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IgA腎症①遊走腎⁇

私はIgA腎症の可能性があるとわかるまで、尿潜血の原因は自分が遊走腎だからだと思っていました。

もしかしたら私と同じような経緯を辿ってる方もいるかもしれないぞと思ったので、IgA腎症になるまでのお話を書きたいと思います。遊走腎と診断されたけどずっと尿潜血が2+、3+でちょっと変かもと思ってる方のお役に立てたらと思います。

入社して初めての健康診断の結果が届いて、血液検査の白血球数高値と尿潜血+が出ているので受診する様に言われた。たまたま数日後にちょっと体調を崩して内科にかかろうと思った時に健康診断の結果を思い出して、健康診断の結果を持って受診した。

内科の尿検査でも同じような結果だった。「尿路感染みたいだから抗生剤出しておこうか。必ず飲み切って、また1週間後にきてね。」と言われてその日は帰った。1週間後再診に行くと、白血球の値は下がっていたけれど尿潜血が出たままで、まだ微熱も出ていた。そしてこの時からたまに背中や腰のあたりが痛む時があった。

先生がちょっと悩んで「背中の痛みがあるなら尿路結石とかも考えたほうがいいかなぁ。まぁ若いからまだないと思うけど、尿潜血が出てるってことは膀胱癌とかが原因の可能性も0じゃないんだ。ここでは検査できないけど、どっちも泌尿器科で診てもらえるから一応泌尿器科を受診してみようか。」と話してくれて、紹介状を書いてくれた。

泌尿器科に電話をして予約をとり、初めて紹介状を持って泌尿器科に行った。若い人はあまりいなかった。若い女性はもっといなかったから、正直ちょっとだけ恥ずかしかった。このときになると熱はもう下がっていて、尿潜血だけになっていた。たまにある背中や腰の痛みも続いていた。結局何度か泌尿器科を受診しても尿潜血は治らず、細胞診の検査とかもしたけれど癌と思われるような結果は出なかったので、しばらく経過観察という事になった。

それから何度か経過観察、尿路感染で泌尿器科にお世話になっているうちに、尿潜血が2+で出るようになった。たまに尿タンパクも出る時があった。もうこの辺りになると恥ずかしいとかは全くなく「ワイやで。ちょっくら来てみたわ。」くらいの気持ちで入っていけるようになっていた。

初診から1年経たない位でたまたま結石ができていないかの確認でレントゲンとCTを撮る機会があった。その結果を見て先生から「普通人間って立っている時と座ったり横になっている時で腎臓が2〜3センチ動くんだけど、あなたの場合10センチくらい動いているみたいだね。これは遊走腎って言うんだけど、これが原因で尿潜血が出る人もいるから、あなたの尿潜血と背中の痛みはこれが原因かもしれないね。立っていると腎臓が下がって痛み出すみたいだから、座ったり横になる時間を作った方がいいね。走ったりする運動も負担になったり尿管に影響したら困るから、なるべくしないように。でもこれが原因で身体のどこか他のところが悪くなることはほぼ無いし、特に推奨してる治療って言うのもないんだよね。太るか筋肉をつけるかしたら腎臓が動きにくくなる人もいるけど、経過観察だね。」と話があった。

この話を聞いて少ししっくりきたところもあったから「なーんだ、そうだったんだ。言われてみたら体調良くないときって立っている時間が長かったりしてたかも。でも太るのは嫌だなぁ。身体を鍛えるのは面倒くさいけど、気が向いたときにちょっと意識してみるか。面倒くさいけど、原因わかってよかったな。」なんてこの時は考えていた。

それからまた1年後、39度の熱が出て、コーラみたいな血尿を溜め込んだ便器を繁々見て戦慄することになる(°_°)

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