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はじめての中古車の購入がちょっとした地獄だった

十数年前の小型車を中古で購入した。
ちょうど私が免許を取ったあたりに作られた車。

中古車を買った経緯は、去年末の夫婦仲から始まる。

去年末はお互いにイライラしていてあまり雰囲気が良くなかった。
そんな中、私がペーパードライバーであることに対して夫が怒り始めた。

子どもが成長するにつれて運転は必要になるんだから今のうちに練習をしろ、と。

練習するにしたって、夫の車は私が運転するには大きすぎる。
だから年末年始の実家帰省のときに母親の車で少し運転の練習をさせてもらった。

小さめの車なら運転へのハードルも下がるかもしれない、という気持ちになって今年の目標として車を買う、運転するを掲げた。

車を買う気満々で実家から戻って来た私は、夫と一緒にディーラー巡りをして、欲しいと思える中古車に出会った。
そしていざ買おうとなったときに夫から一言。

「本当に買うの?買ったらこれだけ維持費がかかるようになるよ?本当に良い?」

育休中の身で大きな金額のお金が飛んでいくのはたしかに痛い。
次第に購買欲がなくなってしまって、泣く泣く欲しい中古車を見送った。


それから2ヶ月後、車を買う気が全くなくなった私にまた夫が中古車の情報を見せてきた。
フリマアプリで、年始にディーラーで見つけた中古車の3分の1の価格で出品されていた車。

ふーん、と興味のない返事をする私をよそに、出品者と車の下見の予定を立てる夫。

そして下見当日、「自分が買うかもしれない車なんだからもっと自主性を持って」と小言を言われながら待ち合わせ場所に向かった。
出品者の方も良い人そうで、車自体も古いけれど思ったよりも綺麗だった。

「これなら買っても良いかもしれないけど、本当に買うの?維持費は?車はあった方が後々便利ではあるけど、どうせ買うならディーラーで見たあの車が良かった」

なんて考えが頭をぐるぐるしながらも、あれよあれよと購入することになった。


そこからがちょっとした地獄のはじまりだった。


個人間の売買になるので、ディーラーで買えばディーラーでやってもらえる手続きを全部自分でしなければならない。
そもそも実印を持っていない私は印鑑を作るところから始めなくてはいけなかった。

ネットで印鑑を注文して、警察署で車庫証明の申請をして、印鑑登録をして印鑑証明をもらって、陸運局で名義変更の手続き。
(ネットで保険も加入した)

ここまでを1週間で行った。

私としては気持ちの整理も兼ねて、名義変更の期限である2週間までに完了できるように少しずつ自分のペースで手続きを進めたかった。

だけど、せっかちな夫はそれを許さなかった。

必要な書類は調べて準備したの?
その手続きは土日でもできるか調べた?
保険の申込みはできるところまで入力しておいて
この日にタイヤ交換しに行くよ
ご飯食べたらすぐ手続き行くよ
注文した印鑑はいつ届くの?
中古のチャイルドシートで良さそうなのを調べておいて


1週間毎日のように急かされて続けて、先日やっと一通りの手続きが終わった。
(チャイルドシートも届いたし、タイヤの交換も済んだ)

家事育児をしながらいろいろと進めていたからご飯もゆっくり食べられなかった気がする。


本当に怒涛の1週間だった(泣)



もともと車を買う意欲も薄れていた中での購入だったので、私自身の気持ちがまず追いつかなかったのが一番堪えた。

その状況で自主性を持って行動するなんて至難の業だ。

それでも(夫の働きかけがありながらも)1週間で手続きを終わらせたことに関しては褒めてもらいたい、なんて思う。



運転は年始に母に教えてもらっていたおかげで基本的な操作はそれなりに出来ている。

ただ、助手席から延々とお説教をされながらの運転は正直つらい(泣)
(すでに2回は泣きながら運転している)



せっかちな夫とのんびりやな私とでは、やっぱり噛み合わない部分があるんだな、と身をもって感じた経験だった。


せっかく地獄を味わいながら車を買ったのだから、運転、練習せねば。



それでは。

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