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映画感想

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#エッセイ

映画感想まとめて10本。春の記憶を追う

春から7月ぐらいまでに観た映画まとめて10本のひとこと感想。 星の数がじぶんでも曖昧な評価になった(いつものこと) 春以降、ガン闘病中の猫のこともあって映画を集中して観れてない感じ。 本音は1日1本観ていたい。映画を観ることもなかなか体力が要ることを実感してるこのごろです。 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー3Dで鑑賞。 音楽よし、映像よし、後味さいこう。 日本が誇るゲームが映画になって、ヒットして、うれしくて。家族連れが多い映画館にこどもたちと親たちの笑い声が重なる。

映画感想まとめて8本*現在・過去・未来、忘れていいのはどこ?

このところ猫の体調にこころをとられて、観た映画がどんどん記憶から遠ざかっていく。書いておくことはしるしになる。手帳に書いてた観たはずの映画たち、書き留めて、 忘れよう。 PLAN75「ある年齢がきたら国の制度で死ぬことができる」 実際にあるとしたら、わたしはすぐ申請を出すだろうと思う。安楽死と老齢化社会の問題はすぐそこにある。 生まれてくることは選べないけど、死ぬことはじぶんで選びたい。 現在でもある国では、安楽死が許可されている。 「なんのために生きるのか」というわたし

映画感想『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』情報の多さに疲れるひきこもり

まずはアカデミー賞受賞、おめでとうございます。 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』観てきました。 一言で言ってしまうと、わたしには合わなかった。 「合わない映画でした」と、おしまいにしてしまえば簡単だけど、その「合わなさ」はどこからくるのかを検証しようと思う。 宇宙の危機は家族の危機。 母と娘の関係と、夫に対する不満と、父に感じるいい娘じゃなかったと捨てられる思い……それらが複雑に絡み合い、いろんな世界の「自分」に飛んで能力を手に入れ、宇宙を守る。それ

映画感想*まとめて12本/2023年1月

1月は、意識して映画を見る時間をつくった。 音と映像と物語を感じていたい。そんな現実逃避みたいな時間の過ごし方が、じぶん的に贅沢だと思いつつ、惹かれるまま見た映画たちは、年老いてからのことや、LGBT、格差社会などなど隣にあるかもしれない人間の性を考えることになった。 グッドライヤー偽りのゲーム見終わってすぐ老人マッチングアプリはあるのかと検索してしまった。人の思いはどこまでも深く悲しく尊いのかもしれない。 ★★★★☆ ステージ・マザー亡くなった息子が経営していたゲイバー

映画感想まとめて11本2022秋

この秋、見た映画の感想を簡単に……。 夏バージョンはこちらからどうぞ。 ドライブ・マイ・カーラストシーンをずっと考えた作品。 再生をして生きていく。 期待してなかったのに期待以上に感動してしまいました。 ★★★★☆ 引っ越し大名!星野源 主演 本が好きでいつも書庫の中にこもっている書庫番が、お国替えの大役を務め上げる物語。 こういうサクセスストーリー大好き。 ★★★★☆ きのう何食べた?「傷ついてるんだろ。怒っていいんだよおまえは」 思わず泣いた。 大事な人と食べるおい

映画感想『チケットトゥパラダイス』楽しいことは先延ばし?

娘が無事、弁護士資格を習得。卒業旅行に出かけたバリ島で、相談もないまま突然結婚を決めた!最悪な関係の元夫婦が娘の結婚を反対しにバリ島へ向かう。 見てきました。『チケットトゥパラダイス』 結論から言うと夢物語のような、何も考えずひたすら笑って泣けてハッピーになれる映画でした。 ジュリア・ロバーツは同世代。ジョージ・クルーニーはだーい好きな人で、見ないわけには行きません。しかも舞台がバリ島(ロケ地は違うようです) 涎もののお話の中に、まさに親としてのわたしがうなる。 娘が結婚

映画感想『ブレットトレイン』7つの悲しみを背負う男

日本を舞台にした『ブレットトレイン』観てまいりました。 『ザ・ロストシティ』を観た時、この作品にサンドラ・ブロックが友情出演してるとのことで(チャニング・テイタムさんも出演されてました)絶対観ようと思ってましたが、 予想を超えておもしろかったです。 というのも、真田広之さんがプロデュースに関わっていたとのことで、”本当の日本”を表現したいとつくられた作品だと聞きました。 でも映画はファンタジー。ここまでぶっこわれ(笑)日本は、ある意味、痛快でした。 そういえばコインロッカ

映画感想まとめて11本

この夏、見た映画をまとめてみました。 自分記録なので、画像なしで感想も手抜きです。 ぜんぶAmazonプライムで観ました。 IN TIME(TIME)寿命≒時間が通貨となった近未来が舞台のSFアクション映画。 お金が時間ってありえるかもなあってしみじみ感じました。 お金持ちはたくさん生きていて死なない。 豊かさってなんだろう。 ★★★★☆ キャラクター邦画。菅田将暉さん主演。 リアルな悪人が書けない漫画家が、目撃してしまった殺人鬼をモデルに作品を描いたら……。 劇中に出て

映画感想*『ザ・ロストシティ』笑えるか笑えないか。中年女性の冒険とロマンス

スカっとなにも考えず笑える映画見たかったんです。 劇場行ってきました。『ザ・ロストシティ』 コメディの王道をいくこの映画、コロナ後の人のこころを癒せるのか?とななめ上目線なわたしの感想は「笑えるけど笑えない」でした笑 なにしろキャストが豪華。休業宣言をしたばかりのサンドラ・ブロックと怪演だと話題のブラッド・ピット。そしてわたしは見終わっても気が付かなかったハリーポッターのダニエル・ラドクリフ。豪華キャストで予算モリモリのザ・ハリウッド映画なのです。 冒険ロマンス!スランプ小

映画感想『グッバイ、リチャード!』人生はくそったれで愛おしい

突然、余命宣告を受けたらあなたは何をしますか? そんなベタな(汗)問題を描くジョニー・デップ主演の映画。 私的に久々のジョニーを見て、それだけでこころが弾む笑 コミカルな演技が得意でも寂しい目をしてるジョニー・デップも57歳。まだまだ色っぽさがあるお姿にファン(わたし)は愛おしい想いを抱く。 この映画はあと半年の命だと余命宣告を受けた男が、家族や仕事、そして自分の人生を”やりたいことしかしない”と決めた日々を見せつけてくれる。 ちょっとネタバレ的なことを書くと、ラストが納

映画感想 『チア・アップ』生きることは勇気がいること

わたし、ダイアン・キートンさんが大好き。 この映画のとき、実年齢74歳。 彼女の笑顔に嘘がないと思えるのは、しぐさや口調からわかる気がする。 死ぬために移り住んだ街で、友だちと生きがいを見つける。 怖さを知る。 怖さとは、死であり、生であり、なくすことの恐れ。 自分と向き合うこと。 老いと向き合うこと。 病とたたかうこと。 あきらめることとあきらめないこと。 許すこと。許されること。 やりたいことを勇気を出して、やってみること。 それら全部怖いけど、向き合わなくちゃ越えられ

映画感想*『ハスラーズ』わたしの中の毒が目を覚ます

わたしが言ったちょっとした一言に、とつぜんダンナがキレて食事もそこそこに、彼は自分の部屋に籠城した。洗面所や自分の部屋のドアを乱暴に開け閉めする大きな音が聞こえる。 いやな気分だけが残る。こうして欲しいという願望を小言みたいに言ってしまった。ただその言葉がどうしてそんな逆鱗に触れるのかが、わたしにはわからない。 わたしは過去の経験を検索し判断する。彼の気分をコントロールできるわけじゃない。わたしの気分を整えて、波動を変えていくだけ。 すぐにでも眠れるように、そしてワインとナ

ひきこもり日記*映画『リスペクト』クイーン・オブ・ソウルの人生

ソウルクイーン、アレサ・フランクリンの人生を描いた伝記映画。 『リスペクト』大音量で音楽を聞きたくて劇場に行ってきました。 主演のジュニファー・ハドソンは生前のアレサから推薦を受けてのアレサを演じたそうで。歌声はパワフルな女性像の象徴のようでした。 見終わってまず感じたのは、正直に言うと”納得いかない”ストーリーだと思ったのです。宗教的背景や差別問題など、わたしの知識が足りないと思い調べてみると、あらためてアレサ・フランクリンという人は偉大なミュージシャンだったのだなと尊

ひきこもり日記*映画3本ひとりごと

最近またSF映画ブームが来てます。 古典も含めて見返したいなあ。 映画3本(他にも見てますが)感想です。 アド・アストラ 父は伝説の宇宙飛行士。 約30年前に宇宙へ出発して16年後に消息を絶った。 息子の宇宙飛行士のロイ(ブラピ)は父が生きていて、海王星付近から地球に有害な電気嵐を発生させていると知らされて、父に会いに行く。 この映画のテーマは孤独。 宇宙…限られた空間で一人で生きていくと、心を狂わされる。 たぶん人はひとりでは生きていけない。 「あの眼の中に父と同じ