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占いなんて、信じます

わざわざ雑誌とかで占いをチェックするのって女性だけって言うけど、男性はあんまり見ないものなのかしら。その割には「〇〇タイプ診断」みたいなのって男性も結構やってるような。SNSで結果をシェアしている人を良く見かける。だから意外に男性も好きなんじゃないかと思っている。

わたしだって占いの結果を100パーセント信じているわけではない。星座にしろ、誕生日にしろ血液型にしろ、そんな12やそこらのカテゴリーに全人類が分類できるはずもない。おうし座の人間がこの世にどれだけいると思っているんだ。今日誕生日の人間がどれだけいるってんだ。と反骨精神を芽生えさせたくもなる。

そう思いながら、今日も星座占いをクリックする。

『しいたけ占い』はここ最近ブームで、テレビ番組でも取り上げられ、本も多く出版されている。わたしも週間と半期ごとの占いはチェックしている。しいたけ占いは基本的に悪いことは書かれていない。ネガティブな事柄でも「丁寧な前置き」や「優しい補足」がつけられ、見ている人へのダメージが少ない。その星座の人を受け入れたり、認めたりしてから、占いの真に入っていくので、心構えができ、こちらもスムーズに受け入れられる気がする。わたしはしいたけ占いの信者ではない。だが、文章の果てしない優しさ、言葉使いの巧みさ、イメージで伝える面白さの点において、読んでしまっている気がする。読みながら「あぁこの表現面白いな」とか「この言い回し上手だなぁ」といつも感心してしまう。

正直、占いの内容なんて、ページを閉じた瞬間忘れている。わざわざメモしたり、記憶に留めたりしない。そういうものだ。だけど、だからこそ、どうやって印象を残すのか、それが占い師にとっての大切なポイントだろう。細木数子さんの占いが流行ったのも、占いの内容もあるかもしれないけれど、一番はあの方の風情と物言いだったと思う。「○○の予言的中!」とかもちろん占う力もあるだろう...だけどそれは、自分のことじゃなかったらイマイチ信ぴょう性が感じられないのも事実であるから。

わたしは占い自体、おおむね信じている。

信じているが、気にはしないし、頼りもしない。

たまに背中を押してもらったり、逆に考えさせてもらったり。ほんの少し、本当にそっと、指先でタッチされるくらいの感触。それが意外と大切だったり、必要だったりする。こちらが必要なときに、必要な言葉を頂けたらそれでいいのだ。申し訳ないけど、都合のいい男(女?)としてこれからもお世話になると思う。

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