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妊娠して気付いた優しい世界

妊娠という初めての経験をして早7ヶ月。

今まではなかなか気付けなかった周りの優しさについてお話ししたいと思います。


夫の優しさ

私はOLなので産休に入るまでは普通に会社に出勤していました。
結婚を期に県内の西から東へ引越したことにより通勤に片道2時間弱かかるようになりました。

まず会社へ在宅勤務の交渉をしましたが、玉砕したので週5日出勤をすることに。

ここでひとつありがたかったのは夫の優しさです。
在宅勤務が出来ないことが分かると、まず私の産休の日程、有休の残り日数を聞いてきました。

調べて伝えると、何やら「6月が○日、7月が○日…」と日数を計算し出し、有休残日数を引いて「あと○日出勤することになる」と夫。

「行きと帰りがあるから、1回□円が、○日×2回分で□万円!」
「この金額は俺が出すから通勤は指定席券を買って指定席に座って行くといいよ」と。

特急を使っても1時間弱は乗る必要のある電車ですが、乗車率が高めでなかなか座れないので指定席での通勤を提案してくれました。
しかも指定席代は負担してくれるとのこと。

「神なの??」と思わずにはいられませんでした。
おかげで何とか産休まで出勤を続けることができました。


通勤中の電車の中で

指定席で1時間弱電車に乗ったあと、会社まで地下鉄とバスを乗り継いで行く必要がありました。

バスは割と座れるので問題ないのですが、20分くらい乗る必要のある地下鉄は座れないことが多かったです。

マタニティマークをつけているものの、それを見せつけるかのように座っている人の前に立つのも気が引けるので、わざとマークが背中側に来るように鞄を持っていることもしばしばありました。

すると、後ろからトントンと背中を叩いて「どうぞ座ってください」と席を譲ってくれる人や、「隣の車両の優先席、空いてるよ」と教えてくれる人が。

初めは申し訳ない気持ちで「すみません」と言って席に座らせてもらっていたのですが、せっかくご厚意でわざわざ声かけをしていただいたのだからありがたく受け取らなくては、と思うようになり「ありがとうございます」と言って座らせてもらうようにしました。

それまで自分が譲る側だったときは、「どうぞ座ってください」と声かけするのもハードルが高く感じてしまい言い出せないことも多かったのですが、今後は積極的に行動していこうと心に誓いました。


会社の人たちの優しさ

会社でも優しさに触れる機会がありました。

引継ぎや中途社員の入社で席替えをすることがあるのですが、その度に自分のデスクの引き出しやパソコンモニターを移動させなければいけません。
そして、パソコンの配線をデスクの下に潜って繋ぎ直す必要もあります。

黙々と席替え作業をしていると、周りから次々と「この重いの運ぶよ」とか「配線は私がやるのでこのお腹で潜っちゃダメです」とか声をかけてくれて、私の体に負担がかからないようにしてくれました。



妊娠前、もっと言えば独身時代の私は、少しトゲがあったというか、周りに壁を作っていた節があったのですが、この経験を機にもう少し周りに心を開いてもいいのかなと思うようになりました。

そして、私自身も誰かに優しい世界を感じてもらえるような声かけ、働きかけができたらいいなと思います。

もちろん、自分が満たされていること前提で余力があるときに。
自分で自分を満たすことが最優先です。
私に限らず、誰でも。



妊娠を機に社会に対する見方が少し変わったお話でした。

ではまた。


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