものをすることは素晴らしいことですので、ぜひ大いに行なって行きましょう。しかしそれは、天に積んで行くことによって、天国貯金が貯められたと言って安心するために行なうものではない、安心は、すでにイエス様の中にあるからです。マモンのハリボテの魔力から解放された者として、また恐れからも解放された者として、神への信頼という宝を、天に積みなさいと、主なる神は今、呼びかけておられます。
 
お祈りをいたします。
恵みとあわれみに富みたもう、私たちの主イエス・キリストの父なる御神
あなた様は、この地上でお金に困り、あくせくしたり、その虜になりがちな私たちを、そこから解放してくださいました。マモンの力はすでに打ち砕かれていて、どんなに大きいように錯覚しても、それはハリボテです。私たちを十字架の主イエスをいつもまっすぐに見つめる者としてください。そして澄んだ目にしてください。横目で何かをちらりと見て惑わされたり騙されたりすることのないように守って下さい。そして与えられたすべての良い者を、気前のよい寛大な心でもって、分かち合う者としてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
 
#老後2000万円 #老後4000万円