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キスの日

本日5月23日はキスの日と言うことで、初めてのキスの思い出なんかを語っちゃおうかなーと。

今思えばとても幼く、だが一方であの頃から何も変わっていないような気もする。

もしかしたら初めてのキスはもっと前なのかもしれないけれど(子どもの頃のハプニング的なやつがあった?)、記憶に残っていて、ちゃんと認識しているものは、そう、中学生の頃。

あれはお付き合いしていたと言うのだろうか。まぁ少なくとも両想いだったはず、うん、そのはず。仮にS君としよう。

当時、地元の福岡ではスペースワールドという遊園地が絶大的な人気を誇っていて(今は閉園してもうない)、そこにダブルデートで行ったような気がする。もちろん学校の友達だったと思うけれど、誰とのダブルデートだったかは記憶がない。本当は、妄想なのかもしれない。それくらいの感覚で読んでほしい。

スペースワールドから帰ってきて、家まで送ってくれて、うちの家のそばに(きったない)川が流れているんだけど、その川沿いで少し話して、そしたらS君がフリスク的なものを食べ始めて。何となく、あれ?もしかして?と思っていたら、そういう流れになった。キスっていうか、接触に近い感覚だった。まぁそりゃ中学生だから、濃厚なやつをするはずもなく。してる人もいると思うけど。

だからわたしの初めてのキスの味はフリスクなんだな。

レモンじゃなくて。イチゴ説もあるらしい。
まぁあれは甘酸っぱい爽やかな記憶ってことでそういう例えがされているんだろう。フリスクも間違いなく爽やかだった。スーッとするくらい。
宇多田ヒカルは最後のキスはタバコのフレーバーと歌っているが、リアルなラインで調査したら、初キスの味は絶対レモンやイチゴじゃないと思う。

S君はモテ男だった。でもスポーツが得意とか勉強が出来るとかのモテ男ではなくて、ミステリアス系のモテ男。たぶんスポーツも勉強もあまりできないし、面白いことを言って盛り上げるわけでもない。クラスの中心人物でもない。ケンカとかするタイプじゃないけど、ちょっとだけワルな雰囲気があって、独特の空気感を持っていた。学校はサボってなかったかもしれないけど、サボってても全然おかしくない感じの人。

絵を描くのが上手で、ハガキサイズの紙に、細いペンで気持ち悪めの絵をぎゅうぎゅうに書いてプレゼントしてくれた。迷路と暗号みたいな絵。漢字と記号を組み合わせたような造語ならぬ造漢字が散りばめられていて、一文だけ普通に読めるものが紛れていた。それが私へのメッセージだった。

今となってはどこで何をしているか分からないけれど、今でもたまに思い出す。日本以外のどこかの国でそこそこに売れている画家になってくれていたら嬉しい。

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