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5月22日は何の日?10,000ビットコイン(約370億円) でピザ2枚を交換したビットコインピザ記念日

私はPizzaDAOというグローバルで展開されているDAOのメンバーだ。このPizzaDAOは年に一度、5月22日にフリーピザを振る舞う。 #GlobalPizzaParty というTwitterハッシュタグを使い、今年は100都市、10,000人以上の参加が見込まれている。もちろん日本も東京、代官山EDGEOffで行う。シドニーチームが作ってくれたGoogle Mapsを添付する。世界中でピザを食べながら祝うのだ。

さて、私達は何を祝うのか?ビットコインが初めて貨幣的価値を持った日を祝うのだ。2010年5月22日、パパ・ジョーンズのピザ2枚を10,000ビットコイン(BTC)で購入したラズロ・ハニエツ(Laszlo Hanyecz)の行為を祝うのだ。2枚のピザに払われた10,000ビットコインの現在の価値を伝え続けるTwitterアカウントも存在する。

ラズロ・ハニエツの人となりを伝える面白い2018年記事が米国のコインテレグラフに掲載されていたので、英語の記事の日本語化を中心にしつつ、個人の感想を含めて紹介していく。

元ネタはこちら↓

Cointelegraph:1万ビットコインは現在約8000万円※の価値があるので、ピザ2枚のために1万BTCを支払ったことを後悔することはないですか?
※現在だと370億円超(2023年5月20日現在)🙀

LH:後悔はしていません。Bitcoinの初期の歴史の一部になれたことは素晴らしいことだと思いますし、人々はピザのことを知っていますし、誰もが共感できる興味深い話です。また、フォーラムで技術サポートをしたり、BitcoinをMacOSに移植したり、バグを修正したり、いろいろなことをしていました。これほどまでに人気が出るとは思っていませんでしたが、人々の心をつかむストーリーになりましたね。

CT:では、日常生活でビットコインを使うことはあるのでしょうか?

LH:そうですね、できる限り使っています。何年も前からビットコインでいろいろなものを買っていますし、ビットコインのソフトウェアで遊んだりもしていますが、なんとなく趣味の範囲にとどめておくようにしています。
でも、対面での決済でビットコインを使ったことはあまりないんです。ほとんどオンラインでやっています。ビットコインの動向は気になるし、オンラインで参加するのも好きなのですが、対面での決済に関しては、あまり良いとは言えない気がしています。ビットコインは現状より良くなることが目標ですよね?

CT:好きな暗号通貨は何ですか?

LH:ビットコインです!(笑)

https://cointelegraph.com/news/bitcoin-pizza-guy-laszlo-hanyecz-on-why-bitcoin-is-still-the-only-flavor-of-crypto-for-him

実はこのラズロという男性は、2018年にはライトニングネットワークでまたピザ2枚を購入するという行為をしている。ピザという全世界の人たちに親しみのある対象を使いビットコインやサトシの貨幣的価値を生み出すプロとしてもとても興味深い。

CT:あなたが最初にビットコインでピザを買ったことが、現在ビットコインでピザや他の食べ物を買えるようになったことに直接影響を与えたと思いますか?
LH:私がやったことが役に立ったと思いたい。でも、私でなくても、誰かがやってきていたと思います。そして、もしかしたら、ピザではなかったかもしれない。でも、ビットコインは大きくなる運命にあったと思います。当時、私はビットコインのすべてを知っていたわけではありませんでしたが、マイニングの方法がわかり、実際に最初のGPUマイナーを作りました。

CT:今、ピザを買うような用途にビットコインを使うのは理にかなっていると思いますか?
LH:もし今、みんながピザの代金をビットコインで支払おうとしたら、うまくいかないでしょう--試してみて、取引が確認できないことに気づき、興味を失ってしまうでしょう。そして、それが現在の私たちの状況なのです。

https://cointelegraph.com/news/bitcoin-pizza-guy-laszlo-hanyecz-on-why-bitcoin-is-still-the-only-flavor-of-crypto-for-him

CT:ご家族でピザを食べている写真では、お子さんが「I <3 Bitcoin」のTシャツを着ていますね。お子さんにはビットコインについて教育しているのでしょうか?
LH:リアムは私の息子で7歳、エイミーは私の娘で9歳です。彼らは実際に自分のペーパーウォレットを持っていて、1000分の1ビットコインとかを所有しているんだ。GDAXへのアクセス方法などは、私が教えてあげました。パソコンにブックマークを作って、価格をチェックできるようにしたんです。1000分の1ビットコインの値段と掛け算する方法とかも教えました。
私の子どもたちはかなり幼いので、市場原理とかそういうことはまだうまく説明できませんが、「増えることはいいことだ」「ビットコインはいいことだ」「私はビットコインに何らかの形で関わっている」ということは理解しています。子供たちが大きくなったら、もっと技術的なことを教えようと思っています。

https://cointelegraph.com/news/bitcoin-pizza-guy-laszlo-hanyecz-on-why-bitcoin-is-still-the-only-flavor-of-crypto-for-him
https://cointelegraph.com/news/bitcoin-pizza-guy-laszlo-hanyecz-on-why-bitcoin-is-still-the-only-flavor-of-crypto-for-him

ラズロのような勇敢で大胆な人間がいたからこそビットコインの今があるのかもしれない、と思うとラズロの行為に敬意を示したくなる。私達のまわりにも新たな貨幣的価値を生み出す存在があるかもしれない👀

私がこのビットコインピザの存在を知ったのは、2021年のNFT NYCに行った際だ。そこで、Pizza DAOのブースに立ち寄った際に、NFTを販売し得た資金を元に、世界中でフリーピザを提供していることを知ったのだ。もちろんタダ配るだけではなく、地域で困ったことがあった時にはそこにもフリーピザを届けていくのをミッションとしている。5月22日はその象徴的なイベントであるのだ。

NFT NYCでPizza DAOの思想を語る @snack_man

日本でも2022年に第一回を行った。私、HEART CATCH西村真里子と島掛裕が声がけし、DAO TOKYOを立ち上げたFracton Venturesの亀井聡彦氏や鈴木雄大氏、web3エンジニアハッカソンの日本の第一人者AKINDO金城辰一郎氏などが集まりビットコインピザデイを祝った。ここに集まったメンバーは現在ドバイで活躍しているNapier.finance ゆうすけ氏や、DAO貢献可視化ツールを作るUNYTE上泉雄暉氏、分散型のビジネスアイデンティティープロトコルを作るVess 藤森侃太郎氏などが居る。

今年は更にスケールを拡大し都内でも100名に代官山EDGEoffに集まってもらおうとしている。是非参加者全員でピザを片手にビットコイン、クリプトのこれからを語り合おうではないか。


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