🌻【VTuber切り抜き運営録3】で、どうやって切り抜きチャンネル作ればいいの？～①覚悟を持つ編～

　いつもお世話になっております。
　VTuber『かしこまり』さんのYouTube切り抜きチャンネル(以下『切り抜きチャンネル』)を管理しているものです。

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【かしこまり公認切り抜き】ちゃんまりちょこっとつまみ食い

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　今回は素人が、素人の目線だからこそ逆に分かりやすく伝えられるだろうということで、VTuberの切り抜きチャンネルの作り方をざっくりとご紹介していきます。

　実際に私はこういう形で立ち上げました。

　以下、長々と書きますが、結論難しいことを考えずにバンバン作ったらいいということに尽きます。

手順①覚悟を持つ

手順②業界勉強をする

手順③環境を整える

手順④素材を集める

　これが私が思う『切り抜きチャンネルを始めるための4ステップ』です。

　今回の記事では切り抜きチャンネルを始めるにあたって必要となる心構え『手順①　覚悟を持つ』について書いております。

手順①　覚悟を持つ

『コイツいきなりネタから入ったな』と思われるかもしれませんが、大真面目に書いています。

　VTuberはただの娯楽に過ぎず、視聴者はそれを何も考えずにぼんやりと楽しんでいればそれで満点です。

　ですがVTuber当人達は生活をかけて全力で活動しています。比喩ではなく文字通り『VTuberで飯を食ってる』という人達も多いと思います。

　VTuberができなくなったら困る人が存在するのです。

　なので、
『もし自分の切り抜きのせいで、
・推しに迷惑をかける
・推しのファンが減少する
・推しが引退に追い込まれる
というようなことがあったら、推しはVTuberという収入源を絶たれて生活ができなくなってしまう(or生活が苦しくなってしまう)』
　という考えは必ず念頭に置いておく必要があると思っています。いやもう言い切るわ。あります。

『たかだか切り抜きにそんな力ねーよｗ』という方も多いと思います。

　実際、正直に言ってしまえば『そこまでの力を持った切り抜きチャンネル』など数えるほどしかないと思います。一般的な切り抜きチャンネルにそこまでの力はありません。

　たとえば数えるほどしかないトップの切り抜きチャンネルには、1週間も経たずに10万再生を突破するモンスター動画が数多く存在しています。

　さすがにそれは上を見過ぎだと思うのですが、その10分の1、100分の1だったとしても1,000人もの人間が見ているわけで、その内のさらに10分の1、100人の人間が悪意を持って面白がって炎上を起こそうと思えばあっという間に大炎上の完成です。

『いや……でもこんな小さい駆け出しの切り抜きチャンネルでそんなこと気にする必要なくない？』と思われそうですが、切り抜きチャンネルというのは平たく言えば『バズらせるためにやっている』わけで、バズった時のことを想定しておくのは当然だと思っています。

『でも炎上起こしたって数か月謹慎して、それからしれっと戻ってこればいいじゃん』という考えをされている方をよくネット上で見かけるのですが、これは確かにVTuber黎明期においては正解でした。なぜならVTuberに替えがいなかったからです。

　炎上して謹慎しても『あの歌やトークを聞かせてくれるのはあの人しかいない』という考えで、VTuber一人一人が大切にされていた時代だったと思います。

　しかし今は、13,000。

　これは、2021年6月現在存在していると言われているVTuberの総数です。

　これだけの数がいればいくらでも代替品が転がっていますし、何なら上位互換すら無数にいるでしょう。

　なので、今はもう炎上を起こしても『あの人じゃないと嫌だから待ち続ける！』という必要が、かなり薄まってしまったのです。

『可愛い子が見たい』『歌が聞きたい』『うまいゲームが見たい』というニーズに応えられるVTuberは無数に存在します。

　推していたVTuberが一人いなくなったとしても、ネットの海には13,000人ものVTuberがいるので、そこから好きな人を好きなだけ選ぶだけ――今のVTuber業界で炎上を起こしてしまっては、たとえ戻ってこれたとしてもそこで待っていてくれる人は大きく減っていることでしょう。

(復帰配信などでは物珍しさからか人が多く集まる傾向にありますが、その後は集客数が大幅に減少しているチャンネルが多いです)
　浅いファンの多くはネガティブというか潔癖で『一回でも×が付いてしまった人を純粋に応援できない』『もう娯楽として楽しめない』という傾向が多く見受けられます。
　
　VTuber本人の過ちで炎上を巻き起こすならまだしも、ただの一ファンである切り抜きチャンネルがそれをやってしまうことだけは何が何でも避けなくてはなりません。

　それに炎上ではなくとも、切り抜きチャンネルがクォリティの低い動画を量産してクォリティの低いチャンネル運営をして、『あぁ、切り抜きがこのレベルなら元のVTuberもクォリティの低い存在なんだな』と思われてしまうのも避けたいところです。

　この考えも大げさかもしれませんが、やはりVTuberはいくらでも替えがいます。

　一日24時間という限られた時間の中で、わざわざクォリティの"低そう"なものに時間を費やす必要はありません。ファンはわざわざ『この切り抜き、クォリティ低いな。ところで元のVTuberのクォリティはどうなんだろう』なんて見にいきません。そのまま黙って他のVTuberのところに行くだけです。

　そして、クォリティの低い切り抜きチャンネルごとそのVTuberの存在を忘れていくだけです。

　そうやって推しのファンが離れていく可能性も0ではありません。

　なので『別に本人とまったく関係ないところで切り抜いてるだけだし好き勝手やっても問題ないだろ』という気持ちで切り抜きチャンネルを運営していると、推しに甚大な迷惑をかけてしまう可能性があります。

　また、覚悟が必要な場面はこれ以外にもあります。それは切り抜き運営には時間がかかることを理解するということです。

　当然私の腕が未熟というのもあるのですが、まずそもそも動画作成は地味に時間がかかります。

　例えば一時間の配信を切り抜くのであれば、その配信を一時間かけてすべて見なければなりません。

　当然飛ばしたり早送りすることもできますが、話の文脈を誤って間違った切り抜きをしてしまう危険性があるので、私はそういったことはせず最初から最後までチェックするようにしています。

　次に切り抜くところを決めます。『このやり取りが面白かったから一本の動画にしよう』と決め、それを30秒～1分、長くても3～5分程度にカットしてまとめていきます。

　さらに字幕を付けて効果音を付けてEDを付けて全体の音量バランスを見て誤字脱字のチェックをして、場合によってはエフェクトを付けてBGMを付けて……という過程を経て、ようやく動画が完成します。

　しかもこの状態ではまだ”動画ができただけ”であり、YouTubeにアップできる段階ではありません。

　概要欄の記入、動画タイトル決め、元動画へのリンク貼り付け、エンドカードへのリンク貼り付けなどを済ませなくてはなりません。

　これらは慣れればすぐにできるのですが、最も大切でかつ時間がかかるもの――それがサムネです。

　サムネもイメージが湧いていればパパっと作れるものなのですが『いや、この場面面白いけどサムネ作りづらっ』という時はちょっとした地獄です。

　力技で文字ドーン！　素材ドーン！　背景それっぽいのをドーン！　みたいな終わらせ方をしてしまう時もありますが、だいたいそういう時は視聴数が伸びません。神様って見てるんだね。いつか直します。許せ。

　さらに私の場合だと、動画を投稿するたびにTwitterで『今日はこんな動画がアップされたよ！』というお知らせを短い動画付きでしています。

　これは事前に毎日20:01(YouTubeでの動画投稿の1分後)に自動で投稿されるように設定しています。この投稿のために『切り抜きのさらに切り抜き』を作る必要があります。

(※例)

"ちゃんまり"ことかしこまり (@kashikomari_ch)さんの抱き枕、発売決定!?
冗談抜きで本当に欲しいんだが？？？？https://t.co/EBfenpy2CK#かしこまり #Vtuber#VTuberを発掘せよ pic.twitter.com/1p5JFqJcEe

— ちゃんまりちょこっとつまみ食い【かしこまり切り抜き】🌻 (@chanmari_topics) May 24, 2021

　さらに『ちょっと力を入れて宣伝したい動画』の場合は追加でさらに別の宣伝動画を作ったりします。

(※例)

【特報】
ゲップ警察史上、最大の事件。
ウェザーロイド Airiさんとのコラボで起きてしまった惨劇を、その目でお確かめください。

本日20:00です。#かしこまり #ポン子#Vtuber#VTuberを発掘せよ #ゲップ pic.twitter.com/RjJQEntHli

— ちゃんまりちょこっとつまみ食い【かしこまり切り抜き】🌻 (@chanmari_topics) May 15, 2021

　ここまで終わらせて、ようやく『一本の動画の投稿』が完成します。

　一本です。

　私が運営しているチャンネルは公言はしていないものの実は毎日投稿を行っているのでこの作業を一年で365回。

　さらにちゃんまりさんのライブの前などは勝手に『宣伝ブースト期間』として一日に2本投稿をして自身を痛めつける遊びをしているので、その数はもっと増えます。

　このように切り抜きにはそこそこ時間がかかることを理解する必要があります。
　ここからさらにライブ宣伝のための動画を作ったり、
　様々な企画を打ったり、
　noteを更新したり、
　マシュマロやDMにすべて目を通したり、
　チャンネルのアナリティクス(チャンネル登録や動画再生など傾向をまとめたもの)を研究したり、
　素材を提供してくださるファンの方との折衝などを行うなど、
　作業量としてはそこそこあると思います。時間はいくらでもかかりますし、かけることができます。

　数日分まとめて動画を投稿予約できたとしても、ストックはあっという間になくなります。ひたすらその追いかけっこをしている気分です。

　そして、大げさでなく一日の大半を推しに支配されます。

『今日どんな作業しようかな』というのはもちろん、『今日なかなかTwitter更新されないな』とか『今日めっちゃファンアートあがるな』とか、そういった考えがずっと頭をよぎっています。恋かよ。

　それは幸せな支配なのですが、はたから見れば『うわ、きっつ』と思う方もいらっしゃると思います。

　その『うわ、きっつ』という常識的考えを『ワイも支配されたい🤗』という暗黒面に叩き堕とすことができるかどうかも切り抜きチャンネル運営における大切な素養の一つなのではないでしょうか。

　そして、お金を目的にしないという覚悟もまた必要かと思います。

　というのもそもそもYouTube自体、明日にでもルールが変わって収益が0になっても何らおかしくない不安定なプラットホームです。

(過去にも『文字だけのニュース動画』や『子ども主体の動画の収益』が取り上げられた事例がありました)

　VTuberの切り抜きをすることで『小遣い稼ぎ』をする程度ならいいと思うのですが、生活をかけるのはお勧めできません。
(そもそも切り抜きで収益を得るには切り抜かれている本人の許可が必要です。現在は、チャンネル運営者と切り抜かれている本人で収益を折半するシステムもあります。
余談ですが、ゲーム実況もゲーム開発元と収益を折半していることが多いですね)

　推しはただでさえYouTubeという不安定なプラットフォームで活動している不安定な他人でしかありません。そこに自身の生活をかけるのは、VTuberの側からしてみてもあまりにも重いと思います。

　そもそもお金目当てなら、ひろゆき氏のような視聴者数の多いYouTuberのチャンネルの動画を切り抜いた方が効率がいいと思います。

　あとは、本気で好きになる覚悟を持つということ。

　推しを好きになればなるほど、推しに対する小さな悪口ですら非常に気になります(余談ですがちゃんまりを『オワコン』呼ばわりしたBOY出てこいよ60時間ぐらいぶっ続けでかしこまりの”良さ”を説いてやっからよ)。

　これが特に創作活動をしない一ファンであればいいのですが、切り抜きなどをし始めると推しに対する悪口なんかはものすごく気になるようになりますし、例えば切り抜き動画の伸びが悪かったとか、そんな日頃はまったく気にならないようなことが気になるようになります。
『もしかしてワイ、何かまずいことを切り抜いたのでは……？』とそわそわします。

　何かを好きになるというのは至上の喜びですが、同時に苦しみでもあるということを認識する覚悟も必要だと思います。

　長くなりましたが"覚悟"についてまとめると、

①　自分が下手なことをすれば推しに迷惑がかかるということを認識する覚悟

②　時間がかかる、支配される覚悟

③　お金は稼げないという覚悟

④　好きになるというのは喜びであり、かつ苦しみでもあるということを認識する覚悟

　この4つに分類されると思います。
　この覚悟を持って切り抜きチャンネルを始めたらいいんじゃないかなと、素人である私は素人なりに思っています。

(ここまで書いたものを読み返したんですが、何かものすごく『ワイ毎日こんな大変作業してるのマジつれぇわー。こんなことまで考えて運営してるの本当に大変だわー』みたいな気色悪い記事になってしまいました。でもまったく大変ではありません。幸せですし1日10時間寝ています。ただ、こちらの記事でも書いた通り、このnoteの目的に『切り抜きのノウハウがかしこまりへの”客寄せ”になると判断したため』『かしこまりの切り抜きチャンネルをもっと増やしたいため』というものがあるので少しでもリアルに感じていただくために色々書いていたらこうなってしまいました🤗許せ🤗)

　長々と書いてしまいましたが、結論『愛さえあれば何とでもなるから軽率に始めようぜ！』に尽きます。

　引き続き、暇で仕方がない方は『手順②業界勉強をする』でお会いしましょう。ありがとうございました。

最後に
　ここまでご覧いただきありがとうございました。最後になりますがかしこまりはマジで超絶可愛い存在なので全人類絶対観てくれ頼む。

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Mari Channelかしこまり

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