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自粛生活note 2020/5/21

わたしのバイト先には若い子(=20代前半)がたくさんいる。その中でも栃木出身22歳の女の子はなかなかパンチがあって好きだ。学生ではなく、いわゆるフリーター。生まれは栃木だが家族ごと東京に移り住んでいて、実家暮らし。以前はアパレルやったりガルバ(ガールズバー)で働いていたりしたという。

わたしの方がバイト先では後輩になる。初めて会った時、右耳の後ろにピンク、左耳の後ろにブルーのインナーカラーを入れており、その外見からすぐに覚えることができた。ピアスは両耳で最低5つは開いていて、棒状のピアスや大きめのピアスをゴロゴロいわせている。絶対にロック好きで、インディーズバンドの追っかけとかしているはずだ!と偏見を抱いていたら、SixTONESが好きだと言う。推しのために同じCDを複数枚予約しているし、全国各地にライブにも行っているらしい。そしてディズニー好き。見た目に反してロックのロの字もなく、どっちかと言うと正反対だった。

わたしが歩んできた人生とは、遠くかけ離れたレールを進む彼女。使用言語にも隔たりがある。

『ワンチャン』・・・もしかしたら
ポジティブでもネガティブな場面でも乱用する。「One chance」なので基本的にはポジティブな可能性を含んだ時に使う言葉だと認識していたが「ワンチャン、ダメかも」「ワンチャン間に合わない」などの使用例があり、「”もしかして”という意味だから合ってる」と彼女は主張する。使っている若者が言うのだから、正しいのかもしれないが。

『すばら』・・・すばらしい
ただの省略言葉。だが、”しい” がなくなっただけで、感嘆詞のような響きが強くなり、より素晴らしい感が強くなると感じるのはわたしだけ?最近は人を褒めるときは「すばら」と言うようにしている。通じているかは考えずに。

『泣いた~』・・・悲しい
わたしたち世代の流行り言葉で言うと「ガーン」に限りなく近い。今、入力しつつ声を発していて思ったが「ガーン」の響きの古さたるや・・・時代の流れを感じざるを得ない。あの頃は誰しもが疑うことなく「ガーン」を言いまくっていたのに。「泣いた~」は「ぴえん」よりも破裂音(ぴ)がない分、発音しやすい。また「ぴえん」は「流行りのやつ言いますよ~」感が強く、我々世代が日常的に使うにはハードルが高い(LINEとかなら使いやすいけど)。そして、受け手に対しても「ぴえん」より、ライトな印象を与える感じがする。だからわたしは「泣いた~」を習得しようと発するタイミングを見計らっている。

他に、『おはまる(おはよう)』『おけまる(オッケー)』がある。が、『おつまる(おつかれ)』とは言わないらしく、言ったら注意された。

そんな新時代の言語を習得しようと奮闘しつつ、本来の日本語の美しさも学んでいかねばならないなぁと思う今日この頃である。

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