桜寝あした生誕祭レポート

7/30六本木BIG HOUSEで行われた桜寝あしたさんの生誕祭に行ってきました。

ライブ参戦率が高いとは言えない自分ですが、これまで生誕だけは全メンバー分コンプリートしてきました。生誕はメンバーごとの個性や普段は語られることがない気持ちを知ることができる特別な場だとおもっています。
特に推しの生誕ともなれば、発表される前からほんとうにほんとうにこの日を待ちわびてきました。

ただこのご時世。
憎き例のあれにより、来たくても来られなかった方々もたくさんいらっしゃるとおもいます。わたし自身もぎりぎりの参戦でした。
語弊があるかもしれませんが、少しでも来られなかった方へのお裾分けになればいいなとおもって書きます。

前置きが長くなりました。

今回は昼夜2部制、さらにお昼の部は対バン形式という初の試み。

<昼の部「THEATER」>

1.開幕自分宣言 
2.スタートライン
3.ジェネレーション 
4.桃源京 
MC  
5.爛漫 
6.苦いアメと偽りのムチ 
7.相合傘 

対バンのグループさんの登場かとおもいきや、ちょっとわたわたしながら現れる桜寝さん。
らねママ製の白いセットアップにセーラー襟がかわいいね…

「普通の対バンをやっても面白くないから」ということで、20歳の現役大学生らしく対バン相手の紹介スライドを用意して前説。
(一部であしたちゃんアラサー説が唱えられているようですが、桜寝さんは20歳です。これまでもこれからも)
こういうところの手を抜かなさというか、サービス精神や気遣い、面白いことがしたいという貪欲さが、もう桜寝さんって感じですね…
※この日の会場は、ステージの後ろの壁がスクリーンになっていました。

ちなみにPCにパワポが入っておらず謎アプリで作ったとのことですが、某フリーイラスト素材を駆使しアニメーションまでつけています。えらいね。自分でつけた動きに驚くらねちゃん、かわいいね。
リハではパワポを動かしながら、緊張で泣きそうになっていたそうです。愛しいね。(くるちゃん「すぐ泣くーー」らねちゃん「泣いてないよ!?」)

SOMOSOMOさんはツアーの仙台でご一緒した時に超楽しかったこと、来ていたらねちゃんの友達が立派なソモオタになってしまったこと。(ちなみに後のMCで、くるちゃんのお姉さんも仙台でハマったそうです。)
yumegiwa last girlさんはリサさんが好きピなこと、夢際という曲を寝るときのお供にしていること、リサさんもらねちゃんもド雨女だけど今日は打ち消しあって晴れたこと。
などを紹介されていました。

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(ごめんなさい、きのホ。パートだけです)

いつも通り出囃子が流れみんなが登場し、きのホ。のライブパート開幕!
……かと思いきや、らねちゃんから「ちょっとやり直していいですか」の静止が。
いちばん後ろの方で見ていて何が起きたか分からなかったけど、緊張したらねちゃん(と、つられて緊張したこはちゃん?)にアクシデントがあったようで登場からやり直し。
こはちゃん「記憶を消してください」
らねちゃん「なにも見てない、夢です、夢際です」
うまいこと言うらねちゃん。トラブルも楽しい。

MCで明かされたのですが、お昼のセトリは以前らねちゃんがTwitterでアンケートをとった「ライブで見たい曲」の7位から順番に組まれていました。
ラジオやるためのアンケートっていうのは嘘なんだって…!だまされた!!
生誕企画の一環で、スタートラインのラップパートで紫サイリウムを振ることになっていたのですが、まさかの2曲目。
(今!?もう!?折っていいの!?折るよ!?)と戸惑いまくったのはわたしだけじゃないはず…

お昼の部はひたすらに楽しい、いつものきのポのライブ……なんだけど、やっぱりメンバー全員いつも以上に気合いを感じました。
いつもフロアに向けてくれる気持ちを、らねちゃんにもぶつけてくれるのが嬉しい。メンバーもオタクも全員でらねちゃんを幸せにするぞ!!!のエネルギーが溢れた最高空間でした。

<夜の部「THEATER(OF ENVY)」>

1.観月京 
2.来来来 
3.スタートライン 
 VTR→MC 
4.emo衛門 
5.ジェネレーション 
6.予言者 
 らねちゃん独白
7.Be Noble(らねちゃんソロ) 
8.ブリリアント帰り道
EC 1.桃源京
EC 2.相合傘

夜の部もパワポ前説からスタート。なんと当日の深夜3時に準備したそうです。頑張りすぎだよ…
そんなに頑張ったのに、照明に被って上の方がめちゃくちゃ見切れてしまったのもおいしくてさすがです。

パワポはきのホ。に関する架空アンケートと、らねちゃんの紹介でした。
桜寝あしたとは!
・きのポのミステリアスクールビューティ担当
・好きな食べ物はカレーとアジフライと紅茶
・趣味は手芸とサッカー観戦(もうひとつあった気がする…もちろん全部嘘です)
お酒はキャラで言ってるだけで、耐性があんまりないとぶっちゃけ。後ろで「言っちゃうんだ…」ってつっこんでるひとがいてちょっと面白かった。

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前説が終わると早速ライブパート!
夜の部では、曲中もずっとスクリーンにライブのコンセプトイラスト(?)(告知やTシャツに使われてるらねちゃんの絵)が映し出されていました。

そしてライブパート前半、来来来聴けました!夜はくるかなとおもってはいたけど嬉しい!
「そもそも老後まで生きてんのか俺」のシャウトが激しすぎて、みりちゃんがめっちゃ笑ってたのがよかった。「俺ぇぇぇぇぇ ヴォォォォォォ」ゆうてたからね。やけくそかな。かわいいね。
スタートラインでは、昨日のらねにダイブしていっぱい褒めてもらってました。かわいいね。

(夜はしっとりいくのかとおもったら楽しいままだな…?どういうことだ…?)とおもっていたら、3曲で一旦全員捌けていき、スクリーンに映し出される「幕間」の文字。

そして突然始まる謎のVTR…
喫茶店で誰かと待ち合わせ、遅れてやってくるらねちゃん。ネットワークビジネスのご紹介。
……某ルのつく高級喫茶チェーンでよく見る光景ですね。
アシタ・サクラネさんが代表を勤める団体の構成員による商品紹介…というシチュエーションで、生誕グッズ紹介が行われます。
買うとハッピーとラッキーとスマイルが訪れるよ。うん何も間違ってない。 

VTRが終わるとメンバー全員再登場…が、くるちゃんの様子が…もうだめだ洗脳されてる…おめめがきらきらだね…
らねちゃんの格言色紙はチェキ券2枚と交換でしたが、
くるちゃん「やっっ…す」
こはちゃん「妥当だよ」
冴え渡るこはるのツッコミ。すきだ。
そして突然ノリに飽きるらねちゃん。ライブパート後半に移ります。(ここでもこはちゃんの「貫けよ」のツッコミがキレキレでした)

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わちゃわちゃした雰囲気が一転、emo衛門、ジェネレーションとだんだんシリアスになっていき、予言者を機にがらっと空気が変わりました。

歌の途中、いつのまにか背景の絵にぎっしり浮かび上がる黒い文字。
「孤独」「虚無」「承認欲求」……
そして中央に大きく「何者」と。

曲が終わり全員捌けていき、暗転する会場に響き渡る人の声、水音。雑踏の中で、深い水の底で踞って苦悩しているらねちゃんが思い浮かびます。
黒い線でぐしゃぐしゃに塗りつぶされる文字。だんだん大きくなる音。重なるらねちゃんの声。「何者にもなれない」「どこにも行けない」
……それでも、「どこにも行けないわたしを、わたしは愛することしかできない」と言いきります。
 
(この辺言葉が違ったら本当にごめんなさい…ニュアンスは合っているはず…)

音が止み、夜の部の生誕衣装で登場したらねちゃん。
この1年を「何者にもなれない、人と比べてしんどい一年だった」と吐露しました。容姿や能力を人と比べては、自分を下げることの繰り返し。
でもそれは、桜寝あしたという存在を大事にしていないことだと気付きます。
夜の部のタイトル「THEATER(OF ENVY)」は直訳すると嫉妬の劇。人と比べることからの卒業がテーマだと語るらねちゃん。
1年間たくさんもがいて苦しんで行き着いたのは、自分を大事にしたい、自分を大事にしてくれるひとも大事にしたい、という答えでした。

そんな気持ちから、ソロ歌唱はぼくのりりっくのぼうよみさんの『Be Noble』。
生誕で歌う選択肢がもともとなかったけど、オタク達から歌声を褒められたりしたことで一歩踏み出せた、というのが嬉しいしありがたい。
これまでの葛藤や絶望や決意や希望や、いろんな気持ちを込めた、らねちゃんの言葉としての歌唱でした。
タイトルの意味、らねちゃんはとっくにわたし達の誇りだよ。

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ここまでしばらく思い出し泣きしながら書いています。

ソロパートが終わり全員登場し、本編最後はブリリアント帰り道。
そう来るよね!とはおもいつつ、語りの途中からぼろぼろに泣いていたのに、この畳み掛けは卑怯です…。
実はこの曲もアンケートの上位7曲に入っていたものの、夜にとっておいたそう。もうほんと、絶対泣けという強い意思を感じる。泣くが。

緊張してラスサビの歌詞を間違えるのもご愛敬です。

アンコールのMCでは「生誕ってこんなにしんどいんだ…」と率直な感想を言っていたらねちゃん。
今までメンバー皆それぞれ個性を発揮した素晴らしい生誕をしてきた中、1周目最後でプレッシャーも大きかったよね。
「自分は歌とかダンスとかできない。パワポを作ることしかできない。」「ふざけることしかできないから自分らしくやらせてもらった」って言ってたけど、最高にらねちゃんらしかったよ。
あと分かってるだろうけど、できないとか言わなくていいんだよ!らねちゃんのだから見たいんだよ!

アンコールは桃源京で明るく締め!
…のはずが、いろはちゃんの「形はどうであれ…」パートで入るなぞの音…(ほかの曲の音かな?予言者とか…?わかんないけど)
いろはちゃんは動じず歌い続けてくれましたが、曲終了後にポテトさんから「ちょっと待ったー!!!」が。ポテトさんのやらかしでした。横でブーイングするモロオカさん、かわいい。

今度こそ最後、仕切り直しの1曲はらねちゃんチョイスで相合傘!
みりちゃん「らねちゃんと結婚してもいいですか!?」
ガチ恋オタクたち「ダメ!!!」
ちなみにお昼もこの流れやってたので、みりちゃんは昼夜ともにフラレました。ごめんね、これは仕方ない。

アクシデントも柔軟に対応し、プラスに変えて楽しく終われるのが最後まできのホ。らしくてよかったです。むしろありがとうポテトさん…

桜寝あした生誕祭、これにて大団円!

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ほんとうに、よかった。

アイドルなんて、若い女の子の上澄みみたいな世界にいて、周りと比べずにいられないことはどれだけしんどかっただろう。

わたしはらねちゃんのことを、もちろん誰かと比べて優れてるからすきなんじゃない。
でも、すきなひとのすきなところは言えても、すきな理由を言うのは難しい。
顔がすき。似た顔をした別の人が現れたら?声がすき。声が変わってしまったら?優しいところがすき。優しくないことを言ったら?かけてくれる言葉がすき。直接やりとりできなくなったら?
どれがひっくり返っても、すきなものはすき。
だから結局「らねちゃんだからすき」なんて陳腐な言葉に行き着いてしまう。それを信じてなんて、普通ならきっと無理がある。

でも、今回生誕でらねちゃん自身が自分を大事にしたいと言ってくれたことで、(それなんだよ…!!)とおもって嬉しかったんです。
らねちゃんだから愛しいんだよ、歌もダンスも誰かより上手だから好きなんじゃなくてらねちゃんだから意味があるんだよ。
らねちゃんって言いすぎて今さら恥ずかしくなってきたよ。

収拾がつかなくなってきたのでそろそろ終わります。
いろいろ書いたけど、やっぱり追い続けることがいちばんのすきの証明になるとおもうから、これからも桜寝あしたさんを推し続けます。
本当に、最高の生誕祭をありがとうございました。

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