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トレラン記⑪~マウンテントレイル in 野沢温泉ー前編

2023年、8年ぶり4回目のフルマラソン(北海道)完走、初50キロ(沖縄)完走、そして2024年、トレイルランニングに挑戦する41歳わたしの物語。

トレラン記⑩はこちら


本丸への挑戦

今回参加したマウンテントレイル in 野沢温泉は、トレイルランニングを始めた4月当初の初レースに設定していた。もちろん14kmの部で。

だけど様々な出会いやタイミングなどによって、この日を迎えるまでに2つのレースを経験することになり、結果「14kmじゃ勿体なくない?」と思うようになり、「じゃあ37km行ってみるか」にたどり着いた。

このレースは当初の本丸ではあったが、距離が伸びた形(37km)での参加になったわけである。

そもそもこのマウンテントレイル in 野沢温泉を選んだ理由は、サイトがとても見やすくて、規模感も大きなものだろうという安心感があったから。

それ以外は何の知識もなく、土地勘もなく、ただ「見つけた」から。

トレラン初心者イベントで知り合った二人と一緒に参加できることになったのは、とても幸せなことであった(行きつけアートスポーツのスタッフさんも二人参加してた)。

バス移動の想定外

大会開催日は7月14日。つまり3連休の中日であった。
行きは新宿ー長野間のバスを予約していた。長野駅からはJRで飯山駅まで行き、そこからさらにバスで野沢温泉へ向かう。新幹線に比べ、時間は倍かかるが、値段は半額ほどである。

定刻で出発したバスだったが、さすがに3連休の初日。とにかく混みまくっていた。東京を脱出するまでにも2時間ほどかかった。やきもきしながら車内で過ごし、結局乗りたかった時刻の長野発の電車には乗れなかった…(長野ー飯山間の電車はとても少ないのである)

長野駅にて30分ほどの想定外の時間ができたため、雨対策にと駅前のドンキでワセリンを購入。また長野駅のアートスポーツも行ってみた。何も買わなかったけれど。もう少し時間があれば、善行寺まで行くこともできたので、ちょっと残念。また次の機会に行こう。

もう一つの想定外は、長野のJRはICカードが使えないこと。
そんなことはつゆ知らず、長野駅で思いっきりチャージしてしまった。そして乗ろうとしたところに【ICカード利用不可】案内板を見て愕然とした。

言っとくけど、長野駅って、とても大きい。そして新しくてキレイ。
なのに使えない。なんで?なんで?なんで~?ブラピ歌いそうになったわ。

乗ったのはこれじゃないけど、飯山線の電車は乙。

久々に紙の切符を買い、飯山線に乗り込んだ。約45分で飯山駅に到着。そこからは再びバスに乗り(もちろんIC不可)、30分ほど。
バス車内はほぼほぼトレラン参加者で、見るからに猛者たち。

新田というバス停で下車したら目の前が予約した宿だったので驚いた。

今回のお宿 ヴィラ カタシオ
今回も合宿感あふれるお部屋

束の間の野沢温泉を楽しむ

宿にチェックインし、お仲間たちと合流。
まずはご飯ということで、野沢温泉の中心地へ移動。

「長野と言ったらやっぱりそば!」ということで見つけたお店へ。

◎そば処 大茂ん

肉そば
道祖神縁結びセット

お蕎麦はもちろんのこと、縁結びセットのおにぎりがめちゃんこ美味しかった!

メイン通りにいた看板犬が可愛すぎた

温泉街をランナーさんたちが走っていたり、飲み会の買い出しをしていたり、湯めぐりをしていたり。硫黄の香りが漂う中をブラブラするのは楽しかった。

温泉街に来て湯めぐりせずに帰るなんてあり得ない!ということで、お仲間と別れたあと、2つの外湯へ。

野沢温泉は13箇所ある外湯が湯めぐりし放題。町のみなさんで運営・管理されているとのこと。

大湯

まずは、大湯(おおゆ)
町のど真ん中にある立派な建物。
中に入ると靴&荷物置き場があり、すぐに湯舟というシンプルな造り。
脱衣所もなく、シャワーもないので、最初はちょっと面食らう。
サッと服を脱ぎ、かけ湯をして入るだけ。
あつ湯とぬる湯と一応分かれているけど、正直どっちも熱い。
熱くて気持ちがいい。

次に、横落の湯(よこちのゆ)へ。
ここは中心地から外れているので暗がりの角地にポツンとある。
大湯よりさらに狭く、丸い浴槽があるだけ。入浴中の人がおらず、貸し切り状態。こちらももちろん熱い。2ヶ所目なので少し慣れた気がしたけれど。

とにかくサッと入って、一気に温まって、シャっと帰る!
これが野沢温泉の楽しみ方だ。

朝風呂からのレース会場へ

朝は少し早めに起きて、宿の目の前にある新田の湯へ。

道路を渡ってすぐにある

やはり朝からお湯はとても熱い。身体がキュッとなる熱さである。
だからこそ、朝の目覚ましにもいいし、身体を温めるにもいい。

湯の奥に神社があったので、今日のレースの完走を祈願。

西宮神社
朝食は前日にお弁当で用意してくださった

レース会場へのシャトルバスも宿の目の前から出るという優遇っぷり。もちろんわたしが特別ということではないが、たまたま泊まった宿がそうだったのはラッキーとしか言いようがない。

5分ほどで会場に到着。
65kmのランナーたちが走り抜けていく。
37kmのわたしはエントリーを済ませて、スタート地点の広場へ。
広場は少し高台にあって、斜面を登ったら、芝生広場がお目見えする。そこに、テントやらスタートアーチやらちょっとしたお店やらあって、気分が一気に上がる。

賑わいがすごい

猛者たちがすでに高速でアップしていて、いつも「走る前に体力使っちゃうなんてすごすぎる」と甘ちゃんの私は口を開けて見てしまう。

37km出場のお仲間さんと合流し、あれこれ話しながら準備を進める。
私はこのジェル持ってきました、とか、天気大丈夫ですかねぇとか。

そう、天気。天気が心配だった。
スタート前は曇り、ちょいと青空も見えていたのだ。
もちろん雨の予報ではあったが、雨雲レーダーを見るとなんとか小降りで逃げ切れるかも?という淡い期待をしたりして。

カンカン照りは経験していても、雨の経験はない。
前回多少のぬかるみでもかなり怯んだ私にとって、雨は怖い。怖い。怖い!!

そうしている間にスタート時間は刻一刻と近づく。
15kmに参加の仲間も合流して、ゴールして元気に会おうと約束。

スタート5分前。
今回も最後尾からスタートする。

ー後編へ。

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