アラスカクルーズ行ってきた (2) - 乗船!
バンクーバーから乗船
私たちのクルーズの出航地はバンクーバー。つまりカナダ。アメリカ在住の私たちにとっては、アラスカ自体は国内旅行なんだけど、出航地だけ国際旅行になるというちょっとややこしいことになりました。まあ、バンクーバーは国境超えてすぐなのでほとんど国内みたいな感覚だし、アメリカ市民およびアメリカ永住の日本人はカナダ入国にビザもeTAもいらないし、運転免許の代わりにパスポートをIDにするだけで、特に面倒なこともないんですが。
クルーズ船の発着ターミナルは、バンクーバー市内の「カナダプレイス」。ここはコンベンションセンターやホテル、アミューズメント施設なども併設されている、バンクーバーの名所(らしい)です。コンベンションセンターはグリーンルーフ、クルーズ船ターミナルは帆船イメージの白い屋根が目印。
クルーズ船のボーディングは、空港で飛行機に乗るのと同じように、システマティックに整理されています。タクシー(というかLyft)でカナダプレイスに乗り入れると、地下駐車場内の自分が乗るクルーズ会社に割り当てられたドロップオフスポットに案内され、そこで車を降りてからは、ただただ案内に従って、荷物の預け入れカウンター、大きなホールに設けられたチェックインカウンターで乗船手続き、と流れに乗ってスムーズにボーディングが完了しました。待ち時間もほとんどなし。
バンクーバー港はアラスカクルーズの主要発着地なので、シーズンまっさかりの日曜日、私たちのクルーズ船以外にも3隻の大型クルーズ船が停泊していましたが、クルーズ会社ごとに入口も経路も出口もきっちり分けられているし、案内もしっかり出ているので、全く迷うことはありませんでした。
円滑なボーディングのために、前日までにチェックインを済ませ、ボーディングパスとチェックイン荷物のタグを印刷して、荷物には1つずつタグ付けしておいてください、、としばらく前からメールで連絡来てたので、前日にホテルでプリンターとホチキスを借りてしっかりその通りにしていたのもよかった(その場で印刷もできるみたいだったけど、たぶんかなり時間かかったと思います)。あと、私たちが乗船したのはお昼過ぎでしたが、乗船受け入れは朝7時からオープンしていたので、短時間に乗客が集中せずに適度に分散していたのもありがたかったです。
乗船したら、まずは船室チェック
桟橋を渡って船に乗ると、スタッフの方たちが明るく出迎えてくれます。
まずは義父母の船室に行って、彼らが部屋に落ち着くののお手伝い。義父母の部屋は7階のベランダ付のスイート(続き部屋ではないのだけど)というだけあって、部屋も広めで、ベッドやバスルームの設備も高級ホテル並み。窓際には観葉植物、双眼鏡も備え付け、テーブルの上には生花が飾られ、アイスバケットに入ったスパークリングワインやお高そうなミネラルウォーターが並び、ウェルカムされてる〜って感じがします。
この階のゲスト専用のラウンジも義父母の船室の近くにあり、軽食や飲み物がいつも供されている他、コンシエルジェが常駐していて、レストランやスパの予約、オプションツアーの手配などをサポートしてくれます。まさに、至れり尽せり!
その後向かった私たちの船室は、打って変わって、1階の窓なし部屋。まあ一番安い部屋を取りましたからね・・。でも、3人泊まれる部屋なので(最大4人まで)、うわ狭!!!ってほどではなく、恐れていたような閉塞感もありませんでした。高級感は全くありませんが、必要なものがコンパクトにまとまっていて、なんとなく日本のビジネスホテルを思い出させる感じ。
入って左側に洗面台+シャワーブース+トイレのコンパクトなバスルームがあり、右側がソファと机のあるリビングエリア、バスルームの向こう側の左奥にツインベッドが2つ並んでいます。3人目のベッドは、ソファベッドを引き出すか、またはツインベッドの上の天井からベッドを引き下ろして2段ベッド化するかのどちらかで、うちの3人目(息子)はソファベッドを選択しました。どちらを選んだ場合でも、係の人が毎晩ベッドメイク+毎朝片付けてくれるので、昼間はソファと平らな天井でそれなりにスペースに余裕を持って過ごせます。まあ昼間部屋にいることはあんまりないんですけど。
船室の郵便受けには一人一人の名前入りのカードキーが配布されていました。このカードキーは部屋の鍵でもあり、クルーズ中のIDとしても使われます。乗船時に預け入れした荷物は、夕食前には部屋の前に届けられました(息子の荷物だけ運搬中にタグが外れてしまったらしく届かなかったのですが、ゲストサービス預かりになっていて無事受け取りできました)。
出航前に、避難訓練というか、もしもの時に自分たちが乗るテンダーボート(救命艇)の番号と場所の確認をしました。3階のデッキに吊り上げられている、自分に割り当てられたテンダーボートのところに行き、係の人にカードキーをピッとしてもらって訓練は完了です。
クルーズ船内はどんな感じ?
私たちが乗ったクルーズ船は「ニューアムステルダム(Nieuw Amsterdam)号」。大きい!と思ったけど、クルーズ船の中では中型クラスみたいです。ゲストは約2000人を収容でき、クルーだけでも約900名が乗り込んでいるそうです。客室やゲスト用の設備があるのは1階から11階までで、1階の下にはA階、B階、、と続いていて、サービス用の設備や倉庫、クルーの船室などがあるそうです。
1階は、中央にゲストサービスのカウンターがある他は、左右に2本通った廊下に沿って、それぞれ舷側側に窓あり部屋、内側に窓なし部屋、と客室が4列にずらりと並んでいます。船首には3フロアぶち抜きのシアターがあって、1階からは1階席に入れます。
2階はエンターテインメントのフロア。カジノ、ピアノバー、ロックバンドが演奏するラウンジ、画廊、写真スタジオ、バーとグリルレストランがあり、船首にはシアター、船尾には2フロアがつながったメインダイニングがあります。
3階も共有設備のフロア。船首のシアターと船尾のメインダイニングに挟まれて、中央には売店やジュエリーショップ、ライブラリーやミーティングルームがあります。3階の外側は船を一周できるデッキになっていて、3周すると1マイル、9周すると5km。運動不足解消のためにウォーキングやジョギングをしてる人も見かけました。
4階〜8階は客室フロアで、特に共用設備はなし。ただ4階〜7階の船首にあるデッキは、クルーズ中の特に景色のよい場所では一般開放されて、私も他のゲストに混じって外に出て、氷河の眺めを堪能しました。
9階は、ビュッフェレストランの他、屋内と屋外の2つのプール、フィットネスセンター、スパやサロンがあります。屋内のプールは、あまり大きくはないけれど、ジャグジーも3つあって、のんびり水遊びするにはちょうどいい感じ。屋内といっても、開閉式のガラスの屋根がついていて開放感があり、デッキチェアもずらっと並んでいてリゾートっぽい雰囲気。クルーズ前半は雨降ってたし、クルーズ中は風も強いので、外のプールには結局一度も行きませんでした。フィットネスセンターは一面窓に沿ってトレッドミルやステアマスターが並んでいて、オーシャンビューを楽しみながらエクササイズができるようになっていました。
10階は、船の前方半分に豪華船室、後方半分はキッズクラブとティーンクラブがある小さい建物をオープンデッキがぐるりと取り巻いています。
11階は前方と後方に分かれていて、前方部分は「クロウズネスト(カラスの巣)」というガラス張りで眺望を楽しめるバーと、水彩画などのクラスがあるアートスタジオ、ボードゲームを取り揃えたゲームルーム、あと少数の豪華船室がありました。クロウズネストでは、ガイドさんによる景色の説明会なども開催されていました。後方部分はレストランが2つと、10階からの外階段でアクセスできるスポーツコート。スポーツコートはネットで覆われていて、ピッケルボールのコートとバスケの半面コートがありました。息子はほぼ毎日のようにスポーツコートに行ってて、他のティーンの子たちとも知り合いになって、ピックアップゲームやシュートアラウンドをしてたみたいです。
レストランは、メインダイニングとビュッフェレストラン、ピッツェリア、ホットドッグスタンドが無料(クルーズに含まれる)で、他に有料のプレミアムレストランでイタリアン、タイ料理、和食「モリモト」、寿司、グリルがありました。私たちは、最後の晩にタイ料理レストランに行ったのと、数回メインダイニングで食事した他は、ほとんど朝昼晩ともブッフェレストランで食べてました。バラエティに富んでて、好きなものを少しずつ食べられるし、十分美味しいし、毎晩カジュアルOKなのでドレスコード気にしなくていいし。
まあクルーズライフを満喫するためには、ということで一度だけ「ドレスコード:ドレッシー」の晩にメインダイニングに行きました。といっても、私はエレガントめなワンピース、夫と息子はジャケットなしでドレスシャツとスラックスという最低限のドレスアップでしたが、だいたい他の方も同じような感じでした。もっとカジュアルな人もいたし、せいぜいカクテルドレスにジャケット着用くらいの感じで、タキシードやイブニングガウンの方は、その後のシアターでの「船長挨拶&シャンパントースト」でも見かけませんでしたねー。
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