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レディース服の機能性を諦めていた話

リモートワークだし、私服勤務の職場だし、OLっぽい要素のある服をことごとく手放している。脱コル

先日、数年前にZARAで買ったジャケットをメルカリに出品しようと状態を確認していた。
ごくシンプルで真っ黒、家で洗える(本来はドライクリーニング推奨)、ウエストを絞り過ぎないシルエット、肩幅広めでも窮屈じゃない、シングルボタン、テーラードカラーの形も気に入っていた。

難点は、ポケットに物が入らない飾りポケットであること、静電気が起きやすくホコリが付きやすいこと。

腰の位置にある飾りポケット

そのサイズ(スマホははみ出る)なら大した物は入らないし、裏から触ってもポケットらしい構造に思えない薄さ。

飾りポケットなら他のミシンの縫い目より粗く縫ってあったり、高価な服だと手縫いかもしれない。
こいつはリッパーや目打ちを刺す隙間も無いほどきっちりとミシンで縫われたポケットだった。

レディースのジャケットを着たこと、選んだこと、作ったことがある方にはお分かり頂けるだろうが、全力で「物入りませんよ!飾りポケットですよ!」と主張しているように見える。
(がっちり縫うのがファストファッション的には普通なのか?)

もう手放すんだし、ダメ元で開けてみるか!
リッパーで強固な縫い目をブチブチ切る。若干裏地の糸目損傷させた。中の構造がポケットじゃなかったら手縫いで縫合しよう。

ところが

入った。ポケットティッシュが。
さすがにスマホははみ出るけど、カードや鍵ぐらいなら余裕。
きちんと裏地の付いたポケットだった。

レディースの服に機能性などない思い込み


レディースの服におけるポケットの役割は重要だ。なぜなら生理用品を持ち運ぶからから。いつも両手が空いててポーチを持てるとは限らないし、持ち歩くのを忘れないようポケットに入れる。

このジャケットは確か5年程前に買って、私服の職場に転職してからもう2年ほど着てなかった。
この着なくなった理由は黒服が増えたとか肩こりでジャケット着たくないとかいろいろあったが、「ポケットがない」も一因。

レディースの服を着ることは諦めの連続だった。
身体性の制限、気を配らないといけない項目の多さ。
服選びが下手とか以前の、なぜ作り手としてそんな構造にするのかという怒りや不満が多かったが、、世間的に正しい、売れる物とされていたから諦めて着ていた。
頑張れば普通の人間になれるような気がした。普通の人間は苦痛や同調圧力への耐性が高い。

結局、身体的な不快感や合理性の無さに嫌気がさして手放す。耐久性も低い物が多い。
アパレル業界の思うつぼだ。
いつでも新しい服を着ている着せ替え人形。

もうこれからは不快な服は買わない
服を買う時はめちゃくちゃ吟味する。
めちゃくちゃ吟味して、先日「パンと日用品の店わざわざ×うなぎの寝床」のもんぺを買った。
肌への接触面積が少なくて非常に快適。

真っ黒なので、先のポケット開通したジャケットと合わせてこの秋着てみよう。
脱コル=前買った服は捨てるだけじゃなく、いい部分を活かして新しいコーデを楽しむのもいいものです。

もんぺの汎用性と脱コルコーデへの親和性が素晴らしいので、詳しい推しポイントは別記事にてまとめます。

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